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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
鉱山街ウェルホルムの悲劇
89/165

89話、風通しが良いねこれ

...スプ○トゥーン2が面白すぎるのがいけないんだ!そうだそうに違いない、てかそうで合ってくださいお願いします何でもしますから!


「ではこちらですぅ」


ドワーフの少年は自分の背後を指差しながら言う。


「お、おぅ、」


「まぁ、乗ってよ」


ノアールが勧める。


「...分かりました」


ゴトン、


少年が馬車に乗り、


「あっちですぅね」


少し右のほうを指し、言う。


「それじゃあ、そろそろ夕方ですし急いで行きましょうか」


パチンッ!


アルトが鞭を振る。

『以外にできるものですね〜』



ガラガラ、ガラガラ、



馬車が進む。



「それで...何で君はここに?」


「あ...えーっと...逃げて来たんですぅ」

『い、言うの恥ずかしいな...』


「...何から?」

『もしこれで人間とかだったら仲間にできるかな?』


「恥ずかしながら親方に...」

『あぁ...言ってしまった...もうこの話をしないでほしいなぁ』


「そうか...まぁ、いいや!って...この道であってるのかい?なんか道が険しくなって来たんだけど...」

『なんだ...つまんないの、なんか崖に向かって走っている感じがするんだよな』


「ご主人、なんか嫌な予感がします」

『これは全員同じ意見だよね?』


「ご主人様、私もなんか落ちそう」


MUSYAむしゃMUSYAむしゃ


『ノルはまだ食ってんのか』


「あ...」

『そう言えば...いつもの感覚で近道の方に進んでた、こっち崖だ』


「マジかよ、」


「えっ?」

『今思ったことに反応した?』


「き、気のせいじゃないかな?」


「そうですぅか」

『ん?今の会話おかしくなかった?』


ガラガラ...ガゴンッ!


大きな段差を降りて馬車が揺れる。


「「「「「「?!」」」」」」


バギッ!


その衝撃で馬車の車輪が折れる。


「...止まった」


「そうね」


ざっ、ざっ、ざっ、


「よっ!流石兄貴!こんな街に近いとこでもこんな事しちゃう!それに兄貴の投げナイフの命中率は最強っすね」

『見つかる気しかしねーし、しかもあの人たち早々強い...これは逃げよ』


「はっはっはっ、俺の能力は爆発する魔力でできた針を投げる能力だ、爆発されたくなければ荷物を置いて行きな!」

『上玉の女が結構いるな...奴隷にしてやって...ぐふふ』


『ワーオ...』


「ご主人、こんな雑魚は無視しましょう」


「そうだね」


馬車から私とノアールが降りて目を合わせながら言う。


「またか...またお前らも俺を雑魚呼ばわりか!!〈爆発仕込針ミニ・ボム〉!」


手をグーの形にしてそう叫び、その手を振り私たちの方向に向いた時に手を開く。


パラパラ〜


まるで粉のような針が大量に向かって来る。


「ノアール、頼む」


このたった一言で相手は終わる。


「了解」

『〈方向転換ベクトル・チェンジ〉、180°』


跳ね返る。


『このままだとあいつが死んで俺も殺される...なら、逃げる!手首にあるロケットワイヤーを起動させて...』


パシュ!


ロケットワイヤーが木の枝に巻きつく。


バァァァーン!!


この時点で頭?は死ぬ。


『これを収納!』


シュルシュル!


その男は簡単に木に登り、木の枝をジャンプして移動して高速で去って行った。


頭?が爆発で吹っ飛び坂を転がって降りていく。


バァーン!


「なっ!」


いきなり馬車の屋根が爆発する。


恐らくノアールが一部跳ね返せてなかった針が馬車の屋根に当たったのだろう。


「うわっ!」


「MU...っ!さかな!」

『うま〜...なっ!爆発?!魚が飛んでいく!』


「きゃぁ!」


幸いにも爆発範囲が狭く、屋根に当たったのでほとんどダメージは受けなかったが馬車がほぼ木の板になった。


「...風通しがいいねこれ」


そう言ったアルトの声は少し小さかった。


〜次回予告〜


「 90話、メイドインウェルホルム1 」


明日に投稿するかも知れない。

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