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新チーム始動。

世間では未だ夏の大会が盛り上がり始めたばかりだ。

しかし、初戦敗退したチームは既に代替わりをしている。


明英高校野球部もそうである。


「ついに次の大会から出場できるな。」

「めっちゃ楽しみや~。高校生活初めての公式戦やし!」

そう語る二人は転校生である。

高野連の規則上、転校後1年間は公式戦に出場できない。

彼らは昨年夏に転入してきたため次の秋季大会が初めての公式戦である。


「ブランクは大丈夫そう?」

「大丈夫とは言えないけど練習には参加してたしなんとかなるでしょ」



明英高校野球部の代が変わり早1週間。

宮城県大会はベスト16が決まろうかという中、新チームが初陣を切った。



明英高校野球部一同は山形県へと向かった。

明英高校が所在する場所は仙台市中心部と山形市中心部の真ん中に位置していることや、比較的山形市のほうが交通整備されていることもあり山形県での練習試合を決めた。


相手は山形南商業と天童豊明である。



9人で全員が入部後の試合経験なしという中迎えた初陣だったが、意外と健闘した。


1戦目の南商戦は3-6。

2戦目の豊明戦は4-5。


どちらの試合も先制はしたものの逆転される展開となった。


「やっぱり難しいな~」

「1年以上も試合してないのにこれは出来すぎやって」

「豊明戦の8回、エラーしなかったら勝ったのに。ごめん。」

「そんなこと気にせんでええって、失敗は仕方ないしまだ俺らやりはじめたばっかやんか。」

高校から始めた選手が半数を占める中、経験者勢が励ます。


<今年の宮城県代表も宮城学院だ~!これで9年連続です!>

強豪の宮城学院が9連覇というお隣福島県の正光学園の16年連続出場を彷彿させる偉業を成し遂げて今年の宮城県大会は終わった。


初陣を迎えて1ヶ月。早くも秋季大会の組み合わせ抽選会を迎えた。


明英が属する南部地区は17校13チームが参加。ノックダウン方式のトーナメントで、ベスト4及び敗者復活トーナメント3位までの7チームが県大会に出場する。


初戦の相手は名取南だ。コンスタンスに県ベスト16に顔を出す中堅校である。


―川崎町立明英高校野球部としての第一歩が踏み出された。

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