24/38
24 昼食
非の打ち所がなかったです。
旅飯も宿飯も良い感じでしたが、ニエルさんの本気飯はとても美味かったです。
一心不乱にパクつくマユリさん。
リリシアさんのは、悔しいけど感じちゃうって言う例の表情ですね。
俺は食後のコーヒーもどきの美味さに感動していた。
「いかがでしたか」
三者三様の表情ですが、大満足です。
片付けを始めようとしていたニエルさんに食材調達はどうしてるのか聞いてみた。
御自慢の大容量アイテムボックスに、故郷の食材をしこたま入れてきたそうだ。
「こっちに来たらいつ討伐されるか分かんないんで、後悔しないように美味いもの食べようかなと」
ニエルさんがほんのちょっとだけ可愛く思えてきた。
気になる点がひとつ、例の誘引結界とやらは解除されているのに俺の思考が以前とは異なること。
まあ、美少女ふたりと一匹との同居生活への期待のせいだろうと言われると返す言葉も無い。




