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教室(1)

「ダメですよ大上くん、授業はちゃんと聞かないと。テスト近いんですから」


「黙れ優等生、説教よりも放課後先生方の前で反復横跳びを披露しなきゃならない僕の心の傷を癒してくれ」


「まあ、自業自得ですし?」


「お前友達って知ってるか?」


黒木都丸くろき とまる

美琴と同じく小さいころからの友達で、成績優秀スポーツ万能、おまけにイケメンで優しいという完璧超人。

ずっと一緒にいる僕からしてみればコンプレックスだ。


「まあまあ食堂行きましょうよ、パンぐらいは奢ります」


「ああ、サンキュ。おーい美琴飯食いに行こうぜ」


美琴も美琴でさっきからグラウンドで叫ぶ言葉について考えている。

前のテストで全教科最下位の偉業を成し遂げたあいつがいったいどんな文を思いつくのか、ちょっと興味がある。


「まあ、僕は見れないのか」


反復横跳びだし。


「私弁当持ってきたからパス。二人で行ってきなよ~」


ああああああ、と頭をかきむしりながら呻いている。

そんなに真剣に考えなくても……


「仕方ありませんねえ、じゃあ二人で行きましょうか大上くん」


「そうだな」


そう言って教室を出た。



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