表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロの魔女騎士《ウィッチナイト》  作者: 鴨志田千紘
第3章 学園の魔女
106/175

城戸教会

続きはカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054887291624)の方で先行して掲載されております。

興味のある方は是非そちらでも読んでみてください。

感想、レビューなどもお待ちしております!

 小さな教会には人っ子一人いなかった。目の前には仄暗い空間が広がっているだけ。


「やっぱりいない……か」

「流石にこんな小さい教会じゃ防衛もままならないのだわ。まあ、当然と言えば当然ね」


 愛梨彩とフィーラは礼拝堂の祭壇を探っていた。僕と緋色は……所在なく堂内を眺めていた。魔術に精通していない僕らができることといえば、周囲を警戒することくらいだ。


「これ以上探っても無駄だろう。長居して教会の連中に察知されたら面倒だしね」

「そうね。城戸の屋敷の方へと向かいましょうか」


 ブルームの進言を受け、愛梨彩とフィーラが戻ってくる。ここまでは予想通り。元々教会の方に期待はしていない。

 僕ら五人はそのまま教会を後にする。このまま城戸家の屋敷に向かおうとしたその時だった。


「ああ……ああ!! お会いしたかったでありんす、フィーラさん!」

「アヤメ……!!」


 そこにいたのは黒色の和装を纏った魔女とその防人。——綾芽と貴利江。撤退するのが遅かったか!

 紅玉の瞳はフィーラと緋色のみを捉えていた。僕らは彼女の眼中に入っていない。


「ちょうど我慢の限界でありんした。『様子を見ろ』だなんて……まことにまどろっこしい指示」


 綾芽の口からこぼれた言葉……一瞬、耳を疑った。

 指示だって? 彼女が『様子を見ろ』と誰かに言われて、襲撃を我慢していたって言うのか? 快楽主義な綾芽が?


「裏に誰かいることはわかってはいたのだわ……あなたを野に放った飼い主が」


 フィーラは眉をピクリとも動かさずに綾芽を睥睨していた。綾芽が平伏するほどの人物が……バックにいることまで読んでいたようだ。


「あら、興奮のあまりつい口が滑ってしまいんしたねぇ。でも、どうでもいいことでありんす。わっちはぬしさんと戦えればそれで!!」


 綾芽が魔本を開き、岩の鏃を放ってくる。それをすんでのところで稲妻が粉砕する。


「アリサ、レイ、ブルーム。予定通りに行動して。ここは私とヒイロが受け持つのだわ」


 ブルームが無言で頷く。遊撃担当の彼女も二人に任せるのが適当だと判断したようだ。


「わかったわ。気をつけて、フィーラ」

「任せなさい! こっちには勝ちに代わるヒーローがいるんだから!」

「おうよ!」


 緋色のサムズアップが頼もしい。

 綾芽とはすでに交戦経験がある二人だ。心配はない。僕らはフィーラに言われた通り、城戸の屋敷へと向かう。


続きはカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054887291624)の方で先行して掲載されております。

興味のある方は是非そちらでも読んでみてください。

感想、レビューなどもお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ