初日-1
初投稿です(大嘘
この物語の主人公は全国でも珍しい両性の特徴を持って生まれた為に、多感な思春期を他人よりもずっと翻弄される日常を淡々と描いたフィクションです。
過度な期待はしないでください(どこかで聞いたことのあるフレーズ)
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「え! 晶先輩って女子だったんですか?!」
僕は本日何度目かわからない驚愕の事実に思わず大きな声を出してしまった。
「君、また騒がしくすると、今度こそ先生に追い出されるよ」
晶先輩がそう言って振り返ると、笑顔の保険の先生がこっちを見ている。目が笑っていない。
「まあこの子も転校初日だし、思春期特有の奇行として笑って許してくれるさ」
そう言うレイコ先輩は心底楽しそうだ。
レイコ先輩の過去を聞いた後ではとてもそんな風に笑えるとは信じられないが。
僕は今、保険室のベッドの上で、晶先輩とレイコ先輩の身の上話を聞いていた。
晶先輩は見た目は線の細いイケメンで、レイコ先輩の恋人らしい、が、今聞いた通り女子だった。
そしてそのレイコ先輩は母親は死別、父親は蒸発、養父には乱暴され、晶先輩に助けられる前は感情が死んでいたらしい。比喩ではなく。
また軽度の男性恐怖症らしく、あとからきた晶先輩が、僕と話すレイコ先輩をみて驚いていた。
とりあえず、なぜ転校初日から保険室のベッドで先輩と一緒にサボっているかというと
それは数時間前にさかのぼる
○一人称について
主人公だけ「僕」「私」を使います。
ほかの登場人物は「ボク」「ワタシ」等と表記します。
続きは今夜19時あげます