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安藤 夏〜それは本来やる気と元気が取り柄の女の子〜

それぞれキャラの紹介は次の話からおいおいしていきます(笑)



「……合格だ……」


「へっ………?」


思わず女の子らしからぬ声が漏れてしまった


それもそのはず


憂鬱な気持ちで隊舎に入って挨拶したらもう合格していたのです


なにを言ってるのかわからないって?


私もわからん!


「どうしたんだい?人前で恥ずかしげもなく間抜け面を晒して……」


「ちょっと隊長、女の子に向かって失礼ですよ」


「でも雷夢君、多分この子聞こえてないわよ?

まるで魂が抜けたみたい」


「カッカッカ、きっと竜蛇が目つきが恐くて気絶したんじゃろ」


「あ〜隊長の目ってちょっと怖いわよね、無表情だしそれでいて口悪いから余計よ」


あー賑やかだな〜


私が放心してる間やいのやいの話してる


どうやらこの状況がおかしいと思ってるのは私だけのようだ


そりゃ合格はありがたいけど……


こうもすんなり合格だとそれはそれで不安になるというか


負け犬部隊と呼ばれてるからやる気もないのか?


とか思ってしまう


「あ、あの!!」


「あら、帰ってきた」


「試験とか面接とかしないんですか?」


「必要かい?学園での成績は資料を見れば分かる、実技もまあ他の部隊から話は聞いてるし見る必要もないだろう」


「そこまで知ってるならなんで……昨日第九部隊でも同じこと言われました、成績は資料を見て、実技はやらずとも話は聞いてる……」


「だから試験せずとも君は不合格だと?」


「は、はい……」


「まあ理由は2つだよ

まず1つ、君はこの部隊がなんて呼ばれてるか知ってるかい?」


「…第十部隊 毒峰隊……」


「違う、そっちじゃない」


「えっ……負け犬隊……」


「そうだ、僕らは全員どこかの部隊でお祓い箱にされた世間で言う負け犬達の集まりだ

周りからどれだけ馬鹿にされているか噂は色々君も聞いているだろ?」


「それは、まあ………」


「じゃあ何故そんな部隊の入隊試験を受けにきた?」


「それはだって他の部隊を全て落ちたから……」


「それならまた来年受ければ良い、国営魔導騎士は会社ではない

新卒だろうが、60の爺さんだろうが、力があるなら即採用だ

力をつけてまた来年受けたって遅くはないはずだよ」


「それじゃ遅いんです!!!

早くみんなを守れるようになりたい……もう守られるだけは嫌だから……」


「そう、それが理由の1つ」


「これが理由……」


「他の部隊を落ちてそれでも国営魔導騎士になりたい

藁にもすがり、泥水啜る覚悟のある負け犬根性

それが無ければうちではやっていけない」



負け犬根性……


そうだ、どこだろうと関係ない


私は決めたんだ、みんなを守るって


守れる強い魔導騎士になるんだ


そのためだったら世間の目とか関係ない


負け犬部隊だろうがなんだろうがのし上がってやる



「あらあら良い顔になってきたじゃない」


「はい!私、忘れてました、元気とやる気だけは人一倍なんです!」


「だけって、あんたそれで良いわけ?」


「カッカッカ、ワシは嫌いじゃないぞ、良い心意気じゃ」


「ありがとうございます!!!あっそれでもう一つの理由って……」


「それは単純な話……君が強い力を持ってるからだよ」


「強い力……?

いやいやいや、そりゃみんなを守りたいって言いましたけどまだ私全然強くないです!

その……魔弾すらまともに打てないし……」


「僕は嘘はつかない、事実を単に述べただけの話だ……まあそのうち分かる時が来る

とりあえず今日は帰って良いよ

荷物をまとめておくと良い、明日までに君の部屋を用意しておこう」


「は、はい!!」


こうして第十部隊 毒峰隊


通称負け犬部隊に配属となった私


隊長の二つ目の理由はよくわからないけど


期待されてると思って明日から頑張ろう!!


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