2話
視点が主人公目線です
王都近くの街へ資材や衣料等買い込みに行った帰り道
ソロソロ村に着くなーっと行った距離で斥候から
「オークだ!オークの集団が出たぞ!」
「こんな村の近くにあんな群れがいたのか?」
「みんな持ち場に着け」
「いつもの様に持ちこたえろよ」
「おおー!って頭さっきまで寝てたぞ?起きてるか?」
「誰かボスを起こして来い」
馬車へ乗り込んで行く
「村長起きて下さいよー」
王都近くから寝てたのでスグに目は覚めた
目が覚めたらオークの集団にキャラバンが襲われていた
オークは、ざっと見ても2~30頭が押し寄せて来ているのを先頭の護衛が
持ちこたえているが、今にも押し切られそうである
「もっと踏ん張れ!」
「そっち!右にも回り込んでるぞ!」
「頭~早くしてくれ~」
「頭言うな!!」
「ボス~早く~」
「ボスじゃねーよ!!」
(先ずは先頭のトコだな)
空間座標指定・・・収納!
先頭の護衛の先にいたオークが5頭程消える
空間座標指定・・・収納!
右側のオークも4~5頭程消える
2~30頭いると思われたオークが数を減らしていく
時間もそれ程経過していないのにオークの数が目に見えて減っている
オークは目の前にいた仲間が消えたがその先に獲物を見つけ突進する
仲間の事は気にしない、獲物目掛けて突進するが自分も消える
そして最後のオークも収納して終わる
(ふう~終わったねっと・・・周りを確認すると助けに来たのか
冒険者が3人呆然と立っていた
(この道は村に続く道だからお客さんかな?)
冒険者に近づき
「あ?お客さんですか?この先の村に用事ですよね?ここは一本道ですから!
やはりアイテムボックスですか?」
「アイテムボックス?」
(んん?知らないのかな?)
「アイテムボックスレンタルのお客さんではないんですか?
この先の村はアイテムボックスレンタルが名産ですよ~」
「いやアイテムボックスも魅力だが、オークはどうなった?今戦闘してたよな?
見間違いじゃないよな?」
(そっちに驚いてたのか?)
男の子は頬をポリポリ掻きながら
「あー僕のアイテムボックス特別製でして~」
「いや今アイテムボックスの話じゃなくオークの・・・」
「はい!ですから襲ってきたオークをアイテムボックスに収納しました」
「アイテムボックスって生き物は入れられないよな?それに数も2~30頭いたぞ?」
(僕のアイテムボックス見ると質問攻めなんだよな~)
「ええ!ですから特別製です!」とニコニコ笑顔で言うのだった
(ニコニコ笑顔で押し切ろう)
「この先の村で同じのがレンタル出来るのか?」
(おお~話題を変えてくれた)
「いえ同じの無理です!
普通のアイテムボックスは村の名産ですよ!」
「購入は出来ないのか?」
「ええ!レンタルのみです!」
「そこの村の村長が商売でしているのか?」
(やはり知らなかったみたいだね?迷ったのかな?
ではキチンと挨拶しておこう)
「はい!私が村長のカイルと申します」
「いや他に大人もいるのに君が村長なの?」
「ええ!私が商売始めてこの先の村に店を出して、それから村長に任命されました」
「君いくつなんだい?」
「もうすぐ15になりますよ!」
(新しいお客さんだからこれから贔屓にしてもらないとね!)
その時背中をツンツンと引っ張られる
そして小声で
「村長~いつもの悪人顔になってますよ」
「ええ?良い笑顔でしょう?」
「村長の考え事している時の顔は極悪人ですよ、自覚して下さい」
理不尽な事を言われてしまった
どうも笑顔の時は普通に笑顔だが
考え事をしている時は悪人顔になっているらしい
「いえ極悪人顔です」
「なんで声に出してないのに?」
「極悪人顔でしたので」
まー村も近いので冒険者の方達を案内する事にした
暖かい目で見てください