表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
××の十二星座  作者: 君影 ルナ
一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/126

三十一 アリーズ

 我輩とトーラスは期限ギリギリまで捜索し、急いで城に帰ってきた。しかしやはり目的の人物は見つからなかった。


 焦燥感だけが我輩の中に積もっていくが、それを表に出さずに早足で城の中を歩く。


「アリーズちゃん、皆はもう帰ってきているかしら?」

「……さあ? 流石に我輩でも未来を見ることは出来ないからなんとも言えないかな。」

「あらそう? アリーズちゃんはいつも先々を見据えているイメージだったから分かるかと思ったわ。」


「それはちゃんと情報があった上での推察だからね。情報が一欠片も無い者に対して予測は不可能だよ。」

「そう……」


 トーラスは溜息をついて落ち込んだようだった。それを横目で見ながら我輩は言葉を続ける。


「でもトーラス。一ついいかい?」

「何かしら?」

「我輩は第六感を信じるタイプでね。なんとなく今回見つかったような気がするんだよ。」

「あら!」


 トーラスは嬉しそうに破顔する。まあ、我輩の第六感故に確信はないが。


 でもまあ、ポラリスたり得る人物(全属性持ち)が見つかったとしても、慎重に見極めなければならない。これは他の皆は苦手だろうからこそ我輩が。第六感などというものは一先ず置いておいて。


 猫を被っているならそれを剥がして、笑顔の仮面を付けているならそれも剥がして、剥がして剥がして剥がして……


 そうして残ったその人の本音、本性を見極めなければ。これは十二星座の存続、延いてはこの世界の存続に関わるのだから。


 気を引き締めて城の会議室に入る。


「二人ともお帰り~」


 会議室にいたのはカプリコーンだけだった。他はまだ帰ってきていないのだろうか。


「カプリコーンか。ならサジタリアスも帰っているね。」

「まあね。君達が最後だよ。」

「あらあら皆早いわねぇ~!」

「と言ってもスコーピオ達とキャンサー達の組も今日の朝戻ってきたところだから二人がすごく遅かったわけじゃないよ。」

「それなら良かったわ。」


「でもカプリコーン。君達は一番遠い島国に行ったはずだろう? 何故我輩らよりも早く帰って来れた?」


 最もな質問を投げかけると、カプリコーンはすんなり答えてくれた。


「ああ、それなんだけど、ポラリスになり得る可能性がある人物を見つけてね。」

「へぇ、ということは全属性持ち?」

「まだ分からない。全員集まってから鑑定しに行った方が良いかなって思ってね。」


 まだ分からない、とはどういうことだろうか。もしかして鑑定を受ける年齢よりも下の者……? 幼子でも連れてきたというのか?


 もしそうなら親御さんは連れて行くことに賛成したというのか?


「カプリコーンちゃん、まだ分からないってどういうことかしら?」

「あー、俺も詳しくは知らないけど、学校にも行っていなかったから鑑定のしようがなかったって。」

「あら……」


 明らかに訳ありであると言わんばかりな理由。やはり我輩が見極めなければ。そのポラリス候補が我輩らの敵か味方かを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ