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最強の悪人顔  作者: まっさん
19/75

19話

待っても魔族の兵は戻って来ない

逃げたか?

「おい兵はどうした?ザムザム様子を見て来い」

「はっ!」

ザムザムが宝物庫へ行く

魔王の周りの大臣クラスっぽい魔族がザワザワしている

「まさか逃げたのか?」

「そんな訳がなかろう」

「しかしこの状況を見て・・・」


「魔王様!」

「おおザムザム戻ったか?どうした?」

「兵がマジックアイテムを持ち逃げしました」

「なに?」

「やはり!」

「そんなバカな?!」

魔族の連中は絶賛ザワザワ中だ

魔族国にいる魔族全てにマーカーを付けたので

超早いスピードで魔王城から離れている者は・・・

空間座標指定・・・範囲指定・・・マーカー・・・確認

東へ向かっている6人が居るな

マジックアイテムを取りに行った者の数と合うな

空間座標指定・・・範囲指定・・・6人・・・召喚

案の定東へ向かっていた者は逃走した兵で間違いなかった

「貴様ら・・・」

「お、俺達は・・・」

逃亡していたはずが又も玉座の間へ瞬時に戻ってパニックになっている兵と

大臣連中がワイワイしている

怒りでプルプルかな

空間座標指定・・・範囲指定・・・6人・・・転移・・・右足

兵達の右足が2m位後方へ転移する

ボトボトと右足が落ちる

兵達は片足では立てずにそのまま崩れ落ちる

「ぐあああああああああああああああああああ」

「ぎゃああああああああああああああああああ」

「があああああああああああああああああああ」

「げあああああああああああああああああああ」

「ごがああああああああああああああああああ」

「ああああああああああああああああああああ」

「な、何が・・・」

「又逃げられても困るので逃げられない様にさせてもらった」

「それとマジックアイテムも魅力的な物はなさそうですね」

「ならば何をすれば・・・」

「魔石で手を打とう」

「国中から魔石を持ってこい」

又ザムザムに命令しているところへ

「いえ!自分で回収して行きます」

空間座標指定・・・範囲指定・・・魔石・・・収納

「では魔石も回収しましたので

 国境で固まっている魔族国軍の連中も解除しますよ」

「この度は迷惑をお掛けしました」

「2度とない事を祈りますよ」

「2度と貴国へ軍など向けません」

後ろで大臣達もうんうんと頷いている

「まあ2度と侵攻どころか生活方法も変わるでしょうから頑張って下さい」

「・・・はっ?それはどう言った・・・」

「皆さんはもう魔石がありませんから魔法やスキルが使えませんから」

「・・・はっ?」

「火を付ける事も水を出す事も魔物を捕まえる事も大変でしょうが頑張って下さい」

空間座標指定・・・範囲指定・・・転移先・・・国境魔族国軍

「転移」

空間座標指定・・・範囲指定・・・魔石・・・収納

空間座標指定・・・範囲指定・・・魔族軍・・・時間軸解除

空間座標指定・・・範囲指定・・・魔族国軍・・・音声領域固定

「皆さんは敗軍兵です、魔王と話も付いていますので気を付けてお帰り下さい」

空間座標指定・・・範囲指定・・・転移先・・・自室

「転移」


魔族達は時間軸が止まって体は動かない、しかし知覚はしていた

止まっているだけで動けない、時間は進む

日は昇り、日は沈む

魔物は襲って来るが傷つけられる事はなかった

目の前で襲われる

近くの者が襲われる

虫が目に止まる

鳥が肩へ乗る

盗賊が武装を取ろうとする

が、取れないので剣で叩きつけられる、目や首を

全て知覚していた

ただただ固まっていただけで損害はないが

精神的に削られていた

やっと動けたかと思うと

敗軍兵と説明された

そして今まで通りリフレッシュしようとヒール魔法を使おうとするが

全く魔法が機能しない

水を飲もうにも水が出ない

身体が重く感じるが、それは固まっていたからだろう

重い身体はスキルも使えず益々重く感じる

早く帰ろう自分の国へ

足取り重く魔族国軍は後退して行った


3日後村へ獣人の足が速くて選ばれたのだろうチーターの獣人が来た

「村長様はおられますか?」

「はいはい話は聞いてます、こちらへどうぞ」


「待ってましたよ、結論は出ましたか?」

「はい、貴方様が次の獣王に決まりました」

「?はい?」

「強さが全ての国ですので獣王に勝った貴方様が次の獣王です」

「ええーっと僕はこの村の村長ですので獣王国をどうにか出来ないですよ?」

「ええ!ですので獣王国はこの村の隷属国になると言う事に決まりました」

「それで決定しているの?」

「私も伝達を任されたのでその他の事はわかりません」

「もう一度獣王国に行かないとだね」

「今から行きますか?」

「そうだねー行くか?」

「分かりました」

「ジュナさん!って事になりましたので後の事頼みます」

「随分ツケが溜まってますよー」

「何かで払いますのでよろしくです」

「ではいってらっしゃい」

「じゃー行こうか?えっと君名前は何?」

「自分はホルフトと言います」

「じゃーホルフト君行くよ!こっち来て!」

「はい!」

「村長待って!待って~」

「んん?どうしたんですか?」

「村長にお願いがあるんだよー」

「お願い?って何?」

「実は・・・で・・・の・・・にして・・・みたいに」

「おお!それは面白そうですね!ええっと時間もないし一緒に付いて来て」

「俺達も付いて行って良いの?」

「とりあえず向こうで時間を作って話しましょう」

「了解ー」

「では出発ー」

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