初日-2
設定説明回
レイコ先輩の設定は重すぎるのでカット、カットぉ!
先輩二人と保健室でサボることになる数時間前
私(僕)は転校初日に重めの生理が来て痛みに喘いでいた。
自己紹介の時に私の身体的特徴についてはぼかしているので、みんなは
「転校生くん、具合悪そうだなぁ」
くらいに思っている。
高校生になって、制服着用義務が発生したので
悩んだ末に男子の制服を選んだ結果、周りからは可愛い顔の男子と思われている......はずだ。
少なくとも女子だとは考えられていない。
午前中の授業が終わったあたりで一度下着を変えようとして、昼休みになって誰もいない教室を探し、いざ脱ぎ始めた瞬間。
ガララ
「え?」
「ん?」
突然開いた教室のドアの前で固まっている女生徒がいた。上履きの色からして3年の先輩だ。
冷静になって考えると、なぜ私はわざわざ教室で着替えようとしたのか。
女子トイレがダメでも
男子トイレの個室は使えなかったのか。
痛みで思考が鈍っていたのかもしれない。
その時の私は、見られた羞恥と、この後の展望が転校前と重なり記憶がフラッシュバックした。
結果
「ふぇ...ひぐっ、えっぐ!」
泣きだした。
その後は記憶があやふやだけど
気づいたら着替えも済んで、保健室のベッドにいた。
保健室の先生にも体調の悪い女子と説明してくれたみたい。
着替えがジャージだったのでバレずに済んだ。
「落ち着いたか?」
「ぐすっ。...はい」
だいぶ落ち着いてから、不思議に思っていたことを聞いてみる。
「あ、あの...なにも、聞かないんですか?」
「事情があるんだろう」
そう、突然あらわれた見知らぬ先輩は、なにを質問する事なくここまでしてくれた。
「だって...私、こんな(からだ)だから...ひぐっ、ぐすっ」
「よしよし」
気味悪がられることを予期していた私は、不意に頭を撫でられて、また泣いてしまった。
しばらくして泣き止むと、先輩の方から話しかけてきた。
「わたしは、レイコ。君は今日転入してきた生徒だね」
レイコ先輩の自己紹介を受けて、うなずく。
「事情を聞かなかったのは、生徒会長として君のことを頼まれて、少しだけ話を聞いていたからでもある。不登校になった原因までは知らなかったけど」
前の学校を思い出して、俯く。
するとレイコ先輩が、自分の過去を話し始めた。
それを聞いた私は、別の意味で泣いてしまう。
長かったので要約すると、すでに先輩は子供を産めない身体らしい
「だけど、今は楽しく生きてる。君も大丈夫だ。こんなワタシでも恋人ができるくらいだ。そうだ!紹介するから待っていてくれ」
テンション高く飛び出して行ったレイコ先輩はすぐに戻ってきて、二人の先輩の楽しそうな雰囲気に、私はいつのまにか、元気を取り戻していた。
○主人公の口調
主人公の一人称や、口調はその時々によってぶれます。これはまだどちらの性別で生きて行くか、決めかねているからです。
ていうか話重ォ!
やっぱ書いてみないとわからないこともあるんすねぇ
日常は軽いです。設定は重いです。
が、日常の軽さは設定を空高くまで飛ばせるほど軽い(はず)
次回も明日19時投稿予定