第十二話『新生・桃魂連合!? 果実祭りと“はじめてのおつかい”大騒動!!』
平和になった桃界で、姫たちが送る新たな日常!
だが次なる試練は……なんと“おつかい”!?
果たして姫たちは、スーパーまでたどりつけるのか!?
川中島はスーパーで芋を焼かないでくれるのか!?
新章はじまる! 桃魂は終わらない!!
いってみょょょぉぉぉぉおおおおおおおッッッ!!!
◆
――桃界の大戦より一週間後。
「それでは本日、桃界恒例の『大果実祭』を開催しま〜す!」
大きな広場に色とりどりの果実が飾られ、にぎやかな音楽が鳴り響く。
姫たちも晴れやかな表情でステージに並んでいた。
「いや〜平和って……最高っスねぇ……」と、なつっこ姫はBBQ串を掲げて乾杯。
「ですが、この祭りに欠かせない“特製桃ジュースの材料”がまだ……!」
「……つまりっ! おつかいミッション、発動!!」
◆
こうして姫たちは、地上の人間界にある“スーパー”へと派遣される。
メンバーは:
・清水白桃
・黄貴妃(マナー担当)
・川中島(問題児)
・さくら白桃(自由枠)
・なつっこ(BBQ担当)
……という最強にして最不安な布陣である。
「絶対……何か起きる気しかしないわ……」
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【スーパー桃園店・入口】
「これが……人間界の食料供給拠点……」
「それにしても……おぉっ!? 焼き芋コーナーが!?」
「川中島姫、落ち着いて。今回は“買う”のです。焼くのではありません」
「いや!この石の熱量は完璧なんだって!焼くためにここは存在してるんだよ!!」
「スーパーの存在理由が芋じゃないって何度言わせれば……っ」
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【ミッション内容】
・桃ジュース用桃:3種
・桃フレーバーソーダ:1ケース
・芋(※川中島の圧)
・なつっこの秘密材料(肉)
姫たちは店内を散っていく。
【自由行動その1:さくら白桃】
「きゅ〜ん♡ このチョコバナナアイス、買ってもいい? “恋の味”がする気がするの♡」
「予算……ぎりぎりね……はぁ、葵様に報告しづらい……」←清水白桃
【自由行動その2:なつっこ】
「うおお! 激安肉まつり!? これは……運命ッス!!」
「なつっこ、BBQじゃなくてジュースの材料って言ってるでしょ!?」
【自由行動その3:黄貴妃】
「ふむ、この“ポイント5倍デー”なる文化……よき……!」
「お、黄貴妃姫が買い物カゴ持った! 激レア!」
◆
【トラブル発生】
川中島、芋をレジ前で焼き始める。
「……ふおぉぉぉッ!! やっぱこの熱加減!! これぞ文明ッ!!」
「やめなさい!! 警備員呼ばれますわよ!!」
「……でも、みんな楽しそうね」
「……これが“日常”なんだな」
◆
【帰還】
なんとか買い物を終えた一行。
「全員無事……材料もそろった……よくやったわ、桃魂連合!!」
「今日の芋、マジで傑作だった……!!」
「それ、戦果じゃないから!!」
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【果実祭・夜の部】
ステージでは、姫たちが作ったジュースと共に、みんなの笑顔がはじける。
「乾杯!! 桃魂に!!」
「乾杯!! そして芋に!!」
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次回予告――
第十三話『ネクタリン、帰還!? 忘れられし姫と“もうひとつの桃界”!!』
ついに現れる、闇から解放された姫。
彼女の記憶が、新たな桃界の秘密を呼び覚ます……!?