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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
一章

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83/125

七十

 ドォォン……ドンドォォン……


 目的地に近付く度に、爆弾の音が大きく聞こえてくる。リオが派手にぶっ放しているらしいことだけは分かった。


「さぁて、俺達も戦闘準備だね。」


 カプリコーンの言葉を合図に、皆がそれぞれの武器を取り出した。ほー、ここにいる皆は近距離戦に適してそうだ。物理的に叩いたり刺したり云々。まあ、パイシーズとヴァーゴは何も持たずに走っているようだけど。


 私も双剣を取り出し構えながら走るが、だんだん息が上がってきたようだった。体力の無さがここで仇となるとは……。はあ、疲れた。


 というか、息を切らしているのって私だけじゃん。皆さすがだなぁ、格が違うや。


「つ、着いたみたいだね。」


 そんなことを考えているとヴァーゴの声が聞こえる。フッと周りを見渡してみると、黒いモヤモヤが辺り一面に広がっているのが見えた。成る程、これがボースハイトとやらか。


 ヴァーゴはその場でザッと両手拳を作って戦闘態勢を整える。もしかして拳で戦うスタイルなのかな? まあ、結構な怪力っぽかったし、納得かな。


 キャンサーは大きな鋏を構え、カプリコーンは片手剣を構え、ジェミニは短剣を構え、スコーピオは……デッカいハンマー? スコーピオの身長の半分はありそうな程の大きさのそれを持っていた。あれで叩かれたら多分骨折どころじゃないな。スコーピオは怒らせないようにしよう。うん。


 パイシーズは魔法特化型っぽいからそのままその場にぼーっと立っていた。


「さて、皆、行くよ!」


 誰かの言葉をキッカケに、皆がボースハイトめがけて走り出した。







 黒いモヤモヤを容赦なく双剣で切り裂く。それなのに……切っても切っても全く減らないっ!


 確かにこれはこちら側の分が悪いな。基礎体力がない私には結構キツイ。が、はーはー言いながら切り裂いていく。ひー、これならアリーズの訓練を受ける方が楽かもしれない!


 パァン……


 ヒュン……トストスッ……


 双剣を振り回していると、どこからか銃声となんかの音が聞こえた。銃声はアリーズかな。ということはもう一方は多分サジタリアス。何投げてるんだろう。


 ヒュン……トストストスッ……


「ひょえっ」


 なんかこっちに飛んできたと思ったら矢だった。成る程、サジタリアスは弓使いか何かなのだろう。遠くから近距離系の私達の援護をしているようだ。弓が当たった場所の黒モヤはスッと消える。


 まあ、その後またすぐに近くにあるボースハイトで辺り一面覆われるけど。どんだけ大量なのさ!


 ドォォン……


 少し向こうの方でもリオが活躍しているらしい。爆弾が爆発する音はまだまだ聞こえてくる。

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