17話
「俺と戦え!勝てば全て受け入れよう」
「勝負の方法は?」
「一発づつ交互に殴り合い倒れた方の負けだ」
「良いんですか?その方法で?」
「うちの伝統的なやりかただ」
「分かりました先は譲ってあげますよ」
「獣王相手にバカにしてるのか?」
空間座標指定・・・範囲指定・・・カイル周辺地盤・・・時間軸抜固定
「いつでもどうぞ」
先に攻撃を譲られて激怒している
やはり青狼獣人の様に毛が逆立ち
筋肉が膨張する
うっすらと光る
獣王だけあって光り方が幾分明るい
筋肉と光が右腕に集まる
もう眩しいと言う位だ
右腕だけで軽く牛位はある
それが徐々に捻じれて行く
コークスクリューの様だなー
音を置き去りにする様に真っすぐなストレートが腹に迫る
グガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・ガ・ガ・ガ
光が無くなるに連れて高熱を発する右腕が冷えて行く
地盤毎空間を固めたのでこちらにダメージは全くない
しかし獣王はこちらの命を削る攻撃で来た事に
こちらも同じ対応する事にする
「次はコッチが行きますよ」
「・・・全く効いてないのか?」
「そうですね!避けて下さいね?行きますよ?」
先程作った100枚の刃を右腕に集める
空間座標指定・・・範囲指定・・・刃収束・・・刃光速回転
キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
と甲高い音になり光が乱反射して獣王の様に右腕が光る
「行きますよ?」
「応!」
プライドなのか僕が受けた様に躱さないつもりの様だ
ヒュン・・・ベチャ・・・ボトン
100m位後ろの壁に獣王の腹に丸く開いた部分が飛んで爆ぜる
「ぐあ・・・・あ・・・・あ」
右腕を抜くと獣王はそのまま前のめりに倒れ息絶える
「次の獣王は誰になりますか?」
「・・・」
周りの獣人は言葉なく立ち尽くす
「次の獣王に言っておいて下さい、又うちの村へ手出しすれば同じ事が起きますよ?」
「・・・」
「次の獣王が決まれば連絡して下さい」
「・・・」
「連絡が来れば今固まってる兵をどうするのか話し合いましょう」
「・・・」
「3日後までに何も連絡がなければ獣人族は歴史から消しますよ?」
空間座標指定・・・範囲指定・・・獣人族・・・マーカー
「・・・」
空間座標指定・・・範囲指定・・・青狼獣人・・・召喚
「お、俺?」
「他の獣人は全く反応しないからねー」
「・・・話し合って結果を報告する」
「では3日後に」