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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
一章

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32/126

十九

「あら、随分早かったわね。」

「そうですね。」

「ジー、仕事早すぎない? もう少し時間かかると思ったのに。」


 ……あれ? あれれ? 気を引き締めたのは私だけ?


 三人にも爆発音が聞こえていたはずなのに、呑気に座ったままお喋り続行。え、だって爆発音だよ!? 危機的状況じゃない!? 何で呑気にお喋りしてるの!?


 私の混乱に誰も答えてくれる人はおらず、その前に第三者の声が聞こえてきた。


「ハハハ! 俺様の爆弾は高性能だからな! 周りに被害を出さずに音だけを響かせるという優れものだ! ハハハ! どうだ、ひれ伏したか!」

「リオ、五月蝿い。」

「ヴァーゴ、五月蝿いとは何だ!」

「そ、そういうところが五月蝿いんだよ。」


 馬車の外から二人分の声が聞こえてきた。リオ、ヴァーゴ……どこかで聞いたことのあるような無いような特徴的な名前。ええと、何だったかなー……


 と、記憶を辿っていると馬車の扉がバタンと音を立てて開いた。


「ここにポラリス候補がいると聞いた! 誰だ! お前がそムグッ!」

「リオ、そ、そろそろ黙って。」

「んー! むー!」


 五月蝿い人とおどおどした人の声がする。先程のリオとヴァーゴと呼ばれた二人組だろうことが容易に理解出来た。


「あちゃー、マロンにばれちゃったかな?」

「でもマロンさんはまだピンと来ていないようですよ。首を傾げていますし。」

「ガッツリ名前出たのに気付かないというのもまあ、凄いわよね。」


 会ったことがなくても名前は聞いたことがあるということは、リオサンとヴァーゴサンは相当有名人……? でも『これだ!』と確信を持てるような人物は思い当たらないかな。


 ……よし、考えることを放棄しよう! それが最善策であるような気がする! そうだそうだ!


「ん、んーんー、むーんーん!」

「リオ、う、五月蝿い。」


 そんな風に考え込んでいる間もずっとリオサン? はジタバタしているみたいだけど、ヴァーゴサン? がそれを押さえ込んでいるみたいだ。そんな気配を感じる。


 いやいやいや、暴れている人を押さえ込み続けるって、ヴァーゴサンってどんな力があるのさ! 筋力? それとも何か関節技か……?


 ヴァーゴサン? はおどおどした喋り口調なのに……。はっ、これがギャップとかいうやつか!


「おーい、マロンさんやーい。」

「はっ! どうしたのリコ。」

「どうしたのって……あれ、もしかして気が付いてないの?」

「何が?」


 私は何かに気が付いていないらしい。なんだ、何に気が付いていないんだ?


 もう一度考えてみたが、やっぱり何に気が付いていないかは分からなかった。

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