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21 確保


 リリシアさんの本気の拘束にさすがに目を覚ましたメイド。


 マユリさんはメイドよりもメイド服に興味がある様子。


「ごめんなさい、許してください、殺さないでください」


 少々騒がしかったようでリリシアさんが拘束を強めたら「あぅ」とうめいて大人しくなった。



 何者で何を企んでるのか、一世一代のコワモテ顔で聞いてみた。


 以下、白状した内容を簡単に。



 ひょんなことからこの辺に迷い込んだサキュバスが

 たまたま見つけた空き家に住み着いて

 生体由来魔力が欲しくて

 誘引結界を張ったら

 怖いお兄さんたちに捕まって命が大ピンチ



 うん、大体分かった。


 たぶんその誘引結界っていうのに引っかかった俺たちは、普段通りの冷静な行動がとれずにまんまと屋敷に来てしまった、と。



「誘引結界って何なんだ」


「私たちは生き物の持ってる魔力がスイーツ的な意味で大好物なんです」

「で、結界に入った波長の合った生き物の精神をちょっとアレしてから誘き寄せていただいちゃうんです」


「つまり今の俺たちが普段通りに行動出来てないのは結界のせいなんだな」


「私の結界はそんなに強くないんでせいぜい気分がおめでたくなるくらいです」

「他の娘みたいに強制的にえっちな気分にしたりはできないですよぅ」

「あ、でももともと好き同士だったら盛り上がっちゃったりしちゃうかも」



「……」 三人の気持ちが今ひとつになった、かもしれない。



「サキュバスの討伐報酬っていくらか知っていますか」 リリシアさんに聞いてみたが無言、って言うかさっきから殺気がもの凄い。


「殺さないでくださいよぅ、何でもしますよぅ」


 今何でもするって言ったよねって、何か調子が狂うのは結界が解除されてないせいか。


「早く結界を解いてくれ」


「とっくに解除されてますよぅ。 私、寝ながら結界張れるほど器用じゃないですよぅ」



 あれ、俺今しらふなんだ。


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