抽選会!
夏休みも終わり2学期が始まった。
明英野球部は、創部以来初の県大会出場を決めた。
これには明英高校関係者をはじめ川崎町関係者が大喜び。
地元新聞に取り上げられたり、バッティングマシンが寄贈されるなど、ちょっとした騒動になった。
一番驚いたのは放送部が兼部している部員のツテで野球部のプロジェクトビデオ制作を始めたことだった。
「地区予選突破してこの盛り上がりはテンション上がるな~」
「そうなんですか?地区予選突破って結構すごいことなんじゃないですか?」
「確かにそうかもしれへんけど・・・俺らのとこは突破して当然やったからなあ・・・ハハ」
「なるほど・・・あっ、すみません・・・。」
「なんもなんも、明英もそのレベルまで上がったらええだけや!」
「はい!!」
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秋の宮城県大会は地区予選を勝ち抜いた28校で行われる。
地区予選優勝校が2回戦スタートで、それ以外は1回戦スタートである。
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組み合わせ抽選が行われた。
初戦の相手は翔洋。東部地区の私立だ。
「1日目第2試合ってことは生命パークじゃん!」
秋季県大会の開会式は楽天生命パークで行われて、そのあとに1回戦2試合が行われる。
そのため、明英高校秋季県大会の初陣は楽天生命パークで切られることとなった。
「やったー、大きい球場で出来ること少ないしなー」
「そうそう、あの市民球場みたいにトイレがボロくないといいな・・・。」
「あのトイレは別格やんけ!」
チーム結成当初は、経験者組と未経験者組を主に見えない溝があったが、日が経つにつれてどんどん埋まってきており、チームも良い雰囲気となってきた。
会話シーンを書くのが難しい(小説を書くな)