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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
一章

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82/126

六十九

「皆集まったね。まあ、周知かもしれないけど、ボースハイトが出現した。場所は南東の街。規模はこれまでにない程、らしい。」


 アリーズが会議の進行役として話し始める。アリーズに限らず皆が皆キリッと真剣な表情を浮かべていて、場違いながら『皆こんな真剣な表情も出来たのか』と感心してしまった。


 いやいや、今はそんな場合じゃあない。私も真剣に話を聞かなければ。


 何故か十二星座でもない一般人の私までもが会議に参加しているのは未だに謎だが、そうも言ってられない。なんたって今は緊急事態なのだから。


「なら取り敢えず皆で南の街へ向かえば良いってことだな。単純明快だ。」

「そうだね。我輩ら次代十二星座が駆り出されるということは、それ程酷い状況だということ。皆、心してかかるように。」


 皆が真剣な表情でコクリと頷いた。


 ああ、そうか。皆はこんな表情も出来る、ではなく、この表情こそが十二星座としての顔なのだろう。そのことに気がつかず呑気な感想しか抱けなかった私は内心勝手に反省する。








 さてさて、何故か十二星座ではない私までもが南の街に来ている。本当、何故私がここにいるんだろう。


 ここまでは転移の魔道具を使って飛んできたのだが──城とそれぞれの街の領主の館には転移の魔道具が必ず備わっていて、それを使って街と街を一瞬で行き来できるらしいのだ(緊急の場合のみ使用可)──、それを使っての感想はただ一つ。便利だなぁ。


「街の警備隊は既に交戦中です! しかし一向にボースハイトは減らず、こちら側の体力だけが削がれている状態であります! 早くしなければ魔物化は防げないかと!」

「分かった。案内してくれ。」


 報告をしてくれた警備隊の人について行くように皆で走る。さて、私もついて行って良いか分からないが……まあ、猫の手も借りたいほど忙しそうだからついて行こう。ついて来るなだなんて言われないし。


 ドォォン……


「わっ!? 何の音!?」


 ついて行くついて行かない云々をツラツラと考えていたその時、私達が向かっている方向から爆音が聞こえてきた。思わず声を上げてしまったではないか!


「あー、リオがもういるのか。」

「じゃあアクエリアスも一緒ってことだね! ぼく治癒薬減ってきてたからちょうどいいや!」

「補給係がいるのは確かに心強いかもしれませんね。」


「で、でもさ、り、リオ一人で全てのボースハイトをせ、殲滅出来るんじゃ……?」

「クスクス、全て爆弾で吹き飛ばしてってことかしら?」


「でも十二星座の一人であるリオがいてもボースハイトが減らないだなんて……。相当な量だと分かるね。俺も頑張らなきゃね。」

「フフ、全部全部ボクの鋏の餌食になってもらわなきゃ。」

「だね。」


 わー、皆好戦的だなー。目がギラギラしてる。


「あ、ねぇ、ボースハイトってどうやって討伐するの? 黒いモヤモヤなんでしょ?」


 黒モヤの存在だって今今初めて知ったからね、対処法とかも知らないわけで。誰かが答えてくれたら嬉しいなー、とか思ったりしてまして。


「ボースハイトには意識はない。だけど負の感情が詰まっているから、負の感情を持つ人の方へと流れて行く。そこは気をつけないといけない。それ以外なら動きもほとんどなくて漂っている感じで、ただ武器でえいやっとやれば消える。」

「ほうほう。成る程。」


 じゃあいつもの鍛錬みたいにえいやっと剣を振り回せばいいということね。理解した。


「あ、近づいてきたね。じゃあ我輩らは分かれるとするよ。」

「はーい」


 何故分かれるのかは分からなかったが、アリーズとサジタリアスがそれぞれ別の道へと入って行った。


 他の皆──スコーピオ、ジェミニ、ヴァーゴ、カプリコーン、パイシーズ、キャンサー──は私と一緒に報告してくれた警備隊の人にひたすらついて行く。

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