わたしとあなた
私には夢がある。
難しいかもしれない
でももしかしたら簡単かもしれない。
私の夢は
大好きな人とまた笑い合えること…
ねぇ、
あなたは私のこと好きでしたか?
あのキスに愛はありましたか?
わたし、幸せでした。
私には夢がある。
難しいかもしれない
でももしかしたら簡単かもしれない。
私の夢は
大好きな人とまた笑い合えること…
ねぇ、
あなたは私のこと好きでしたか?
あのキスに愛はありましたか?
わたし、幸せでした。
11月13日
わたしとあなたは付き合う事になりました。
わたしとは、まこ
あなたとは、慶一
わたしたちは偶然同じクラスになり
偶然同じ班になり
偶然仲良くなった。
クラスは3−4
慶一は初めて見た顔だった
わたしの中ではただの地味な男子の一人だったから。
慶一はそこまで地味じゃない
むしろ不良の一味って感じだし
そんな顔だし。。。
でも名前はよく聞いた。
友達の彼氏だったから。
そのことはもう別れて
また他の子と付き合い、短期間で別れ
また別の子と同じ班になる前からずっと付き合っていた。
その子とはいちゃいちゃして
どっからどうみてもラブラブカップルさんって感じだった。
だから初めのほうはあんまり話かけなかった
こう見えてあたしは平和主義。
争いごとなんてもっての他だし
にらまれたくなかった。
てゆーかその前に慶一自体に興味なかったし
あたしは生徒会やってて忙しい人で
慶一はちょっと馬鹿でチャライ系のヤツだった。
だから正反対だし、
仲良くなるのにもちょっと抵抗があった…
とにかく話すようになってからも
ちょっと距離をおいたりしたときもあった。
修学旅行のときの班別研修も
あたしも気になる人とかいたから
しゃべりすぎないように頑張った。
ねぇ、慶一
あなたのあたしへの第一印象はなんだった?
あなたもあたしと同じように距離おいたのかな?
まさか付き合う事になるなんて
思いもよらなかったね。
慶一との班生活で
なぜか打ち解けあった日があった。
話題はくだらなかった。
だけどあんまり覚えてない
その日あなたと話したことに罪悪感を覚えた。
「あ〜・・・彼女もちとはなしてまったやん」
って。
でも違った
その日友達と慶一の話をしてた。
その友達は友絵っていう幼稚園が一緒だった友達
同じクラスだ。
この言葉にはビックリした。
「慶一別れたよ?もうめっちゃ前のはなしやない?
一ヶ月前くらいやったけ〜・・・
なんか慶一からふったらしいよ」
ビックリした。
あたしなんか心が揺れてた
なんだったんだ?
今思うと
もうあたし、この頃から気になってたんだね。
慶一。
あなたはいつごろからあたしのこと
気になりましたか?
気付きばあたしはいつも慶一の話ばかりしていた。
あたしはそのころから興味をもっていたんだとおもう
友絵にも
「まこって慶一のこと気になってんの?」
って言われるほどだったし。
あたしは
「それはないっしょ!笑」
って答えていた。
慶一とは席が近い
慶一があたしの斜め横。
隣の田口と仲が良かった
というより急に2人は話すようになっていた。
そんでたまに、
というか大抵あたしと田口と慶一で話すようになった。
慶一はとにかく面白いやつだった。
慶一が言った面白いことは友絵にも
あたしの大好きな友達の琴美にも話してた。
そのくらいの時期だったと思う。
友絵に
「慶一とメールしろ^^」
って言われたのは。
あたしはあまり抵抗はなかった
あったとしてもちょっと怖かった程度。
むしろ嬉しかったのかもしれない
あたしはきっとその言葉を待って
友絵たちに慶一のこと
話してたんだおもう…
あたし、こうみえて小悪魔ってやつなのかな。
だったらあなたは何でしょう?
あたしをひきつける才能をもった
キューピットの持つ矢なのかな。
あたしは慶一にメールした。
(こんばんは! まこです^^)
う〜ん・・・
なんかありがちすぎるかな。
ちょっとかしこまりすぎたのかも
ま、いいや〜
と思いながらも送信ボタンを押した。
その日はメールは続かず6通しかしてない
なぜか覚えてるの
あなたとのメール。
文にこもったあたしの気持ちはまだ小さくて
まだ愛がなかった
あれからあたしは慶一にアタックしていくようになった。
あたしは元々積極的なタイプじゃない。
というか全然違う
あたしもまさかだったし。
あれから何故か慶一とメールでお互いのこと知りたくなって
あれから計三通も慶一にメール送った。
慶一はいつも絵文字ありで
メール内容も優しかったし
なんとなく心惹かれ始めていった。
あたしもなんとなく気付いていた。
あたしって慶一のこと好きなのかなって
でもあたしは恋はしていないって自分に説得してた
なんでだったけ?
なんとなくじゃないはず。
あの時あたし、本気の恋愛は疲れるとか思ってたのかも…
そうだ、あたしあの時は
結局終わってしまう恋わざわざするなら
最初から愛のない思わせぶりの恋で付き合ったほうが
自分自身も幸せになれるって信じてたからだ。
本気の恋はしない。
そう覚悟しながらもあたしは慶一とメールを続けた。
初めは彼氏欲しさからメールしたのも理由に入ってる…
もちろん慶一のこと気になってたってのもあるけど…
だけどメールしてるだけなのに
何故かあたしは慶一の虜になっていた。
大好きとはいえない
けど好きって勢いだった。
だからメールでアタックした。
だけどそのかわり困ることがあった
同じクラスということもあり
お互い学校で気まずい関係になってしまったこと。
それはあたし自身なんか嫌だったけど
頑張って気にしないようして乗り越えた。
そしてあたしたちは、ほぼ毎日のようにメールで会話した。
11月13日
約一ヶ月間メールをして
どちらからともなく付き合うことになった。
その日、初めて慶一にハートマークを使った。
慶一はあたしの夢の
付き合ったら一緒に雪の中手を繋いで帰る
ってことを忘れずに
(雪のなか一緒に手繋いで一緒にかえろうね^^)
ってその日メールくれた。
嬉しかった
あたしと慶一の始まりはそんな感じだった。
まさかここから思いもよらない幸せの他にも悲しみがくるなんて
思わなかった。
というより
思いたくなかった。
このままずっと慶一はあたしのそばにいて
ずっと付き合っていけるって
勝手に信じていた。
マイナスな考えなんかしたくなかった。
マイナスな考えをしたらそれが本当に起きちゃうんじゃないかって
怖かった。
その日は早めに寝て
明日のこと考えながら
ワクワクドキドキと
明日は街に待った運動会!
みたいに待った子供のように眠りについた。
心臓、ドキドキしてた。
付き合った次の日、
学校はまさかの技術のパソコンの時間があった。
今後期なので慶一とあたしの班は違う
慶一が二班であたしが三班だ。
だから班となり通しだしもちろん近い。
近いどころか隣だ。
同じ班の絵麻が仕組んでくれた
というか無理やり。
絵麻はあたしと慶一が付き合ったこと知っている。
絵麻には色々相談とか乗ってもらったし
同じ班だしなんか協力してもらおうって思って
他にも親友の朝子にも
朝子とは、隣のクラス同士。
朝子にへはあたしは絶対隠し事はしない。
あと友絵と琴美にも。
みんな大切な友達で
隠し事はしたくなかったから。
隣になった慶一には周りに気付かれないようにと
頑張って自然に座った。
まぁ・・・ばれたかもだったけど…
あたしの心臓は正直。
座る前から
ドキドキドキドキ…
半端なかったのだ。
こんな心弾むのは
久しぶりだな…
そう思った。
まだあたしは今になっても覚えている。
あたしはこういった。
「隣でもいーい?」
って。できるだけ可愛くして。
普段はこんな照れないあたしなのに…
あれは絵麻の手を隠れながら潰れるほど握りながら話しかけた
緊張したから。
絵麻には悪いと思いながらも
あまり気にする余裕はなかった。
そして慶一は
「えっあっうん…笑」
ってめっちゃ顔にやけながら言ってくれたの覚えてる。
今思うと
こんな些細な幸せだけでよかったのに
そう思うんだ。
付き合ってからは毎日メールした。
電話もかかって来た時もあった
あれは間違い電話だと思いあたしは出なかったけど…
今おもえばあの電話でれば良かったって後悔中。
付き合って5日で一緒に帰った。
その時は手も繋いだし、何度も抱きしめられた。
キスはしなかった。
あたしは幸せを感じた。
こんなにも恋が嬉しくて楽しいなら
もっと前から沢山恋をすればよかったって思った。
あたしは付き合ってから
忘れていたことがあった。
いや違う。慶一に忘れさせてもらったことだ。
それは本気の恋はしないってこと
あたしは慶一に本気の恋をしてた
こんな気持ちどうしようもなかった
何をしててもあなたのことばかり
何を考えてもでてくるのは
あなたばかりだった。
ずっとずっと一緒にいたい。
本気でそう思った
この気持ちは儚いことくらい
このときからわかってた
だから少し怖かった
だけど慶一が好きって
この気持ちは永遠だってことは信じた。
付き合うとなると不安なこともでてきた
乗り越えなくちゃいけないこともどんどん出てきた。
慶一はホントにあたしのこと好きなのかなって。
慶一には大好きって言葉、メールでは聞いたけど
ほんとにそうなのかなって
心配にもなった
あたしはもう慶一のことが全部好きすぎて
成績が落ちようと周りのことはどうでも良かった。
こんなにも一途に思っていたんだ
こんなにも一途に人を好きになったのは
初めてだった。
慶一もそう言ってくれた
ねぇ慶一、あの言葉本当かな?
「俺らは絶対運命やて」
って言葉
嬉しかった。
あたし信じたいよ…
あたしたちは一ヶ月もしないうちに
キスやデートなんてした。
キスは数え切れないほど。
慶一は元カノとしたことがある
だから迷った
キスしたとたん気持ち変わっちゃたらどうしようって。
だけど慶一はキスの印であたしのものにしたかった
だからオッケーしたし、あれから何度も何度もした
デートは楽しかった。
いい思い出になったし
プリクラも撮った。
どっからどうみてもラブラブだった二人。
あたしも慶一もすごく幸せな日々を送っていたんだと思う。
この幸せがずっと続きますように
そう願った。
始まりは12月9日
慶一からの一方的な怒り。
あたしは何もしてないじゃん?なんで?
そう思った。
毎日泣いた。泣きすぎて誰からみても目がはれている状態だった
「ずっと好きでいて
ずっとそばにいたい
それが本音だよ。
だけどもう嫌 助けて
こんな思いしたくないよ
こんなこと望んでなんていないよ
もっともっと愛され続けたいよ
もっともっとあたしのこと見て欲しいよ
もっともっと理解して欲しいよ
わがまま言わせてよ
ちょっとくらい泣かせてよ
怒らせてよ
助けてよ」
そんなこと、わたしの日記には書いてあった。
泣いたり笑ったり
そんな日々に嫌気が指して…
放り出すのはいけないって知ってるけど
そんな風にイイ子ぶるのは疲れた。
結局あたしは永遠の愛なんてものはなかったんだ。
そう思った
あたしたちは12月12日一緒に帰った
あたしから誘って。
慶一からたくさん話聞いた
あたし、もう仲直りできたものだと思ってた
だってキスもその日なんどもしたから
でもあたしは分かるんだ。
慶一は
今の慶一はあたしへの愛は無くなってしまったこと
キスをするにも
何をするにも
あたしを見ていない…
だから
あたしたちは
一ヶ月マイナス一日で別れた。
あたしからだった
そのときはこうゆう運命なんだって
自分に言い聞かせていた。
慶一。
別れたとき、どんな気持ちだった?
結局愛なんてこんな風に簡単に壊れちゃうんだ
だったら
こんなにも自分を傷つけるなら
恋なんてしなきゃよかった
そう思った
あたしには思わせぶりの恋だけで
もう十分なんだって。
あたしの心の中で
なにかが叫んで
なにかが泣いている
…誰?
あたしはこれでよかったんだってば。
邪魔しないでよ
心の中のあたしにあたしはそう言い聞かせた…
ほらね、
結局恋はあたしを傷つけるだけで終わったじゃない。
初めに幸せを感じすぎちゃったから
幸せが全部飛んで行っちゃったんだ。
じゃあ、幸せをゆっくり共感していっていたら
何か変わっていたの?
・・・・。
どうせならやり直したい。
一からじゃなくっていいから。
今すぐ
過去にタイムスリップして
慶一とあの日にもどりたい
そしてもう一度
笑い合って
愛し合って…
愛されたいの。
君じゃない
あなたでもない
慶一
あなたなの
あたしにはあなたしかいなかった。
もう一度
もう一度だけ話そ?
もう一度だけでいいから手を繋ぎたい
もう一度だけでいいからキスしたい
もう一度だけ
一ヶ月前に戻りたい
神様
お願い
あのころに戻して
もう、戻れないのかな
あのころのあたし、よく泣いていたけど
それはそれで悲しさの倍以上に
幸せがあった。
あたしにとっての幸せは
慶一がそばにいることなんだって、
失って初めて気付いた。
世間はこうゆうあたしのこと
「未練がましい」
とか言うんだろうね。
でもね、よく聞いて?
恋をするは
悪いことじゃないんだよ?
いいことなんだよ…
恋をした人はその人なりのストーリーが宝箱いっぱいにあるの。
それにね、好きな人をまた好きになることくらい
だれだってあるじゃない?
だれだって幸せを追いかけたくなるじゃない?
ねぇ、
あなたたちにとっての幸せって何?
今慶一は何してるのかな
あのことば本当かな
「大好き」って
「俺とまこは運命なんだ」
って言葉
信じていいの?
あたし信じちゃうよ?
それから
「初めてこんな好きになった。」
って。
本当ですか?
あたしもね
初めてこんなにも人のことを好きになりました。
大好きでした
いいえ
いまでも大好きです。
あたしより肩幅も背も足もなにもかも大きくて
抱きしめるあなたの大きな手も
まだずっと覚えてる。
好きです…
この気持ち
届け。
もしもあなたが運命の人だったら
またあなたと再会できるかな
その時は笑っていられるかな
また好き合えるのかな
またそばにいることできるのかな
また心の支えになってくれるのかな
そう
あたしは信じてる
でもそれはまためぐり合えたらの話。
さようなら
また会いましょう
はじめまして、作者のマミです。
読んでいただいてありがとうございます。
少しでも共感していただいたり
感動していただいたら嬉しいです。
マミの応援、宜しくお願いします。
これからも私、頑張ります。