31話
「もう?これでか?」
「小竹さんの様子を見て下さい」
「おぬし謀っておらぬか?」
「小竹さんの状態を見て貰えば分かると思います」
「・・・しばしお待ちを・・・」
「確認が取れるまで待ってますよ」
「他に病気になった者達は、この後治してくれるのか?」
「その方達も完治しているはずですよ」
「真か?」
「はい」
「忝い」
「いえ!こちらに喧嘩を売ってくる輩の情報を頂けたので」
「お待たせいたした」
「いえ大丈夫です」
「症状が治まって寝むっておった」
「後は眠って食べて体力回復すれば完治ですね」
「感謝する」
「いえいえ」
「他の家の子達も回復している様です」
「そうか!良かった、して、そちらは何を所望する?」
「先程話しました魔人に関する事なら何でもです」
「分かる者は全て集めよ!」
「ははっ!」
「感謝します」
「いえいえいえ~」
「お茶が入りました。どうぞ」
「ありがとうございます」
「そちらの村が狙われる原因に心当たりはないのですか?」
「ありすぎますが、狙う者に聞かないと分からないですね
恨みなのか?利権なのか?場所なのか?」
「なるほどー、色々な可能性もあるんですね」
「喧嘩売ってくる位の何かがあるんでしょうね」
「それで情報だけで良いんですか?」
「こちらの特産品と交易出来れば尚良いですね~」
「こちらの特産品は大豆に豆腐、厚揚げがあります」
「油揚げはないんですか?」
「それは主食です」
「ああ~消費しちゃうんですね」
「他は鳥が何種類か畜産している」
「それでは鳥と交易するものは何が良いでしょうか?」
「金物、鉱石類でしょうか?」
「鉱石類は何に加工されるんですか?」
「武具や生活用品だな」
収納座標指定・・・範囲指定・・・槍・鎧
「こう言った武具もうちの村では扱っていますがどうでしょう?」
「むう、重さがないが硬い」
「不懐仕様となってますので壊れません」
「壊れない?」
「但し使用回数制限があります」
「使用回数制限?」
「一定使用回数壊れませんが回数を過ぎると壊れます」
「使用回数は何回だ?」
「千回金貨1枚です」
「むう、ちと高いのう、少しまからんか?」
「それでは一度の納品量で3,000本注文頂ければ
初回1万回の使用制限を付けましょう」
「ほう!1本お幾等になるのかの?」
「1本金貨1枚です、千回追加はプラス金貨1枚」
「では3千本で金貨3千枚?安過ぎでは?」
「いえいえ!定期的に金貨1枚追加分が入りますので」
「なるほどのう、これは切れ味は良いのか?」
「お試し下さい」
「木刀持って来い」
「こちらをお使いください」
「ココに設置せよ」
「では、ココで」
「では・・・ふん」
真っすぐに置かれた木刀に横一文字の筋が入り、コトリと落ちた
「?!」
「力はそんなに入れなくても良いですよ」
「こうか?」
木刀に直角に槍を通すと、そのまま通過する
「ほう!凄まじい切れ味だな」
「いかがですか?」
「逆に安いな」
「では交渉成立で良かったですか?」
「もちろんだ」
「量は3千本で良かったですか?」
「いや槍2千本と刀3千本で頼む」
空間座標指定・・・範囲指定・・・槍×2千本・・・刀×3千本
「どうぞ」
「すぐに代金をお持ちしろ」
「はっ!」
「ではこちらの買い物は大豆を100㎏でお願いします」
「そちらも用意しろ」
「ははっ!」
「お届けはいつにしましょうか?」
「いえ持ち帰りますので大丈夫ですよ」
「武器作成以外のスキルもお持ちでしたか」
「うちの村の特産品はアイテムボックスですよ」
「アイテムボックス?それは個人のスキルではないのか?」
「アイテムボックスを販売しています」
「販売出来る物なのか?」
「販売と言いましたが正しくはアイテムボックスのレンタルですね
詳しく説明すると
1、アイテムボックスは10日毎にアイテムボックス内の支払いボックスへ
課金しないとアイテムボックスは消えてなくなります
2、偽名で登録すると入れても出せなくなります、後から変更も出来ません
3、生き物や容量以上を入れようとしても入りません
4、時間経過はアイテムボックス内でも同じです
5、共同や譲渡して使う事は出来ません
6、メイソン村又は村人へ敵対するとアイテムボックスは消えてしまいます
と言う感じですね」
「幾等になるのか?」
「金貨1枚です」
「先程の武器も追加は支払いに行く形で良かったのか?」
「武器や防具、アイテムボックスも其々支払い口がありますので
そちらから入金して頂ければ良いですよ」
「そうか防具もあったな」
「アイテムボックスは要りませんか?」
「容量はどれ位になる?」
「縦1m横1m奥行1mで重さ100㎏です」
「金額は?」
「10日間で金貨1枚です」
「防具の方はどうなってる?」」
「こちらも武器と同じで使用回数制限がついてます」
「防具の使用のカウントは1度使用する毎にか?」
「カウントは1攻撃受けて1回です」
「武器もか?」
「武器は1回1切です」
「使用回数解除の入金を怠るとどうなる?」
「消えてなくなります」
「アイテムボックスの中に入れてた物もか?」
「物もです」
「ふむむむむ~アイテムボックスは5人に防具は種類があるのか?」
「基本は軽鎧ですね」
「兜や籠手等は無いのか?」
「ああ~そうですね作れますのであります」
「兜・鎧・籠手・脛当・肩当と考えるとスゴイ金額になるな」
「毎度ご贔屓にお願いします」
「後は着る者のサイズか」
「その方用に作りますからぴったりサイズですよ」
「透明の武器防具か~」
「色も付ける事が出来ますよ」
「何色でもか?何種類も?この家紋の様に出来るか?」
「一度松弥さんで作りましょうか?」
「おお作ってみてくれ!」
空間座標指定・・・範囲指定・・・兜・鎧・籠手・脛当・肩当・・・
・・・使用回数制限・・・3千回・・・着色・・・家紋色・・・固定
「いかがですか?」
「重さを感じなくて良い着心地だな!これでいくらかな?」
「金貨5枚です」
「全員は無理でも10人分位は作るか?」
「松弥様平牙様がお呼びです」




