表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/64

Leon and Ada

## (未知時刻みちしきじこく深夜しんや・メキシコユカタン半島めきしこユカタンはんとう・Dream Domain(夢域)被覆区域ひふくくいき・スラムプロジェクト(スラムプロジェクト)外側そとがわ


やっと平穏へいおんになった夜空よぞら突然とつぜんくらくなり、Dream Domainのあやしいちからふたたびはたらした。豆粒大まめだい雨粒あまつぶが前触れ(まえづれ)もなく落下らっかし、しゅんにどしゃぶりの大雨おおあめわった。あめがスラムの鉄板屋根てっぱんやねあらながし、「パチパチ」というおおきなおとひびき、地面じめんにはすぐににごった水たまり(みずたまり)ができた。Barry Burtonバリー・バートンのジープ(ジープ)のタイヤ(タイヤ)が泥水どろみずなかでスリップし、機関銃きかんじゅう銃身じゅうしんあめれてひかっていた。


「ダメだ!あめはげしすぎて視界しかい完全かんぜんさえぎられる。しかもDream Domainの影響えいきょうで、そとにはほか怪物かいぶつがいるかもしれない!」Barryは無念むねんあたまった,「このくるまてるしかない。きみたちと一緒いっしょ下水道げすいどうこう!」


Grace Ashcroftグレース・アシュクロフト大雨おおあめつつまれた夜空よぞらうえ見上みあげた。雨粒あまつぶほおたり、たさがほねまで浸透しんとうした:「下水道げすいどうほう相対的そうたいてき安全あんぜんだ。47(フォーティセブン)がっていたように、なかにはエリアのそとまで直通ちょっこうする秘密通路ひみつつうろがある。こう!」一同いちどうまよわず、Graceにしたがってふたたびさきのエスカレーター入口いりぐちかった。あめがエスカレーターをつたってしたながれ、鉄製てつせいの手すり(てすり)にはなめらかなコケがえていた。だれもが手すり(てすり)をしっかりつかんで、用心深く(ようじんぶか)したりていった。



## (同一時刻どういちしこく地下下水道ちかげすいどう


見慣みなれた下水道げすいどうもどると、カビの臭い(におい)は依然いぜんとしてかったが、そと大雨おおあめ未知みち危険きけんよりも安心あんしんできた。非常灯ひじょうとうひかり湿しめった空気くうきなからぎ、一同いちどうかげかべうえでゆがんでうつった。Chi Yun(赤云)ははやくChi Xiao(赤霄)のそばにあるせ、あにかたたたいた。こえには興奮こうふんたされていた:「あにおれとYang Yue(阳跃)、Barryはニュース(ニュース)をて、かならきみたちをすくおうとおもった!さいわいにも道中みちじゅうでAda Wongエイダ・ウォン出会であえて、彼女かのじょ地形ちけいっていたから、そうでなければいまさがしていただろう!」


Chi Xiaoはおとうとかおについたどろあせて、かにあかくなり、おとうと背中せなかかるたたいた。千言万語せんごんまんごのど渋滞じゅうたいした。Tomトムはそばでうなずきき、感謝かんしゃ気持きもちをめてった:「きみたちがいなかったら、おれたちはいまもスラムにじ込められていただろう。」


Leon S. Kennedy(レオン・S・ケネディ)はAdaにロケットランチャー(ロケットランチャー)をたせ、金属きんぞく筒身つつみにはさっき発射はっしゃしたあと余温よおんのこっていた。かれはAdaの横顔よこがおながら、おもわずくちけた:「今回こんかいここにたのは、ただ俺たちをすくうためだけじゃないだろ?到底とうていどんな目的もくてきがあるんだ?」


Adaは嘴角ほりぐち神秘的しんぴてきわらいをかべ、ポケット(ポケット)から銀色ぎんいろちいさな金属盒きんぞくはこり出した。けると、なかには緑色りょくしょくのワクチン(ワクチン)がはいっており、液体えきたい非常灯ひじょうとうひかりした蛍光けいこうはなっていた:「半分はんぶん本当ほんとうのことだよ——新型しんがたカビを抑制よくせいできるワクチン(ワクチン)をさがすためだ。」彼女かのじょはワクチン(ワクチン)をLeonのまえし出した,「て、これがわたしさがしていたものだ。」


47がちかづいてたところ、うごかし、ポケット(ポケット)からさき銀色ぎんいろ特殊弾とくしゅだんり出した:「このワクチン(ワクチン)の成分せいぶんは、おれ地下実験室ちかじっけんしつつけた特殊弾とくしゅだんのものとおなじだ。」かれはAdaのほか目的もくてき暴露ばくろすることはなく、むしろ冗談じょうだんっぽくった:「おれがここにたのは、Graceをまも以外いがいに、これと目標もくひょうもあるんだ。」そうって、っただんをゆっくりとらした。金属きんぞく表面ひょうめん模様もよう明滅めいめつする灯光とうこうしたたいひかりはなち、一筋ひとすじ一筋ひとすじみぞがはっきりとえた。


Adaはまゆげておおくのことはわず、突然とつぜんなにかをおもい出したように、べつのポケット(ポケット)からちいさな薬瓶やくびんり出した:「わすれちゃった。エリアにはまだ花粉かふん拡散かくさんしているから、これは花粉かふん影響えいきょうふせあたらしいかいだ。んでめばいい。」彼女かのじょ青色せいしょく錠剤じょうざい一錠いっじょうり出してYang Yueにわたし、かれ錠剤じょうざいんでみ込み、異常いじょう反応はんのうがないことをたしかめた。


Grace、Leon、47らは順番じゅんばんくすりけ取ってんだ。Jill Valentineジル・ヴァレンタイン順番じゅんばんになったとき彼女かのじょ錠剤じょうざいけ取った瞬間しゅんかん下水道げすいどうおくから突然とつぜん「カチャカチャ」という機械音きかいおんひびいた——サタン医師BOW(サタンいしBOW)だ!一同いちどう顔色かおいろきゅうわり、くらがりのなかからかれ青黄色せいおうしょく躯体くたいあらわれた。さっき汚水おせんすいをかけられたにもかかわらず、依然いぜんとして無傷むきずだった。右手みぎての電気ドリル(でんきドリル)がふたたび回転かいてんはじめ、石壁いしへきけずって火星かせいった。


「ヤバい!なんでまたいかけてきたんだ!」Ashley Grahamアシュリー・グラハムおどろいてさけんだ。さっきの戦闘せんとうで、普通ふつう銃弾じゅうだんかれまったかないことが証明しょうめいされていた。さらに絶望的ぜつぼうてきなのは、サタン医師BOWのうしろには数体すうたいのワニ人間にんげんがついていたことだ——それらのからだ濃緑色のうりょくしょくうろこおおわれ、くちなかにはするどきばならび、つめ地面じめんふかきずをつけて「ホホ」というひくい鳴きなきごえげていた。


まわってのがげろ!正面しょうめんからたたかうな!」Graceがおおきなこえさけんだ。一同いちどう即座そくざり返り、下水道げすいどうべつ通路つうろけてのがげた。TomとChi Xiaoはワニ人間にんげんけて射撃しゃげきし、銃弾じゅうだんうろこたって「ボンボン」とおとひびいたが、一時的いちじてきにそれらを退けることしかできなかった。サタン医師BOWはうしろからゆっくりといかけ、機械関節きかいかんせつおと催命符さいめいふのように、ますますちかづいた。


「クソっ!このままだといつかれる!」Adaが我慢がまんできなくなって突然とつぜんあしめ、衣服いふく内側うちがわ特殊とくしゅなポケット(ポケット)から手榴弾てりゅうだんり出した。保険栓ほけんせんいてうしろにげた。「ドン!」おおきな爆発音ばくはつおんひびき、手榴弾てりゅうだんがサタン医師BOWの足元あしもと爆発ばくはつした。黒い粘液ねんえきと機械の破片はへんがあちこちにり、かれ躯体くたいしゅんにバラバラにさくれた。破片はへん汚水おせんすいなからばった。


一同いちどうすきり返り、のこったワニ人間にんげんけて無差別むさべつ射撃しゃげきした。銃弾じゅうだんうろこつらぬき、血液けつえき地面じめんしたたち「ジージー」と腐食音ふしょくおんひびいた。しばらくすると、最後さいごのワニ人間にんげん地面じめんたおれ、完全かんぜんうごかなくなった。


Adaはサタン医師BOWの破片はへんのそばにうずくまみ、確認かくにんしながらすこしそうにった:「しいな。いきたる標本ひょうほんって研究けんきゅうしたかったのに。」


Leonがちかづいて冗談じょうだんっぽくった:「今回こんかいのことで、まだおれかくしている秘密ひみつがあるんだろ?ワクチン(ワクチン)だったり生標本いきひょうほんだったり。」


Adaはち上がり、まえのような笑顔えがおもどし、からだほこりはらった:「つかれたから、そんなにおおかないで。Yang Yueがさきつけた地下ちかマイナス6かい秘密基地ひみつきちこう。なかにはのこりのジープ(ジープ)があるから、まわってそこにき、それでのがげよう。」


Leonは彼女かのじょ背中せなかながら無念むねんあたまり、独りひとりごとった:「ああ…… おんなってもんは……」Graceがおもわずわらし、一同いちどうはAdaのうしろについて、地下基地ちかきち方向ほうこうかってあるした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ