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第十一話『果実咲き誇る時! 桃界の未来と最後の種!!』

――“黒果の真核”、覚醒。


その漆黒の樹は、空を裂くように伸び、桃界の空を覆い尽くそうとしていた。


「これは……世界ごと、果実を飲み込むつもりか!!」


「ふざけるなぁぁぁぁっ!! そんなの……芋も焼けなくなるじゃんか!!」


「……そこ! 焼き芋の心配してる場合ではありませんわ!!」



漆黒の力に抗うには、桃魂の“原点”の力――夢みずきの完全覚醒が必要だった。


「……お願い、もう一度わたしと、ひとつになって」


夢みずきの声が、葵の胸の奥に響く。


「君がいなきゃ、ここまで来れなかった。行こう、最後まで一緒に」


光が爆ぜ、葵の姿に桃色の紋章と花びらが舞う。


夢みずきとの完全融合――『桃界融合式・果実咲グラン・ブロッサム』発動!!


「みんな、行くぞ!! 桃魂の未来を、取り戻すんだ!!」



【姫たちの未来の実】


それぞれの姫たちもまた、幻影を通じて“未来の実”――自らの内に眠る希望と夢を見つけていく。


・清水白桃:「わたくし……もう、護られるだけではなく、誰かを支えたいのです」

・黄貴妃:「孤高ではなく、仲間とともにある気高さを……それが、わらわの道」

・さくら白桃:「もっと、もっときゅんとできる未来が欲しいの♡」

・なつっこ:「桃バーベキューを世界中に広める! 食と果実の未来を守るっス!」

・川中島:「……毎日焼き芋できる世界があれば、それで……ぐふふ」


「未来の実……それは、自分で育てる希望ってことか」


葵は微笑みながら、剣を構える。



【決戦:黒果の真核】


黒果の真核は、かつて争いと憎しみの果てに生まれた“果実の怨念”。

それは、あらゆる果実たちの“棄てられた記憶”を吸い、巨大な怪樹へと進化していた。


「このままでは、桃界が呑まれる……!」


姫たちと葵は、連携して最後のバトルへと挑む!


・さくら×黄貴妃:恋と気品のツインビーム『ドキプリ・フローラルブレード』

・なつっこ×川中島:火力超過連携『芋烈火BBQノ型』

・清水白桃×葵:浄化の一撃『純白咲光しらはくしょうこう


「――今こそ、咲き誇れ!! 桃界の未来よッ!!」



【結末と新たな芽】


黒果の真核は、浄化の光に包まれて崩れ落ちる。

その中に、ひとつだけ残った“新たな種”――


「これは……?」


「これは、“受け継がれる想い”。争いの果てでも、希望の芽は残るのです」


夢みずきの声がやさしく響いた。


「これからは……私じゃなくて、みんなで育てていく世界にしよう」



【桃界、ふたたび平和へ】


こうして桃界に平和が戻った。


「さあて、焼き芋で祝勝会じゃあああああっっ!!!」


「……わらわ、今回は許す」


「ありがとう、葵様。わたくしたち……本当に、果実の笑顔を取り戻しましたのね」


「うん。俺も……この世界が、大好きだよ」



次回予告――


第十二話『新生・桃魂連合!? 果実祭りと“はじめてのおつかい”大騒動!!』


平和になった桃界で、姫たちが送る新たな日常!

だが次なる試練は……なんと“おつかい”!?

果たして姫たちは、スーパーまでたどりつけるのか!?


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