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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
一章

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七十八

「今日、勉強はお休みにしようか。」


 食堂に向かうと、ほぼ全員──リーブラとトーラス以外──が揃っていた。そしてアリーズから出た一言が冒頭。他の一同はその言葉を聞いて絶句していた。


 アリーズがこの一晩の間に頭を打ったのではと心配になり、私はアリーズの目の前まで行って額に手を置く。


「アリーズ、頭、大丈夫?」

『ブッ』


 すると何故かアリーズ以外の皆が吹き出し、肩を震わせた。あのいつも気難しい顔のサジタリアスでさえも。ああ、リオとカプリコーンだけは口を大きく開けて大爆笑していたが。


 対するアリーズはというと、ポカンと鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。


 アリーズの珍しい表情ゲット! 出来れば絵画にでも残したいくらい面白いが、そこまでしたら後々アリーズに報復されそうなので心に刻むだけに止めておく。


「マロン……ブフッ……最っ高……ブファッハハハハ!」


 ヒーヒー言いながら笑い転げるのはカプリコーンだった。私の何が最高だったのかは分からん。ということで首を傾げてみると、より一層吹き出し笑い転げるカプリコーン。本当、何なんだ?


「マーローンー?」


 ハッと意識を戻したらしいアリーズは地を這う声で私の名を呼んだ。私は反射的に振り返ってしまい、その後すぐに後悔する。


 とても良い笑顔を浮かべるアリーズの──あ、目が笑ってないや──笑っているようで笑っていない表情の得体の知れなさに鳥肌が立ったのだから。


 あ、恐怖を感じるとゾワっとするんだね。初めて知った。……知りたくもなかったけど。


「……はぁ、まぁいいや。今日くらいはマロンに優しくしてあげなくもない、と決めていたからね。」

「……(絶句)」


 あの、あの鬼畜で有名な(?)アリーズが優しく……だと? どうしよう、明日になったら槍が降ってくるのではと私は邪推してしまう。それ程いつものアリーズと掛け離れた言動だということだ。


 ハッと周りを見渡すと、先程まで爆笑していたアリーズ以外の皆もまた絶句しシンと静まり返る食堂。そしてこの重苦しい空気を作り出した本人は飄々と朝食を待ち始める。



 何このカオス。

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