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赤い炎の男  作者: しーぼ
3/3

2話 なんか来た

 あれから1ヶ月後、案の定というかなんというか…この火の力はモンスター?相手に有効で退治する事が可能だった。

 という事でモンスター狩りをしよう!


 なんて単純には行きませんよ?これがガキの頃なら俺選ばれし者!なんて感じでやってたかも知らないけど現実はそう単純では無いのでね


 まず最初に色々試したりしてみた所、この炎は俺の衣服や持ち物なんかは燃えないという事が分かった。

 魔法使いにでもなれたのかと思うけどこの炎以外に使える能力は無さそうだと言うのが分かった。

 一応修業みたいな事して見て練度を上げれる事に気付いたからこそなんとなく分かった事だが炎を出す以外は無理そうで、何をどうやっても感覚的に炎しか出せないのが分からされるのだ。

 だがそれはそれとして身体に常に纏ってるような光が見えるようになったんだけど炎を出す手前位で維持すると単純に身体能力が上がって、防御なんかも上がる事にも気付いたのだ。

 これによりスーパーマンと迄はいかないが颯爽と登場してモンスターを仕留めては去る。というヒーローみたいな事をして近隣のモンスターを狩って修業も兼ねて過ごしている、服を変えて顔を隠してね。


 隠してる理由はいくつかある


 各地には幾人かの力に目覚めた人がTVやネットで既に話題になっていて、一見するとヒーローかのように扱われているけど…もう既に文句付け出してる人も一定数いるんです。

 動画ではモンスター出現時に場所的に間に合わずに被害が出てる所を引き合いに叩いて来る奴や、人類の敵、スパイなんて意見も出て来てる始末。

 他にも色々あるが、この短期間でこんな感じになってしまう事は容易に想像出来ていたので隠していたのだ。

 知られたらどんな扱いを受ける事になるか分かったもんじゃないからな


 それとゲームで言うならMP、当然無限ではない。

 意外と保ってくれるけど全力っぽく振る舞ってたら一時間も保たない、局所的に超強めようとすると燃費はさらに悪くなる。

 それと持続しやすいのでついやってしまうがこの身体能力強化はトータルで見ると火を出すより燃費が悪いとも言えるのよ。

 オン・オフの問題ってだけだがまだモンスターとの戦いに慣れきってはいないのでついオンのままにしちゃうんだよ。


 それとこれは勘にしかならないけどマジでゲーム感覚でやってる様に見受ける点だ。

 モンスターがこれ見よがしに弱そうというか、まんまスライムだったり小型なんだよね。

 明確な時間までは分からないけど一定時間過ぎたら勝手に消えるんだよ、殺したら消し炭になるんだけどそうじゃない場合は文字通り消えていくのよね。

 どんなルールがあるのかは分からないけど十中八九段階を踏んで強いのが出て来るんだと思うので、まだ一般人は逃げたりして被害を逃れられてる内になるべく強くなっておいて、今後の対策を練っておきたいところなのさ。

 幸い、普通は触れられないのはその通りだけどモンスターは建物というか壁を透過して来る訳では無いっぽいので単純な逃走と立て籠もりがある程度通用してるのだ。

 最も壁を壊したり、建物の中から出現して来る事もあるので籠りっぱなしが無敵という訳では無いと既に放送されていたけど。



 そんなこんなでニートみたいなもんの俺は、多少なりこの力を手に入れて男子の例に漏れずヒーローやってみたい心もあって、とりあえず今の所は人助けというかこのある種の厄災を解決すべく秘密裏に活動している次第です。

 似たように思ってる人達が何人も居るのは既に情報から明らかで、知られてる能力者より明らかに多い人数がモンスターを狩っている。

 それに対しても文句が多発してるけど、とりあえず現状、本気でなんの役にも立てられない人達に足引っ張られる位なら俺は黙っておこうと思ってるのです。

 俺はあくまで普通の人だからさ、極論だけどその気になればモンスターに何も出来ない今の世界のか弱いとも言える一般人にも隙あらば簡単に殺されちゃう恐れもあるのよ。





 そして前回からちょうど1ヶ月が経って例の女?がまた勝手に電波ジャック?をして語りだした





「キミ達ねぇ……予想よりレベル低いよ?そんなんじゃ滅亡まっしぐら!いいの?って事で仕方ないからもう少しサービスしてあげる!

 今からこの世界の人間にある刻印をどーのこーのしてやろう…うう………てい!どうかね、見えただろ?これは出そうと思えばいつでも出るよ。これが何なのかは次回発表さ。

 でも申し訳ないけどキミ達みたいなのに何かを勿体つけるなんて行為したくないからさ…サルに何か勿体つけるなんてしてたら自分が恥ずかしくなってくるだろ?だからある程度出し惜しみなしで教えてあげるよ!

 その前に…ほれ!ネットやTVを見ている諸君、こういうの好きだろ?見事なまでの美人さ!とりあえずこれが私って事で話を進めよう。

 私の正体はキミ達でいう所のAIが多分一番分かりやすくて近いと思う。でもAI如きと一緒にすんなよ?こんなのただのちょっと便利な高速辞書引きに他ならんからね。私はそんな地点には居ないのよ。んで、私が何なのか?って言ったら…そうだなぁ初代人間の叡智とでもしておいてくれ。

 人類ってね、根本的な起源こそ私達の時代から謎だったんだけど…少なくとも5回は滅んで繁栄してを繰り返しているんだよ。

 あぁあぁ、そんな事言うとキミ達バカだからなんちゃら文明が滅んだとか、大国が滅んだとかと一緒にしちゃいそうだけどそんな程度の規模じゃなくて文字通りの意味さ。

 んで一からやり直し、な訳だけど…私達の人類滅亡後の人類繁栄と滅亡寸前の時はさ、このゲームとでもしておこうか、これをやって勝てれば、存続はさせてやってたのよ。勿論最低限ね。

 その際、その勝ち方に応じてある程度残してあげたりもしたんだけどさ、まあほぼ石器時代というか原始時代で再スタートな訳よ。

 あと一応他の滅びた国とかこれは面白いってモノは気分で残してあげたり、リメイクして作り直しといてあげたりして残してあげてるんだよ、私ってやさしいだろ?キミ達で言うとこのオーパーツだね。

 だからキミ達も頑張ってオーパーツになれる事を目指して死んでくれ。

 って言うともう負け確みたいな言い方になるから良くないか。でもあれだよ?キミ達過去に類を見ないくらい最低だから冗談抜きでオーパーツ狙いになっちゃうよ?もう少し頑張ってね!それではまた!あばよ!」




 なんか凄い話されたな。マジなのか?これがマジなら相手は何?俺達視点で言う所の神様とかそっちの類なんじゃねーの?そんなの勝ち目あるか……と言いたい所だけど違うな、目的はまだ分からないけどアイツは既に滅んでるんだ。

 という事は、アイツはある種の無駄あがきしてる訳だ。なら勝機はある、少なくともアイツは何かの風下に立ってるからこんな事してるんだ。

 これは本格的に目標を定める必要があるな。んでその目標は言うまでもなくアイツの本丸だ。

 単独なのか組織なのか、まるで分からないが必ず何処かで繋がれるはずなので何か糸口を見つける必要があるね。

 こんな世界になって言うのもあれたが面白くなって来やがった。

 てかごめん、ちょっと画像の女が思った以上に心に残ってる。イカン!こんな事では勝ち目ないぜ!





 とは言ったものの劇的に何かある訳もなく、ここ数日で分かった事はこの刻印とやらが俺はSで、他の人を観察したり、単発仕事や諸々で観察してみた結果、A〜Eの段階で別れてる事が分かった。

 そしてSはネットやTVで見る限り俺のような能力を持ってる人がSになってると見て間違いなさそうだ





 あの放送から4日目の今日、家に数名のスーツを着たそれっぽい人と、明らかに変装してる女性がやって来た。



「この人もSです」


「初めまして、村山蓮実と申します。私は政府より今回の件で編成された組織の者です。こちらの方はおそらく何かしらの超能力を発現させてる貴方様同様、能力を発現させてる者です。簡単に言うと超能力者を見つけられる能力を有しておりますのでコチラに直接伺った次第です。早速ですが話をしたいのでご同行願えますか?秘密にしてる方が殆どなのでその配慮の関係から車は一般的な物にしておりますので近所の方に不審には思われないかと思います。お願いします」


 これは好都合かも知れん。1人じゃ無理はあったから情報交換はしたいと思ってたのよ


「いいですよ、願ってもないです。よろしくお願いいたします」



 なんて言ってはみたものの100%信用してる訳では無いけどね



「あの、失礼ですがお名前は?」


「あ、すいません、申し遅れました。私は瀧原一仁と申します」


「ありがとうございます、瀧原様がよろしければ協力体制になると思いますので以後お見知りおきをお願いします。それとコチラは」


「は、はじめまして。私…その…絶対秘密でお願いします!」


 そう言われて満を持して帽子とサングラスとマスクを外すとこれまた偉いべっぴんさんの登場でした


「私、愛原香菜美といいます。TVでの名前は夢原凛ですが…この事は秘密で…ってその…もしかして…」



 このお方はTVとかに出てるらしい。ごめん、俺ドラマとかバラエティ見てないのよ



「あ、ええっと……その、あの…じゃんけん?じゃなくて…すんません、知らないっす。俺その辺疎くて」



「ふふ、いいんですよ。むしろ良かったです。てかじゃんけんってなんですかぁ?」


「ぶはぁっ!?……そ、その、失礼しました」


 ハスミさんだっけ?この人イケるクチだな。俺もこのワケ分からん誤魔化しに噴きそうになったもの


「すいませんねぇ、今ニートなんで色々アホになってるんですよ。愛原さんに村山さんも、まだ若そうだからニートにはならん事をお勧めしときますよ。少なくとも仕事辞めるのは計画的にね!」


「そうなんですね、でも瀧原さんもお若そうに見えますけどおいくつなんですか?」


「俺?俺は33だよ」


「ええー!?いえ、そう言われるとそうも見えなくも無いですがかなりお若く見えますよ?私と同じ位かと」


「失礼ですがおいくつで?いや、失礼しました。アイドル?に聞く事じゃないですね」


「ふふ、大丈夫ですよ。私は今年22です」


「そちらの方が若く見えますよ!10代でも全然行けますよ。因みに村山さんも22位に見えますが聞かないでおきましょう」


「見えますか!?ありがとうございます!」


 ごめん、本当はタメとは言わないけど20代後半だと思ってます



 世間話をそこそこに車を走らせること30分、目的地のビルに辿り着いた。

 それなりに見掛けるようになったけど崩壊前と違い車がずいぶん減ったので相当速く着きました



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