初日-3
主人公君ちゃんはおつかれのようです。
放課後のチャイムが鳴ったところで、先輩達は保健室から出て行った。
二人は生徒会役員だそうだ。
なんでも万年人手不足で、授業はサボれても活動はサボれないと言っていた。
保健室の先生も、職員会議とかで今はいない。
帰りのHR直後のざわつきがおさまったら帰ろうかな。
窓から見えるグラウンドに、運動部と思われる生徒達が見えた。
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保健室の先生と入れ替わりになるように出て行くと、鞄を取りに教室に向かう。
すっかり人気のなくなった教室に、夕陽が射し込んでいる。
サボってしまった罪悪感からなんとなくクラスメイトと顔を合わせるのが嫌だったのでホッとする。
鞄と、自分の机の上にあったHRで配られたであろうプリントを無造作に掴むと、家路についた。
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現在僕は親と離れて一人暮らしをしている。
元いた学校からなるべく知り合いがいない場所を、両親が選んだからだ。
バイトをしているわけではないので、生活費は仕送り頼り。
必要に迫られて自炊をしている。
料理は好きだけど後片付けは嫌いだ。
でもまとめて洗いモノをしているときは楽しくなったりする。
逆に料理が面倒なときもある。
今日は色々あったので、備蓄してあるカップ麺を食べた。
付属の割り箸を使うので洗いモノもゼロ。
用意するのはお湯だけ。
まったく最高である。
体調は女の子の日ということもあって万全ではないので、軽くシャワーを浴びて寝ることにした。
まどろむ意識のなかで先輩達の楽しそうな雰囲気を思い出して、幸せな気分で眠りについた。
バレちゃったけどぐっすり眠れそうです。
さあ、次回からは日常パートだぁ!
なにも無ければまた明日19時に投稿します