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前編 宮島有都

本来短編にする予定でしたが長くなりそうでしたので連載にしました。

今から87年前…… 奴等は突然現れた。

その日は地震等の自然災害など日本の何処でも起きていなかった…… なのに奴等が…… そう、ゾンビが姿を現したのだった……




87年後……


ゾンビ殲滅局の中で一番強いといわれる宮島率いる第一部隊は下水管の中を走っていた。何故彼らがこんな所を走っているかというと、それは30分前まで遡ることになる。



30分前、ゾンビ殲滅局東京本部、対策3専用室……


「何でしょうか?高木最高指令」


宮島にそう言われると50代くらい男性が宮島の方によってきた。この高木最高指令と呼ばれる男性は現在のゾンビ殲滅局で年長者として知られており、その長年の経験からか大規模作戦での主指令を勤めることも良くあった。


「今すぐに宮島部隊は東京駅へと移動してくれ!民間人よりゾンビを見たとの目撃情報が入った」


「分かりました」


宮島がそう言うと高木はゆっくりと歩いて行ってしまった……



そして対策3の部屋から出て廊下に出るとそこには男性がつったっていた。彼の名前は宇土舞哉…… 東京本部の司令官補佐である。


「宮島特官、もし地上にゾンビが居なかったら地下もお願いします」




……と言われてしまった為にわざわざこんな所を探しているのである。その時、前を歩いていた部下が何かを見つけた。


「隊長!何かあります!」


その女性はそう言うとペンライトで前を照らした。するとそこにはボロボロの服を着た人が…… いや、この場合だとゾンビと言うべきか?


「多分ゾンビかと思われます」


「分かった。後ろに下がってくれ。倉科」


宮島はそう言うと倉科の前に出た。そしてパラボラアンテナのようなものがついた武器を構えた。そしてゾンビの背後から太ももに突き刺した。


するとゾンビが後ろを向いた。そして宮島の事を触ろうと手を伸ばしたとき、バチバチッ!……という音がするとゾンビは倒れてしまった。


ズスッ!


宮島は刺してあった武器を抜いた。


「とりあえず一体は倒した。あと集合時間まで地下をうろついてから戻ろう」


宮島は倉科にそう言った。



宮島が今使った武器は電撃棒と呼ばれる武器だ。これは持ち手に付いているボタンを押すことによって高圧電流を流すことのできる武器で、直接ゾンビに当たらなくても電流によって倒すことのできる武器である。



……が、それと同時に決定的な弱点がある。それは電流を流すためには充電が必要不可欠であり、その充電は電流最大で流すと3回までしか出来ず、電流が流れなくなると普通の剣よりも弱く、使いづらい武器になってしまうのだ。


なのでパラボラアンテナのような部分から少しだけ空気中の電気を使うことが出来るように作られているのだ。




十分後……


集合場所となった丸ノ内中央口に続々と宮島の部下が集まってきた。そしてゾンビを倒したので、そのゾンビの処理をする処理班に連絡をしてから宮島達は本部へと向かい始めた……




そして本部についてから宮島が一番最初に向かった場所は、高木の所ではなかった。そのかわりに対策4とかかれた扉を開けた……


すると一人の男性が宮島の元によってきた。


「宮島!出来てるよ!」


その男性はそう言いながら宮島に剣を渡した。宮島はその剣を受けとるとその剣を眺めていた。


「それと此方のは改造終わったよ」


男性はそう言いながら今度は小さな箱を渡した。


「毎回ありがとうございます」


「なーに、これが俺達対策4(技術)の仕事だ」


宮島はそう言われると再度頭を下げて部屋から出ていった。多分この武器を持ちながら最高指令官に会うのは多分不味いだろう。一応これでも二等ゾンビ対策佐官なのだから……






ガチャッ!


宮島は対策3とかかれた扉を開けた。そして高木の事を読んだ。


「お疲れ、仲野が呼んでるよ」


「分かりました。それでは……」


宮島はそう言うと頭を下げてから部屋から出た。そして仲野のいる本部長室へと駆け出した。本部長室はこのゾンビ殲滅局の建物の一番上の階にあるため、そこまで行くのにエレベーターを使ってもかなり時間を使うことになる。


なので宮島は最上階につくと急いで本部長室の扉を開けた…… すると、その部屋では仲野や郡山といった局をまとめる人達から、隊をまとめる隊長などが集まっていた。


「宮島!そこに座ってくれ!」


仲野はそう言いながら会議に使う紙を宮島に渡した。その紙には「西東京ゾンビ殲滅作戦」と書いてあった。その後の仲野の話によると、東京都の西側にある市町村よりゾンビの目撃数が増えている為、倒してほしいというものだった。


「と、いうわけでここに名前がかかれている人は明日から向こうへ」


仲野はそう言うとスクリーンを指差した。宮島は自分の名前がないか探した所、東京都の真ん中辺りに行けと書いてあった……



それから一時間後、会議は終わった。すると本部長室から真っ先に出てきたのは宮島だった。宮島は急いで階段をかけ降りて行き、第一部隊専用室の扉を開けた。


「お疲れ様です」


倉科がそう言った。宮島はその部屋の棚をあさりはじめた。そして、その棚からホワイトボードを取り出した。そして自分の机に置いて部下に説明をし始めた。



そのホワイトボードにはこう書いてあった……



明日6:00にこの部屋に集合と……





次の日…… 午前8:00


宮島率いる第一部隊は仲野に言われた市にいた。その市を普通に歩いて見ていると商業施設が沢山あり、ゾンビが沢山居そうに見えたが、まだ着いてからゾンビと遭遇していなかった。



駅前にはゾンビが居なかった為、宮島達は住宅街へと行くことにした。するとさっきとは違いとても静だった。すると突然前から男性が走ってきた。


「逃げろ!向こうにゾンビがいるぞ!」


その男性は宮島の肩を叩いて逃げていってしまった……が宮島達にとってはゾンビがいることを知ることが出来た。なので宮島は走ってその場所へと移動し始めた……





するとある建物の前にゾンビがいることに気が付いた。しかも、近くには一般市民もいた。なので宮島は剣でゾンビの首を飛ばした。


するとその人達は一斉に声を上げて逃げ始めた。



「この建物に入る!倉科と宗はここで待機!」


「分かりました!」


宮島はそれを聞くと建物の中に入っていった。ゾンビを倒した時には気が付かなかったが、この建物はどうやらホームセンターらしくいろいろなものが置いてあった。


「宮島特官!左右に一体ずついます!」


部下の女性がそう言った。


「分かった…… 水瀬と土井は左を頼む!」



宮島はそう言うと剣を使ってゾンビの体を真っ二つに斬った。そしてゾンビが手を動かす前に剣をゾンビの頭に突き刺した。宮島はゾンビを倒し終わってから水瀬と土井の戦っている左側を見た。すると……


ジョバッ!


土井がゾンビの右足を切り取った。するとゾンビはバランスがとれなくなり倒れてしまった。


「我が力を見よ!」


そして最後に水瀬がそう言いながらゾンビの頭に槍を突き刺した。


「今から分かれてここを調べる!合図したら集合!」


宮島がそう言うと部下達は一斉にバラバラになった。



ここまで順調にゾンビを倒せてきているので誰もがすぐに終わると思っていた…… が、宮島はこの建物の裏口の存在を忘れていた……




ホームセンター裏口……



そこでは男性が変な液体を地面に垂らしていた……



EX ver.



宮島有都みやじまありと


二等ゾンビ対策佐官


武器……電撃棒

緊急防御箱

拳銃



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