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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
鉱山街ウェルホルムの悲劇
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87話、SAKANA

ふっかーつ!!


お久しぶりです!!


「や、やめろ!来るなぁ!」


商人がビビって後ろに下がる。


「うわぁぁぁぁ!!」


ダッダッダッ!


「あ、逃げた」


ノアールが逃げる商人に気づき、呟く。


「面倒なので殺っておきますね、【ロング・サンダー】!」


バチバチッ!



説明しよう!

【ロング・サンダー】とは、普通の【サンダー】の飛距離が伸びただけの魔法で、【サンダー】は5m、【ロング・サンダー】は25mまで届く。


「ぁ...冷凍...魔道具を......買ったばかり...なの」


ガクッ!


「遺言がこれのことですか」


ノアールがゴトッと縦1m、横30cm、奥行1.5mの長方形の白い箱を揺らしながら言う。


「あ、ノアールさん、これは貴族、大商人がよく使う中に入れたものの鮮度を保つって言う魔道具だね、よく海?でしか取れないものが入ってるらしいよ」


「ふーん、」

『魚とか貝とか入ってるのかな?』


ガチャ、


魔道具れいぞうこを開けるとそこには...


魚が5匹入っていた。


「ご主人?これは何です?」


「これは魚、名前だけは聞いたことがあるはず」


「えぇ、確か海にしか生息しないと言うあの生き物ですよね?」

『海って...大きな水たまりみたいな感じでしょ?』


「うん、」

『少し違うと...』


「これ...食べれるの?」

『なんか...臭い』


「さぁ?剣とかの素材になるんじゃねぇ?」

『とは言ったものの柔らかそうだな...』


「あ、みんな、確か魚は食べ物だよ」


「「「「「「たべもの?」」」」」」


『これ...なんか...食べたくない』


『やっぱりなんか臭い』


『食べ物...どんな味がするんだろう』


ガシッ、


ガブッ、


そのままノアールは生の魚を生きたままかぶりついた。


「あっ、」

『それはちょっと危ないかも...』


「っ?!うぅ、」

『っ!?にがっ!あとなんか刺さった!!』


「〈因果反転サカサマ〉!毒状態の反対は健康体!」


ブィィィン!


「ぅ、ぐう、....ふぅ〜」


「こ、これ本当に食べ物か?!毒でも入ってたんじゃ...?」


「俺は...やってないぞ」


「えーっと、魚は中にある骨を取らないといけなくて...それに生で食べる方法をあるけど、せめて何かつけないと美味しくない」


「「「(...)そうだったのか...」」」


男子組が頷く。


「そうなのですか?...あっ、ちなみにヒガンさんは料理は...」


「うーん、丸焼きしか出来ない」


「そうですか...まぁ、出来るだけましですね...野宿の時に魚を食べてみましょう」


ガラガラ、ガラガラ、


馬車は石で舗装された道を進み、その道は森に入っていった。


〜次回予告〜


「88話、ドワーフの少年 」


明日の昼に投稿する予定です

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