84話、どうするよそれ...
「それで?ご主人はどんな能力を持った奴隷を?」
「えーっと、なんか毒っぽい感じ...」
「成る程ねぇ〜流石ご主人様、目の付け所がいい、で、名前は?」
「えーっと、」
「「名前は!」」
アリスとノアールがすごい剣幕で訪ねて来る。
「まだ決めてないけど....?」
「「ふぅ〜、良かった〜」」
「えーっと、そんなにヒガン姉ェのネーミングセンス無いの?」
「まず、アルトその呼び方はどうした」
「んーなんか姉っぽいし」
「僕も分かるよー」
「そうかなー?ご主人はご主人だし」
「ノアールに同意」
「それじゃあ僕もそう呼ばせてもらおうかな?ヒガンお姉ちゃん!」
「お、おう...」
「そんな事より新しく買った奴隷君が空気なんだけども」
「....それじゃあ名前候補を発表します!」
「....ゴクリ」
そこにいる奴隷が唾を飲み飲む、
「一気にいっちゃうね、ムラサキ、毒太郎、毒太、毒毒君、紫野、ムラムラ、ムラ、パーポ〜、パープル、purple、ノアール2号、P-905....とか?」
「.....私の時よりもひどくなってますねご主人様」
「「「「........」」」」
「....これは....酷い」
「...今まで黙っていた奴隷君も思わず喋ったじゃん」
「それにどんだけノアールを量産したいのですか!?私の時もノアール2号ってありましたよね!?」
「まぁ、まぁ、落ち着いて、今度はしっかり考えたからさ」
「「「「「信用ならない」」」」」
「ふっ、ふっ、ふっ、聞いて驚け、新しい奴隷の名前は...」
「「「「「ゴクリッ...」」」」」
「ノルヴェイドだ!」
「「「「「.........」」」」」
『『『『『普通にかっこいいんだが...』』』』』
「ん?別にかっこいいんならいいじゃ無いの?」
「そだね」
♦︎♢♦︎♢
今は、別の街に行くついでに新しい奴隷の能力のテストをしにきてる。
「それじゃあ試しにどんなことができるかな?」
「....新種の伝染病を...作り出して...噴射する」
「おー強そー...あれ?でも俺たちにもかかるんじゃ?」
「...大丈夫...この薬飲めば」
『〈予防薬針〉』
ノルヴェイド...ノルの掌の上に瓶が乗っている。
『あ、針って書いてあるけど飲み薬なのね』
「この薬...何個まで出せるの?」
「....人数分出せる」
「ほー、それじゃあみんなで飲んで〜」
ゴクゴク、
「「ゔ!」」
『『い、意外と苦い...』』
ノアールとアリスはどうやら苦いものが苦手だったらしい。
「良し、みんな飲んだし試してみて」
「....分かった」
『〈魔力毒作成〉、噛まれたら即死、1日で病原体は自己破壊をする、』
『成る程...条件を設定するのか』
「出来た」
『これを...そこに居るリスに向かって〈細菌射出〉!』
『うんうん...』
すると、リスが変な色に変わる。
「ん?」
『〈鑑定〉』
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リス 【即死毒持ち】
能力によって生み出された毒を扱うリス、
その毒は噛んだ相手を即死させる。
結論、めっちゃやばいリス
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「どうするよそれ...」
「...大丈夫...1日で無くなるから」
「それは...大丈夫だね」
「大丈夫だね!」
「うわ!びっくりした、いつから居た?」
そこにはさっきまでいなかったはずのルナの妹、ソレイユが居た。
『ふっ、ふっ、ふっ、知りたいかい?そうかそうか、残念だけど教えられないよ!』
「あっそ」
「...ん?」
「ではそろそろそこら辺の馬車でも襲ってここから一番近い街に行きますか?ご主人?」
「一番近いと言うとどこ?」
「ウェルホルムですね、ご主人様」
「と、言うとどんな所?」
「あー、私は行ったことない...」
「ヒガン姉ェ、そこは鉱山街と通商で言われる所ですよ」
「成る程、想像ついた」
ガラガラ、ガラガラ、
「ん、馬車が通ったみたいだね」
「よし、襲おうか」
〜次回予告〜
「 85話、逆視点テンプレイベント 」
明日の昼に投稿したい。
と、言うよりタイトルで完璧にネタバレしてね?
誤字訂正、
神田相手を即死させる
から
噛んだ相手を即死させる
に訂正しました。
神田さんは良い人だよ〜