42話
さて転移で帰るのもなー
あっち側を回ってみるか
暫く歩いて山を抜けていると
「た、すけて、く」
「助けなんて来なねえよ」
「いい加減死ね!」
なんかヤバイな?
空間座標指定・・・範囲指定・・・時間停止
声のした方へ進んで行くと
4匹の狼獣人に襲われていて
一人は剣先が首の三分の一まで入って首を飛ばされるところ
一人は地面に倒れていて身ぐるみを剥がされているところ
一人は女の子で犯されているところ
一人は腕を捥がれて腕を食われているところだった
先ずは首を跳ねられ掛けている子を横へずらし
首へ
空間座標指定・・・範囲指定・・・首・・・時間巻戻
これで首は治った
次に身ぐるみはがされてる子も一人目の子の横へ移動し
確認ってよりも診察すると眠っているだけだった
この子ってよりベテランさんな感じだな
次に女の子もこちらへずらして
空間座標指定・・・範囲指定・・・股間・・・時間巻戻
これで元通り
腕を食われてる子もこちらへずらし
空間座標指定・・・範囲指定・・・腕・・・時間巻戻
みるみる欠損部分も修復して行く
腕も服も元通りになったな
では反撃だな
空間座標指定・・・範囲指定・・・手首足首次元移動
ついでに
空間座標指定・・・範囲指定・・・男性器移動後頭部
もひとつオマケに
空間座標指定・・・範囲指定・・・身包み・・・収納
これで良いかな?
空間座標指定・・・範囲指定・・・時間停止・・・解除
「うお?!」
「なんだ?」
「んん?味がしない?」
「ああ?」
「あれ僕?」
「いやあ?あれ?」
「腕が・・・ある?」
「・・・」
眠ったままだな
「大丈夫か?」
「あの、あなたは?」
「君の声が聞こえて助けに来たよ」
「そっちの君もケガ治っただろ」
「私?」
「いや俺の腕?」
「いやいやどっちも」
「おい!俺達の獲物を横取りするな!」
「おい!俺達の手や足はどうなったんだ?」
「俺の自慢の物がねえ!!」
「後頭部にあるよ」
「はあ?」
「おい!お前の頭の後ろに・・・あるぞ」
「お前もある」
「俺にも?」
「お前達はもう動けないだろ?
このまま襲われる側を反省して経験しろ」
「僕達助かったんですか?」
「そうそう!もうあいつら手がないから武器も握れないし
足も無いから移動も出来ないし
身ぐるみも無いから身を守れない
今なら復讐し放題だよ?」
3人は今までの借りを返さんと力の限り剣を振るった
「助けて頂いてありがとうございます」
「丁度通りかかって良かったよ」
「命の恩人です」
「どうして襲われたんだ?」
「最初はパーティ組んだんですよ」
「そしてあいつらの村が近いから、ちょっと寄るって話だったんです」
「そしたら急に・・・」
「僕らはギルドの裏依頼を受けてたんです」
「狼獣人とパーティ組む人が行方不明になるって」
「元々のパーティではなかったの?」
「違います」
「ではギルドの補佐が付かなかったのか?」
「あの眠っている人です」
「何か薬でも嗅がされたのかな?」
空間座標指定・・・範囲指定・・・身体・・・診察
空間座標指定・・・範囲指定・・・異物・・・収納
「んん~ん」
「気づいた?」
「モソットさん大丈夫?」
「んん?どうなった?」
「やっぱり牙流達が犯人でした」
「・・・そうか・・・牙流達はどうした?」
「そっちです」
「・・・うわああ!」
「どうしたのか説明してくれ」
「はい。実は・・・」
牙流達の村へ行く途中昼休憩をとった
その時昼食に何かを入れられた
警戒していたので解毒剤を混ぜて食べていたが
モソットが昏睡
それと同時に襲われたと
「モソットさんは解毒剤飲まなかったんですか?」
「いや飲んだら昏睡した」
「見せてください」
空間座標指定・・・範囲指定・・・成分・・・鑑定
「これは解毒効果のない同じ臭いの物ですね」
「気づかない内に交換されていた?」
「かもしれないな」
「で僕は首を切られて・・・死ぬって思ったら
こちらの方に助けられていました」
「あたしもです」
「俺もです」
「助けて頂いてありがとうございます」
「いえいえ!間に合って良かったですよ」
「あいつらってなんで手足が無くなったの?」
「違う次元へ固定したんですよ」
「違う次元?」
「まあ、そう言う事が出来るって魔法です」
「・・・そうなんですね?」
「で、これからどうしますか?」
「一応アイツらが言っていた村へ行ってみよう」
「アイツらの本拠地かもしれませんよ?」
「他にもいるって事?」
「村ぐるみでしているかもしれないって事か」
「街道から随分外れているから隠し村の可能性もあるな」
「ま~行ってみれば分かりますよ」
一応この子達に保険を掛けておくか
空間座標指定・・・範囲指定・・・スイッチ・・・固定
暫く道なりに歩いていると
「止まれ!!」
「?!」
「どこだ?」
「お前達はこの先に何の用だ?」
「牙流に言われて・・・」
「・・・牙流はどうした?」
「ケガをして動けない」
「・・・どこだ?」
「牙流達はどこでケガをしているんだ?」
「ケガをして・・・それで・・・」
「それで?それでどうした?」
「もうこの世に居ない」
「なっ?!・・・他の者は?」
「他の者と言うと?」
「岌刃や黒檀は居ないのか?」
「もう居ない」
「魔武儀もか?」
「4人共だ」
「魔武儀は俺の弟だ!お前達から弟の匂いがするがいつの事だ?」
「2~3時間前の事だ」
「何故だ?事故か?魔物か?」
「牙流達に襲われたので返り討ちにした」
「お前達がか?獣人族の我らおか?」
ふと周囲を確認するとかなりの人数に囲まれている
ヤバイな
保険を使っておこう
空間座標指定・・・範囲指定・・・スイッチ・・・機動
「岌刃は俺の息子だぞ!手前えええ」
と、いきなり背後から襲い掛かって来た
が、全て通り過ぎる
「???」
「???」
「???」
「???」
「???」
「???」
「当たらない?」
「当たってない」
「あ~君達には保険を掛けておきました」
「保険?」
「こう言う状態になる可能性が高かったからね」
「ありがとうございます」
「向こうからの攻撃は当たらないが」
「ぐああああああああああああああああああああああ」
「コッチからの攻撃は当たります」
「ぐへえええ」
「本当だ!」
「当たらねえぞ!」
「どうすんだ?」
「引けええ」
「居なくなりましたね」
「では村まで行ってみますか」
「でもこれってなんですか?」
「別の場所に体があるって考えて貰ったら良いですよ」
「へええ」
「向こうの攻撃が当たらないのは凄いです!」
「ではサクサク潰して行きましょう」
「はい!」
「隗炎村長来ましたよ」
「どうするんだ?」
「本当に当たらないのか?」
「幻覚魔法でちょっとズレたトコに誘導されてるんだろう?」
「広範囲魔法ブチ込めば殺れるだろ?」
「ファイヤー」
「ファイヤーボール」
「ファイヤーアロー」
「ファイヤーランス」
「ファイヤーアロー」
「ファイヤー」
「ファイヤーボール」
「ファイヤー」
「ファイヤーランス」
「ファイヤーアロー」
「ファイヤー」
「殺ったか?」
「煙が多々んで見えない」
「周りの木に火が飛んでるぞ」
「ウォーター」
「ウォーター」
「ウォーター」
「ウォーター」
「ウォーターウォール」
「消えたか?」
「やれやれだぜ」
「で本当に牙流達が殺られたのか?」
「しかし3日前に会った時は村に帰るって言ってたぞ」
「4人って言ってたよな?」
「しかし5人だったんだろ?」
「そいつが怪しいな」
「・・・?!」
「なっ?!」
「無傷?」
「普通に歩いて来るぞ」
「当たらないってのは本当か?!」
「どううするんだ?」
「攻撃が当たらないなら逃げるしかないのか?」
「元々幻覚魔法でソコに居ないんではないか?」
「では攻撃もされないって事か?」
「まー一応おおうりゃあああ」
「やっぱ当たらんなー」
「やっぱり幻覚魔法か?」
「どこから攻撃して来るんだ?」
「周りを警戒しろ」
「強力な魔法使いか?」
「せーのーよっと」
「ぐああああああああああああああああああああああ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ」
「がああああああああああああああああああああああ」
「げほうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「えっ?」
「あっ?」
「村長以外ノド潰して行けば魔法は打てないでしょう」
「あとはサクサク仕留めましょう」
「もうこの村は包囲してますので逃げられませんから」
「なんだ外に出れないぞ」
「裏門から出ろ」
「てめえええ死ねえええ」
「なんで当たらねえんだー」
「カイルさん!こっち!」
「どうしました?」
「これ」
「ああやっぱり、これで決まりですね」
「これだけ白骨化した死体があるなら村ぐるみですね」
「全滅させよう」




