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代打  作者: たこみ
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命あるかぎり

 後日この事件のことが功太郎やさやかや律子、瞳の両親の耳にまで届くと、私はみんなから救いようのない大バカだと三行半をつきつけられた。


 どうしてあの男が自分たちを襲ってきたのかと後になって全てを知った弟が怒り狂ってことの顛末をみんなに話して聞かせたのだ。


 さすがの私もあの男の気迫と、熱湯をかけられて白目を向いて気を失った顔を思い出すと全身に悪寒がよみがえってきて、腰が抜けそうになる。

 あまりマッチョな人でなくてよかった。



 瞳の父親には特に怒られてしまった。

 きみの軽率な行動がご両親や周りの人間を不幸にするところだったんだぞ、と。



 功太郎からも今回ばかりは大きな溜め息をついてもうたくさんだと言われてしまった。



 弟には何度も謝罪したのだが、簡単には許してくれず、罰として代わりに学校のレポートを書かされたりしている。




 「姉ちゃん」


 この件で懲りた私と弟は護身用グッズを購入しに近くの街へと向かっている。


 「ん?」


 「最近功太郎さんと会ってるのか?」



 今回の私の行き過ぎた行動で彼の怒りは極限に達していて、電話をしても出てくれない。


 「ううん。いい加減私に呆れてるみたいよ」


 そう言うと弟はいくら頑丈でも姉ちゃんは一応女だからな、と言った。



 「どうかしてたのよ。あんたも、ホントごめんね」


 すると弟は彼がまた恋愛小説の登場人物みたいなこと言ってたぞ、と言った。


 「あんたねえ、電話があったなら私に代わりなさいよ!」


 「だって姉ちゃんに代わらなくていいって言うんだもん」



 私はなんとなく顔を火照らせると何と言っていたのかと訊ねた。


 「姉ちゃんにもしものことがあったら後を追うってさ」



 それを聞くと私は半べそになってしまった。


 「そう・・・」



 弟はちらりと私を見ると、功太郎さんはもうちょっと利口なやつかと思ってたよと言うので私は反論した。


 「どうしてよ!後にも先にもあんないい人とは二度と巡り合えないわ」


 弟は勝手にしてくれと言うと、呆れた顔をしてみせた。

 そんなことを聞いたらどうしても彼に会いたくなってきてしまった。


 「純一、買い物する前にさあ、ちょっと功太郎に会いに行こうよ」


 「またどやされてもしらないぞ」


 「そのときはそのときよ」



 私はどうってことないという顔をしてみせると、功太郎の携帯に電話した。





無事に終わらせることができました。

今後ともよろしくお願いします~。

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