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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
十二星座編
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キャンサー(かに)

 ポラリスはボク達の羅針盤。拠り所。安定剤。それが無い今、ボクはすごく不安定だ。


 ああ、ボクはキャンサー(かに)を襲名した者だよ。武器は大きな(ハサミ)。切れ味抜群なんだよ。ふふ、ふふ。


「確かにキャンサーの意見も一理ある。……じゃあ、二人一組で辺境の地からそれぞれ探しに行く、というのはどうだろう?」

「賛成!」


 アリーズがいい感じに纏めてくれた。皆も異論はないみたいだ。ふふ、ポラリスを捕まえた後のことを考えてボクは笑みが溢れる。


「じゃあ組み分けはどうする? 上からそのまま二人組を作る、でいいかい?」


 そうなるとボクは……ジェミニと一緒か。ジェミニはいい子だからね。ボクは異論はないよ。


「……あ、あの……」


 ほぼ全員が納得したと思ったら、おずおずと手を挙げた人が。今まで黙りこくっていたヴァーゴ(おとめ)だ。


 ヴァーゴって前髪が鼻の辺りまで伸びてて不気味だよね。性格もおどおどしてるし、十二星座に選ばれなそうな雰囲気だし、それ以上にヴァーゴ(おとめ)を襲名するのもちょっとよく分からない。


 偏見かもしれないけど、ヴァーゴを襲名する人って美人なイメージがあったからね。なんたって乙女、だもの。


 心は乙女であるトーラスとか、中性的な美人であるパイシーズとかがヴァーゴを襲名した方が何となくしっくりくるけど……。まあ、余計なお世話か。


「どうしたの? ヴァーゴ。」

「あ、えと……あの……その順番だと、拙はリオと一緒に……なるんですけど……」

「うん、そうだね?」

「だからその……万が一戦闘になったらって考えた時、リオと拙は相性が悪いんじゃないかって……思って……」

「あー……リオ、どうだろう?」

「大丈夫だ! ヴァーゴに絶対当たらないように爆弾をぶっ放すからな! 心配すんな!」


 リオの武器は爆弾、ヴァーゴの武器は素手。確かに相性は悪い……のか? ボクはそこんところは分からないけど。

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