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引っ越し〜それは玄関で済ませる簡単なキャラ紹介〜


一人暮らし


それは大人への第一歩である


親元を離れて改めて親のありがたさを知る


ありがたすぎて今すぐ家に帰りたいまであります


だって……





「ここが毒峰隊の寮……」


午前9時昨日言われた寮にやってきた私


他の部隊の寮は高級ホテルや老舗旅館とまで行かないまでもそれなりに綺麗で大きかった


そりゃこの部隊が負け犬隊と肩身の狭い扱いを受けてるのは知ってる


それでもこれは……


「寮がショボくて驚いたって顔ね?」


「あ、天崎先輩!?いや、そんなつもりじゃなくて…なんというか……」


「いいのよ、私も初めはガッカリしたもの、なんで私がこんなオンボロ寮に住まなきゃいけないんだー!!!ってね」


そう言って太陽のように明るい笑顔で話しかけてくれた先輩は天崎 玲奈(あまさき れな)先輩


少し赤みがかったツインテールでスタイルが良い!!


もうたわわが実って眼福です!


明るくて優しくてスタイル良くてなんか理想的な女性って感じ!


せめて私も身長だけでも伸びたら良いんだけど…


「まあでも住めば都よ、中は寮母さんが綺麗にしてくれてるし料理なんか本当最高なんだから!」


「わー私自炊どうしようって思ってたんで寮母さんいるなら一安心です」


「実は私も料理苦手だから助かってるのよ、まあとりあえず入りましょ」


「は、はい!!!」


天崎先輩も苦手なものあるんだな〜


そんなこと考えながら荷物を持って中に入ると


「おーさっそく来たんじゃのぉ、カッカッカまた賑やかになるのぉ」


「この声は大地先パ……イ……キャーーーーーー!!!!!?」


「あ、あんたなんて格好してんのよ!!?」


そこにはタオル一枚巻いただけの姿の

大地 剛拳(だいち ごうけん)先輩…


普段は髪はオールバックだけどシャワー後だからから下ろしてる


恥ずかしくて目逸らしちゃったけど凄い筋肉だった


それになんか生傷も凄かったような……


「おーちょうど朝の鍛錬後でシャワー浴びておってのぉ涼んでたところじゃ」


「涼んでたじゃないわよ、この変態!!そんな格好で出歩くなって何度言えば……」


「お、おい、待たんか!こんなところで……」


「うるさいうるさい!!!雨雲の砲弾(あまぐも ほうだん)!!!」


「んギャーーーー!!!!!!!」


す、すごい……


天崎先輩がキレて手を大地先輩に向けたと思ったら

雲が出てきてバスケットボールくらいの水玉をぶつけて大地先輩吹っ飛んじゃった……


「ごめんね〜あいつバカだから……

私からもあとでキツく言っとくから」


「い、いえ…そ、それより今のは?」


「あぁ、言ってなかったっけ?

私の個人魔導属性は【雲】

自在に雲を作り出し

雨、雷、雪、雲から出るものならなんでもそこから放出することが出来るのよ」


個人魔導属性……


人はこの世に産まれ落ちた瞬間から自分の個人魔導属性があるという


ただそれを知るには魔導師として鍛錬を積まなければならない


普通に魔導に携わらない人は一生知るよしもないもの


国営魔導騎士はその個人魔導属性を主体として魔導を扱うのだ


そしてその個人魔導属性は似た属性はあれど全く同じ属性はないという


ただ自分の力の制御すら出来ない私はまだ知るよしもないことだけれども……


「あらあら、玲奈ったらまた派手になったわね〜」


「もう、なんですぐ喧嘩するんですか……」


「土御門副隊長に孤月先輩!!」


私達の後ろからさらに玄関に入ってきたお2人


まず頬に右手を当てながら楽しそうにクスクス笑ってるのが土御門 華(つちみかど はな)副隊長


この毒峰隊の副隊長で黒髪ストレートロングの美人のお姉さんって感じの人


でもどこかミステリアスでどこまで本音かわからないとこがある…


まあまだ出会って間もないから当たり前なんだけど、どこか不思議な人


そしてその後ろから買い物帰りなのかスーパーの袋を抱えて猫耳をピコピコさせて呆れたようにため息をつく男性が孤月 雷夢(こげつ らいむ)先輩


トラの獣人と人間のハーフらしい


ということは猫耳じゃなくてトラ耳?


その耳もあるせいか先輩だけどなんか可愛い!!


身長も男性なのに私と同じくらいか少し小さいくらいだから150cm以下だろう


仲良くなったら耳触らせてもらえないかな〜


「だってアイツがまた素っ裸で出歩いてたのよ!!?」


「良いじゃない、剛拳君なら鍛えてるから引き締まって良い身体してるんだし」


「そういう問題じゃない……ってもしかしてアンタ剛拳の事……」


「さぁどうかしらね〜、一晩くらいなら遊んであげても良いかも」


「な、なな、何言ってんのよ!!?ダメよ、ダメダメ、ダメに決まってる!!!!!アイツは……私の……その……」


「フフッ………冗談よ、じゃあ私着替えてくるわ」


部屋に戻ってしまった…


って今の会話もしかして


「天崎先輩ってもしかして大地先輩のこと……」


「ちち、ち、違うわよ!!?アイツとは腐れ縁っていうか、それだけっていうか、ほら、華が変なこと言うから驚いて………」


なんか天崎先輩のイメージ変わりそう…


でもこっちの方が可愛いっていうか微笑ましい


「大体、雷夢は華のこと好きなんでしょ!ちゃんと手綱握っときなさいよ!!!」


「アハハ、無茶苦茶ですよ、それに僕は好きでいるだけで充分ですから…華さんが幸せなら誰を選んでも構いませんよ」


「えっってことは孤月先輩は土御門副隊長のことを?」


「はい、大好きです!まあだからどうこうってつもりはないですけどね…」


そう言うと買ってきたものをしまってくると中へ入っていってしまった


なんかどっちも複雑そうだな〜


大地先輩は鈍感そうだから気付いてないだけでどう思ってるんだろ?


土御門副隊長は……謎だ


ってか入隊初日からこんな秘密を知るなんて


うん、嫌いじゃない!!


「何ニヤニヤしてんのよ……言っとくけど他の人、ってか剛拳に言ったりしたら…わかってるわよね♪」


「は、はい!!」


その笑顔は今までにないくらい一番の笑顔で一番怖い笑顔でした……


「あら〜この娘が新しい入居者さんですか〜?」


「あっ澪ちゃんママ!」


「澪ちゃんママ…?」


「初めまして〜私ここの寮母をしてます〜葉隠 澪(はがくれ みお)、みんなからは澪ちゃんとか澪ちゃんママって呼ばれてるわ〜これからよろしくね〜」


なんかポワポワしてて優しそうな人


話してるだけで癒されちゃう


「あ、私安藤 夏っていいます、これからお世話になります!!!」


「はい、よろしくね〜、今日の夜は夏ちゃんの歓迎会しちゃうから楽しみにしててね〜」


「わわっ良いんですか!?ありがとうございます!!!」


「フフッ澪ちゃんママの料理は絶品なんだから楽しみにしてなさい!」


「はい!!」


「じゃあ荷物部屋に置いたら一度隊舎に行きましょうか、私はちょっとあのバカ叩き起こしてくるわ……」


そう呆れたようにため息をつきながら言うと

自分で突き飛ばした大地先輩を起こしに行ってしまった…


本当に好きなんだな〜


なんか応援できると良いんだけど……


って人の応援してる場合じゃないか


何はともあれ今日から新生活!


最初は驚いたけどこの寮もなんだか楽しそうだし


何より私にはもうこの隊しかないんだ!


毒峰隊長が言う私の強い力がなんなのかまだわからないけど……


でも期待してもらえてるのだとしたら嬉しい!


まだわからないことだらけだけどとにかく頑張らないと!!


やるぞーオー!!!


「あら〜可愛いわね〜」


「澪ちゃんママ!?」


思いに耽って澪ちゃんママいるの忘れてた…


……とりあえず荷物部屋に置いてこよう





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