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××の十二星座  作者: 君影 ルナ
十二星座編
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サジタリアス(いて)

 自分はサジタリアスを襲名した者である。主な武器は弓。まあ、魔法も少しだけ使えるので弓と併用しているが。まあ、その話は追々でいいだろう。


 今自分はカプリコーンと共に島国に来ている。島国と言っても土地は十分広い為、アクエリアスとパイシーズの組も共に来ている。


 自分とカプリコーンは島の右半分、アクエリアスとパイシーズは左半分を探索することになっている。実に面倒くさい。


 そもそもこの島にポラリスがいるのだとしたら、島国とは言え魔法学園に通う義務を放棄しているということ。罰則があっても良いのではなかろうか。


 自分はそんなことを考えながらカプリコーンと共に道を歩く。


「あ、サジタリアス、また眉間に皺寄ってるよ? 俺みたいに爽やかな笑顔で聞き込みをしないと、聞けるものも聞けないと思うよ? ね?」


 自分にまで無駄にキラキラした笑顔を振りまくカプリコーン。疲れないのだろうか。実に不思議だ。


「ふん、どうせ自分が笑っていても気味が悪いと言われるのがオチだな。」

「そんなこと無いって! サジタリアスは眉間の皺を伸ばすだけでも充分魅力的に見えるさ。」

「ふん。口ではどうとでも言えるだろう。それにこんな仏頂面、誰が好むというのか。」

「あはは、仏頂面だって自覚あったんだね。」

「……。」

「ああごめんごめん。」


 自分は渾身の睨みを向けたのに、カプリコーンは笑いながら謝罪する。まあ、十二星座に選ばれるくらいなのだから、これくらいの睨みに怯む訳はないか。実に面白くない。


「あ、街人発見。俺、聞いてくるね?」

「ああ。」


 もはや自分を置いて一人で聞き込みに行くカプリコーン。人付き合いが苦手な自分には向いていない役割(聞き込み)を、カプリコーンは率先して担ってくれる。さて、置いてけぼりを食らった自分には何が出来るだろうか。

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