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第一話自称神との邂逅

目が覚めるとそこは何もない真っ暗な空間だった。

本当に目を開けているか疑わしくなるほどの暗闇。

 

 ここどこ?てか何があった?

 

 意識が徐々にはっきりしてくる。


 とりあえず何があったかだけ思い出そう。

確か猫の死体を見つけて、警察へ電話。

ここまではいい。問題はその後だ。

ドンって衝撃があって・・・・・・

血がどばって口から出て・・・・・・


 自分で思い出して言うのもなんだけど、大雑把だな。全部事実だが。

というか、あれって刺されたのか?

吐血したってことはつまり、包丁的な何かが内臓まで達したってこと、だよな。

っ、いや、もしかしたら意識を失っているだけで、目を覚ましたら病院っt「それはないかな」

 

 !? 突然の声に体が跳ねる。いや、今体があるかどうかわからないけど

 「やあやあ、初めまして。萩原明人くん」

 声はするものの姿がみえ・・・、なんかいる。白くてモヤモヤした球体が。

 

 いろいろなことがいっぺんに起こりすぎて何が何だか。事態を把握しきれてないがとりあえず話だけは聞いておこう。

 

 「そうだね。その判断は懸命だ」

 

 あれ?今声に出ていたか?

いや、そもそも体があるかどうかわからない状況でそれはないだろう

そもそも相手は人間じゃない。相手の思考が読めてもおかしくない。


 「せいか~い!だいせいか~い!!神様ポイント1あげちゃうね」

  

 神様ポイントってなんだよ。てか神様って・・・。まあ相手の思考が読める時点で人間ではないな。とりあえず未確認生物、自称神ってことにしておくか。

 

 「ひどーい。本当に神様なんだぞー!でも今の君にとったらどうでもいいことか。

君はね、殺されちゃったのだよー。ドンマイ♪」


 なんとなくそんなことだろうとは思ったよ。やっぱり俺は死んだのか・・・ってか何嬉しそうに言ってんだ!

 

 人の不幸を喜ぶ自称神は明人の言葉を無視して話をつづける。

 

 「ちなみに君がボッチ(笑)なのも、今日死んでしまったのもぼくのせい」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?


 今こいつなんて言った?


 この際死んだのは仕方ない。いや、仕方なくはないのだが今はこっちだ!ボッチになったのはこのふざけた球体のせい!?

どんなに頑張っても友達ができないあの苦しみはすべてこいつのせい。

堪忍袋の緒が切れそうだ。だが俺も馬鹿じゃない。こんなふざけた球体の言うことをすべて信じるわけがない。こういう時こそ冷静に、だ!


 そんな明人の葛藤を知ってか追い打ちをかける自称神。

 

 「いやーごめんねー。ボッチ属性をつける人を間違えちゃってね。てへぺろ☆彡」

 

 ボッチ属性って。ふざけやがって。ぶっ殺してやろうか。」

 

 「ちょ!悪かったって!そのお詫びをするために、ここに呼んだのだから!!」

 

 悪かったで済んだら警察はいらないんだよ!


 「確かに。でも君もう死んでるじゃん!あはははははは。死んでいるのに警察って(笑)ヴァカじゃないの?」


死んだのはお前のせいらしいけどな!


 突っ込みを入れたはいいものの、なんで死んでからこんなやり取りをしているのだと落ち込む明人。


 「なんでぼくが君を殺したか、これからどうするか説明したいのだけどいいかな?」

 

 いいですよ。今更聞いたところでどうしようもないんですけどね

 

 そう、今更なのだ。死んだ理由を聞いたからといって生き返るわけではない。

 

 「いや、生き返るよ?」

 

 ん?なんて言った??生き返る???誰が?


「君がだよ。まあ元の世界ってわけにもいかないから、ぼくが管轄しているもう一つの世界なんだけどね」


 まさかの転生ですか。まあ驚きはしませんよ?なんせここまで短時間でいろいろありましたから。

 

そしてどうやら世界というのは一つ二つどころじゃないらしい。ぼくが管轄しているってことはほかにもいろいろ世界とそれに合わせて神もいるってことか。あ、こいつのことを神と信じたわけではない。


 「またまたせいかーい!神様ポイント1あげちゃいまーす」


 どこで使うんだよ、そのポイント。

てか、オタクというわけではないがこんな感じの話はよく見かけたぞ。たいていは違う世界に召喚されて勇者になって魔王と戦うとかだろ。勇者=人気者だろ?最高じゃねーか。

どうやら俺は異世界で勇者になr「ないない」


 

 おい、せっかく人が前向きに考えているというのに。


 自称神はいった。


 「確かに異世界に君を転生させるし、魔王って存在も確かにいる。もちろん勇者も。そんな世界での君の役割は・・・あ!」


 どうした?

 

 「どうやらタイムリミットが来てしまったようだ。

ちょうどいい。君に課題を出そう。君が新しい世界で担う役割は何か。それを自分で考えてほしい。もちろんヒントはある。それじゃあ頑張ってね!!」


  おい!ちょっとまt・・・・・・・

  

 そこで再び俺は意識を失った


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