表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ストック

新しく書き始めました。


ダラダラとお酒を飲みながら書いたので、内容は薄いかもしれませんが、読んで下さると嬉しいです。

ほわほわほわほわ


ぽよぽよぽよぽよ


気持ちがいい、ずーっとこの気分を味わっていたい。


頭の隋から足の先までが喜んでいる。


俺はこの絶望した世界で毎日退屈な日々を送っていた。


だが今はどうであろう。


とても幸せな気分である。


何故誰もやらないのか不思議である。


こんなに楽しい気分になるのに。


ズッキューン


急に胸が引き締められた。


な、なんだこの胸の痛み。


「し、死ぬー助けてくれ」


俺はまだ死にたくない。


久しぶりに声を出した気がする。


最後に声を出したのはいつだろう。


いやいやそんな事考えてる暇無い。


今はこの胸の痛みを何とかしないと。


ん?あれ、苦しみが無くなったぞ。


治ったのか?


人間の自然治癒というものは素晴らしい。


俺の体よ、よく頑張った。


どの細胞が頑張ったのか分からないが、見事だ。


報酬として、またあの薬を。


――っと


あれ体が動かない。


どうした俺の体よ。


だらけるな!!


無理矢理動かそうとするが動かない。


いや、それ所ではない。


ここは何処だ。


さっきまで家に居たはず。


キメすぎて頭がおかしくなったのか。


まぁ、それなら仕方がない。


少し体を休めよう。


ではお休みこの世界そして俺の体。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫


何分経ったのだろうか。


誰かに頬を叩かれ目を覚ました。


「痛いっ」


ヒリヒリヒリヒリ


「やっと目が覚めたか」


目の前には背はそれ程高くなく、せいぜい150cmと言った所だろう。


胸を見る限り何も実っていないようだ。


男かこいつ。


「おいおいおいおい、何してくれてんだ。このチビ助が」


180cmの巨体を目の前にしても臆する事も無い目の前のチビ助。


「もしや、それは我に言っておるのか」


「そうだよ、チビ助」


――っ


視点が回転した。


投げ飛ばされたのかあのチビ助に。


この野郎舐めやがって。


反撃に出ようと拳に力をこめようとした。


でも動かない。


動かない動かない動かない動かない。


また動かない。


いや、動かないのでは無い動かせないのだ。


180cmの巨体の首は飛ばされたのだから。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■


何分たったのだろうか


再び覚醒した


「ここは…何処だ」


「ここは天国だ」


こ、こいつはさっき俺の首を跳ねたチビ助。


しかし、首は繋がってるぞ。


そうか夢か、先程のは夢だったのか。


なら夢の恨み。


「おおおぉぉぉーー!!!」


再び拳を握り殴りにかかった。


「お前は学習しないのか」


呆れたチビ助は再び首を跳ねた。


「この男の何処がいいんだ神よ」


神だと!?俺はまさか神に選ばれたのか


「ヌハハハハ…ハッ…八ッ…」


「きもい!」


空中で笑う首、それに我慢できなかったチビ助はその首を更に真っ二つに斬った。


「ほんと無理、なにあれ。首を斬ったかと思ったら突然笑い出すしキモすぎる。」


神に直談判しに教会へと向かおう。


「おいおい、何処に行くんだよ」


「お前もう復活したのか、付いてくるな」


「付いてくるなと言われると付いていきたくなるのが人間の性なんだよな」


斬!!!


首が飛んだ。


「急いで行こう」


「なぁなぁ、俺の体どうなってるんだ」


斬!!!


「黙って斬るなよ」


斬!!!


「おい」


斬!!!


「お」


斬!!!


「…」


斬!!!


それからも何百回と斬り倒した。


「もう疲れた…教会遠いし」


「おいおいもう斬らないのか」


「…」


「無視するなよ」


「…」


「おいってば」


走るとにかくチビ助は走った


180cmの巨体は意外と足が早く追いつかれてしまった。


しかし、目的地についた為そんな事はもうどうでもいい。


教会には結界が貼られており神に認められた者しか通さない。


「ではな」


結界を通り抜けた。


これで神に直談判出来る。


「これは綺麗な建物だな、俺こんなの見た事ないぞ」


ふぇ?


何故こいつが結界の中に入っているのだ。


「お、お前結界の中にどうやって入った」


「結界?あー、この透明の壁のこと?普通に通れたけど」


忘れておった、神がこの男を呼んだのだ


結界など入れるに決まっておる。


神と話す間だけだ。


少し痛い目にあってもらおう。


「我が魔獣ケルベロスよ、この者の手足を引きちぎれ」


チビ助の影から三つの首を持った獣が現れた


「ちょ勘弁してくれ、もう痛いのは嫌だ」


牙を光らせ巨体の手足を噛み砕こうと前に出ようとした時、眩い光が辺りを包み込んだ。


「シン止めるのだ」


チビ助シンは魔獣ケルベロスを止めるよう命じた。


しかし、ケルベロスはお腹が空いているのか命令を無視し巨体へと噛み付いた。


「痛い痛い痛い、やめてくれ、助けて」


ケルベロスは止めない、腕の骨を噛み砕いた。


それを見兼ねてか神はケルベロスを掴み、地上へと投げた。


「我の魔獣が…」


「すまないねシン、でも仕方がないんだ。ライフはもう二しか残ってないのだから」


「ライフ?」


「そう、君。いや駿くんという名前だったかな」


この巨体の男は駿という名前なのか。


それにしても名前に似つかぬデブだ。


シンは心の中で悪口を言いまくった。


この駿とやらにどれ程手を焼いたことか。


「で、何故駿という男をお呼びになったんですか」


「罰だよ、この男は現世で悪い事をやりすぎた。本来なら地獄に落とすべきなのだが今回神々の会議で、ある立案があってな。その実験としてこのクソ男を呼んだのだ」


「その立案とは?」


「簡単に言うとだな別の世界を救ってもらう。ただそれにしては今のステータスでは世界は救えない。その為我々神からギフトをプレゼントした」


「そんなもの貰ってないですけど」


「あげたさ」


神はニコニコとした表情で答えた。


だが俺は貰った覚えが本当にない。


例えば何でも斬れる剣とか全ての知識が書かれてる叡智の書とか。


物ではないのだろうか。


だとしたら能力か?


すっごい怪力人間とか。


近くにある石を握り潰そうとしたが粉々所か手の平から血が滲み出た。


怪力人間では無いのか、では他にも足が物凄く早くなるとか。


いや、先程走ったが普通だった。


では何の能力が備わってるのだ。


「教えて欲しいか駿よ」


「はい、お願いします。教えて下さい」


食い気味で返答した


早く知りたい、俺にどんな能力が備わってるのかを


あの退屈だった日々に比べたら、こんなワクワクする事は無い


「それはなストックじゃ」


「ストック?」


何だそれは。


相手からの攻撃を吸収してその衝撃をストックし、相手へ攻撃する技か?


なら結構強いぞ、神よありがとう。


この能力使いこなしてみせます。


「えーっとこの能力は…」


神は目が悪いのか眼鏡をかけ手元の紙を読み出した。


「ストックは在庫つまりライフ。自分の命を複数持つ事ができ死んでも生き返る」


ざっくり言うと死なないと言う事か?


なら予想は外れたがかなり強いんじゃないか。


「しかし、生き返るのには制限があり111回までとする。と以上だ」


制限有りか、でもかなり強い。


俺は別世界で英雄になってやる。


「あの、その能力ってもう始まってるのか?」


口火を切ったのは黙って聞いていたシンだ。


「当たり前であろう、ここに召還された時からもう能力は授けてある」


今なんと、もう能力は授けてあるだと。


今思えば俺はここに来てから何回もシンとやらに斬られた。


残りライフは後いくつだ。


「神よ、俺の残りライフを教えてくれ」


「二じゃよ」


その言葉を聞いた瞬間男は叫んだ。


「神よ、お願いだ。ライフをリセットしてくれ」


「それは叶わぬ願いだ、お主はただでさえ現世でクソだった人間、お前の願いなんて叶えてやるもんか」


なんだよその乙女みたいな反応。


言っとくがお前全然可愛くないからな。


「すまないの、我は知らなかったのだ」


シンは頭を下げた。


しかし、流石神にクソと呼ばれる男。


男は拳を握りしめシンに再び殴りにかかった。


だがシンは反撃に出ず殴られた。


「お前のせいで俺は…俺は…」


駿は泣いた。


一発シンを殴ると泣き崩れ地面へと倒れ込んだ


「神よ、この男はクソだと思う。だが今回のは我の失態なんだ、どうかこの男の願いを叶えてやってはもらえぬか」


「そうじゃの、では条件をつけよう。シンお前がこの男と一緒に別世界に行くというのなら考えよう」


「分かった、その条件引き受けよう」


即答に神は驚いた。


見知らぬ男と旅をするなど人見知りである神には当然出来ないからだ。


だがこれでいい、本来の計画とは違うがシンを天界から引き離すことに成功したのだ


「では駿お前に再びギフトを与えよう。受け取れ」


天から恵の雨が降り、駿の体を覆った。


「誰だお主は」


「は?何言ってんだ駿だよ」


驚くのも無理はない。


整った顔にスレンダーな体、それに透き通った声。


完璧人間になっていたのだから。


「おお、これはイケメンというやつじゃないか」


「すまないが、それで我慢してくれ。ライフは正式に立案されていない為これ以上供給は出来ないのじゃ」


「話が違うじゃないか」


シンは頑固だからの、もう別世界に転移させるか。


「では別世界で頑張ってくれ、ではのー」


「まだ話は終わっていない、駿も何か言ってやれ」


「あぁ、美しい。自分が初恋だとは思わなかったよ。この声もセクシーだ、もっと聞いていたいよ」


駿は新たな自分に酔いシンの言葉を聞いていなかった。


「く、こんなやつと冒険だなんて止めとけばよかったー」


間もなくシンと駿は別世界へと転送されたのだ


これから地獄が始まるとは知らず…

最後まで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ