二日目-2
すみません、ちょっと遅れました。
午後の授業も終わり、帰りのHR後、帰宅部の私は真っ直ぐ昇降口に向かう。
ハッシーと仲良くなったこともあり、昇降口で一緒になったクラスメイトに寄り道に誘われた。
「嬉しいけど、ごめん。 今日行かなくちゃならないところがあって。 また誘ってね」
せっかくの誘いを断って向かう場所を思うと、気が滅入る。
しかし、私(僕)にとって欠かせないので、ノロノロと歩いた。
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着いたのは病院だ。
自身の特殊な身体の健康を守るために、二週間に一度は通わなければならない。
そのことには問題ない。
ここの先生が問題なのだ。
一人暮らしをはじめてから、学校に通うようになるまで、実は1カ月ほど間があった。
新しい家に慣れるのもあったし、不登校でいた期間の勉強もある。
その中に病院探しもあった。
両方の性の特徴を持ち続けるリスクとして、ホルモンバランスの維持が難しいことが挙げられる。
普通は中学の頃にはどちらかに決めて、治療する。
私(僕)にはそれが出来なかった。
未だに迷い続けているのである。
そうこうしている間に、病院に着いてしまう。
待合室で待ってるいると、すぐに名前を呼ばれる。
患者が少ないせいだろう。
「はあ」
溜息ひとつ、診察室に入ると僕は驚いた。
「あ、あのいつものセクハラ親父は?」
あっ、しまった。驚きすぎて、本音が漏れてしまった。
そう、この前までの先生は特殊性癖のキモデブハゲ親父だったのだ! ボディタッチ多めの!
「いや、キモかったがデブでもハゲでもなかったぞ。 あいつはクビにした。 院長のわたしがな」
感情が昂ぶると口が滑る。気をつけよう。
「さて、改めて、今日から担当になる冴島だ。 よろしく」
「よ、よろしくおねがいします」
新しい先生は、めっちゃ綺麗でカッコいい巨乳のお姉さんだった。
○主人公のわがまま
医師に、性の決定を迫られるもギリギリまで悩みたいと両親に懇願。
健康に影響ない範囲で許されるのが高校卒業までという話なのです。
あ、前回後書きに書きませんでしたが、基本毎夜19時更新予定です
次回、意外な繋がり!