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aラストティア ~荒野の楽園編~  作者: 蒼骨 渉
第三章 グオーレ王国
22/60

08 これは何かの間違いです

昨日はネット環境が整って無くて更新できませんでした!

今夜も更新できないので予約でアップしておきます。



「優理遅いなぁ・・・・・・」

 西側の探索を済ませ、商業区で自然の恵みをペカに換金してから部屋に戻っていたカレンは、優理の帰りを待っていた。

「先にシャワー入るとするか」

 宿屋の一階に備え付けられているシャワールームに行き、衣類や髪留めを外して中に入る。コックを捻るとちゃんと温かいお湯がでてきた。一回の利用は5分までと短いが、貴重な水をこのように使用できるとは、流石グオーレ王国。

 優理は一体何しているのだろうか。聞いた話だと反対側には飲食店や夜のお店もあるみたいだけど、まさかお酒なんて飲んでたり・・・・・・いや、流石に無いか。きっと私より年下だろうし、彼女すらいたこと無いって言ってたもんな。

 シャワーを頭から浴びながら優理の身を心配する。

 時間がきたので用意されていたタオルで身体の水分を拭き取り、胸の上からタオルを巻いて部屋に戻る。

 まだ居ないのか、いよいよ心配だな。一度着替え直して外に探しに行くか。

 身体に巻き付けていたタオルをするりと外して着替えようとしたその時!

ガチャッ

 ドアノブの回る音が・・・・・・。

「遅くなってご、めんんんんんんんんんんんなさい!」

「きゃあぁあああああああ!!」

バタンッッ!

ドクッドクッドクンドクンドックドクドクンドクドクドクドクドクドク

 み、みられた? 私の裸見られた!? やばい、心臓の鼓動が激しくて周りの音が聞こえない。どうしよう、なんて言ったらいい? いや、見られたのは私なんだし堂々と、堂々って何よ!? と、とりあえず着替えよう。

 慌てて服を着るカレン。

一方こちら優理。

帰って部屋に入ったら目に飛び込んできた女性の肌という肌。

咄嗟に謝罪の言葉を口にして、見てはいけないものだと反射的にドアを勢いよく締めて戻ったけど、絶対にあれはカレンの・・・・・・。ダメだ、意識しちゃいけない。記憶から抹消するんだ。

ドアの前で頭を抱えながら屈んでいると、「どうしました?」と受付係の子が階段を上がってやってきた。

「い、いえ! 何でも無いです、大丈夫です。ちょっと、いえ、大丈夫です」

 明らかにきょどっている優理をみて首を傾げるも相変わらずの無表情で言い放つ。

「あまり盛らないでくださいね、他のお客様に迷惑なので・・・・・・。では私はニュ、ニュートンちゃんと遊ぶので!」

 いやいやいや、別にそういう関係じゃってそれより今なんて!?

 浮き足立ちながら階段を降りていく受付係。

 すると後ろから「入ってきていいぞ」とカレンの声がする。

 あっ、こっちもまだ解決してないんだった・・・・・・、あーもう!素直にもう一度謝るしかないか。

 ゆっくりとドアノブを捻り、恐る恐る隙間から中を覗くように確認すると、丁度カレンもこっちを見たようでバッチリ目が合ってしまった。

 ――――――ッ!

 お互いにすぐさま目を逸らす。

「ちょっと、早く入ってきなさいですわよ」

 この空気感に耐えられなかったのか早く入ってこいとのご命令がとんでくる。

「はい・・・・・・」

あ、よかった今度はちゃんと服着てる・・・・・・。

服を着ているだけでこんなに安堵するなんて今後一切ない、いや後2回くらいはあっていいかも?

なんてちょっぴり男の子らしい欲もありながらもしっかり反省してカレンの前で膝をつき謝る。

「すみませんでした」

「な、なんのことかしらぁ?」

 語尾がうわずっている。無理だカレンそんな誤魔化しじゃ余計辛いぞ・・・・・。

「えっと、カレン様の甘美なる真っ白なお肌を見てしまい誠にもうし・・・・・・」

「あーーー!言っちゃった、言っちゃった! 知らない振りしてあげようとしたのに言っちゃったよ優理君!!」

「ム・リだろっ! そんな下手くそな知らない振り観たこと無いぞ。見ちゃったもんは仕方ないんだし、ちゃんと謝るよ!」

「はぁあ!?!? 見ちゃったのが仕方ないってどーいうことですのよ。信じらんない、自分の犯した罪をそんな風に軽く扱うなんて、あんたなんて牢屋行きよ、自然の監獄(フォレストロジャー)にでも収容されちゃえばいいのよ!」

「なんだよ僕だけが悪者みたいな言い方して、shおtおpあいpいsおnnい大kkなt無kzxあぞ!!!」

「――――――――――サイッテェェェッェェェ!!」

バシンッ

 カレンは顔を真っ赤にして怒り、僕の頬に強烈なビンタをお見舞いした。僕はその場に倒れ、そのまま気を失ってしまった。

 僕はこの時学んだ、例え本当のことでも女性に言ってはいけないことがあるってことを・・・・・・・・・・・・。(なんて言ってしまったかは伏せておきます)

目を覚したときには落ち着きを取り戻しており、今度はお互いにきちんと謝った。


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