90話、メイドインウェルホルム1
うん、やっぱりね、パラシェ○ターはチート武器だと思うんだ。
「はぁー、この木の板でどうするのさー」
「...木の板言うな、可哀想だろ」
「えーん、シクシク」
『ヒガン姉ェは突っ込んでくれるかな?』
「まぁ、取り敢えずウェルホルムに向かうのが先かな?」
『ここで無視』
ここでみんなで崖に向かって歩き出す。
「そうですぅね」
そうドワーフの少年...コルソ君が言う。
「そう言えばコルソ?いつもこっちの近道を通ってたって言ってなかったっけ?」
「あぁ、それは僕の能力、〈岩盤操作〉で、崖の岩盤を横にズラして固定して滑り台のよぅにして降るんですぅよ」
「ならそれに乗れば?」
「いや、それは他の人が触ると元に戻っちゃうんですぅよ」
『そのせいで攻撃に使えないし』
「でも多分みんな移動系の能力使えるし大丈夫だよ」
『あ、でもノルが無理かな?』
「な、それは...」
ノルが驚く。
「ま、まぁ、大丈夫でしょう」
『ノアールとかに受け止めて貰えばいいし』
「あはは...それよりここが崖ですぅよ」
ヒューゥ〜、
大体250mはある。
「予想外に高いね」
「........」
アリスは絶句してる。
「まぁ、こんなものですぅよでは早速僕は下で待ってますぅね」
ガラガラ〜!
コルソ君は岩盤を滑り台のようにして下って行く。
「それじゃあ行きますか、それとノルはノアールかアリスに助けてもらってね」
『地面近くで光線加速で衝撃を吸収すれば良いし』
ぴょん、
ヒガンも飛び降りる。
「これは簡単だな」
『バリアで衝撃吸収すればね〜』
ぴょん、
アルトも飛び降りる。
「一体我はどうしたら良いのか...」
『もういっそのこと盾を展開したまま地面に落ちてしまおうか...』
バンッ!
ルナはかっこよく飛びたいらしく、バク転をしてそのまま落ちていく。
「うーん、ここはノアールに助けてもらってね」
『反転で衝撃があるから、衝撃がないにすれば良いよね』
ピょッン、
「それじゃ、ノル、捕まっててね!」
「ちょ...まて!」
ピョーン
「うわぁー!」
♢♦︎♢♦︎
〜地上にて〜
「最悪だ......死にたい」
『あんなに叫んでしまった』
「うぅ、め、目が回る...いや、もしや逆に世界が回っておるのか?皆の者!何者かに攻撃を受け...ぎゃ!痛った!」
『こ、転びそう...しまっ!ゔ!』
『『意外にいけるもんだな』』
ノアールとアルトは意外といけたご様子。
「こ、怖かった...無理、もう二度とこんなことしたくないわ」
アリスは無理だったご様子。
ズザザ〜、
「皆さん速いですぅね、ですが...あれは移動系の能力とは言わないのでは?」
『どちらかと言うと防御系...』
コルソ君が岩盤の滑り台を降りてきて、そう言う。
「まぁ、そろそろお昼ですぅし直ぐそこの門から街に入りましょう」
「そうだねー!」
「うわっ!」
コルソ君が悲鳴をあげる。
「なんだよービビるなんてひどいよ〜」
「ソレイユ、騒がないで」
ルナがお姉ちゃんらしいとこを見せる。
「はーい!」
『いつの間に居たのか?』
『さっきだよ?』
『なぜ今まで姿が見えなかった?』
『それはおねいちゃんの中に入ってたから』
『お姉ちゃんの中?それはどう言う...』
『ダメ〜!』
『........』
「我が主人よ、なぜ我が妹を見るといつも見つめ合うのだ?まさかそう言う関係...なの...か?」
少し最後の方が吃っている。
「じゃないから安心しろ、私はロリコンではない」
「そ、そうか...そうだよな、安心した」
「ここから後2分ぐらいですよ」
「だってさ...行こっか」
「「「「「はーい」」」」」
♢♦︎♢♦︎
「はい、冒険者さんたちですね、ではようこそウェルホルムへ!」
コトン、コトン
門からウェルホルムに入る。
「「「「「「おーー」」」」」」
そこには、山岳に張り付くように建てられている家や、レンガで作られている家、さらにロープウェイのように空中を動く家まである、それに周りは鍛冶場の炉から出る煙が立ち込めてくる。
「すっごい」
「すごい...」
すごいしか言葉にできない。
「そんなにですぅかね?僕は見慣れてるのでないも感じないですぅがね」
「いや、これは凄いね、」
『カメラがあったら写真に収めたいぐらいだ』
「それでは宿屋でも探しますか?」
「そうしようか」
空には少しオレンジ色になった太陽が輝いて居た。
〜次回予告〜
「 91話、メイドインウェルホルム2 」
お腹すいた。
明日のお昼に投稿できると思っちゃってんの?