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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
十二星座編
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ヴァーゴ(おとめ)

 まあ、拙は実のところレオを疑っていたわけではない。でもリオの実力を今のうちに知りたかったから……。背中を預けるんだからちゃんと実力を知っておかないと危険かな。と、思ったんだけど……


 リオの実力は想像以上だった。十二星座になるだけある。いや、疑っていたわけではないよ。何度も言うけど。


「う、疑ってごめん……」

「ああ! 全然いいぞ!」


 ニカッと笑うリオ。凄く五月蝿いけど悪いやつではない。そのことに安堵する。拙はリオを疑うような発言をしたんだ。少しくらい怒られることを想定していたんだけど。(まあ、怒るという発想が出てこなかっただけかもしれないけど。)


「ということは……ヴァーゴの心配は杞憂だったかな?」


 アリーズはニッコリ笑ってそう言う。


「う、うん。時間取らせて、ごめん。」

「いいよー。だってクッキー一枚多く食べれたんだもん!」


 ジェミニはクッキーをバリボリ食べながらそう言ってくれた。有り難い。


「じゃあどこの街に誰が行くかを決めようか。」

『賛成!』


 そうして話し合いは続く……





 話し合いの結果、拙とリオは東端の街に行くことになった。少し面倒くさく感じるけど、やっぱりポラリスにはいて欲しいから、拙、探すの頑張る。気合を入れなきゃ。


「東端か! さあ行くぞヴァーゴ!」

「う、うん……」


 拙達は私服姿でトップが暮らすこの城の門を出る。ああ、いつもは軍服?を着ているよ。街に下りるときにそれだと目立つからね。


 そして門を潜るその瞬間に二人とも目を閉じて目の色を変える。まあ、拙は前髪で見えないだろうけど。


 ああ、言ってなかったっけ。十二星座を襲名すると、目の色を自力で変えられるようになってるんだ。まあ、『銀色』と『元々の色』にしか変えられないけど。それにこれは機密情報だけど。


 一般人には『襲名すると目の色が銀色に変化する』としか伝えられていない。この情報統制は拙達の命を守る為のものなのだ。銀色の目は十二星座の象徴だから暗殺者は銀色の目を頼りにしてやってくる。それから逃れるためにも情報統制している。


 銀色から元々持つ色へ戻れば、一般人に紛れることが出来るというわけなのだ。


「ヴァーゴ、気合入れるぞ!」

「う、うん。」


 さあ、出発だ!

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