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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
無能力の魔法使い
82/165

82話、日常の様な非日常17


アリスの目からハイライトが消える。


「〈因果反転サカサマ〉...瀕死の反対は元気」


パッ!


ヒガンの傷が何事もなかったかの様に無くなる。


「ぐ、っ......だ、だから何よ」

『何か打開策があるはず...〈数秒先ヲ視ルカウント・ダウン〉......そ、そんな...強すぎる...だが勝てる可能性はある...けどそれもたった1つ、しかもその方法が大体...〈数月先ヲ視ルビジョン〉...大体30年かかる多分その間に私たちは殺されているし...あぁ、これは勝てないわ...』


「...俺がまだいるゼェェ!!」


無表情男がアリスに向かって走る。


「〈因果反転サカサマ〉、前向きの反転は後ろ向き」


「うぅ!」


どしんッ!


いきなり、自分の向いている方向が変わり、尻餅をつく。


そのまま...


「〈因果反転サカサマ〉、活動中の生命は活動を停止する。」


「ぁ....」


「え?あ、あなた?」


無表情男が呆気なく死ぬ。


「ぅ、あああああ!」


バタンッ!


アリスが唸り声を上げ、頭を抑えながら倒れる。




「はははっ、なんて言うチート技だよ...まぁ、欠点を言うならば脳への負担が大きいことだけかな?」


「な、なぜ...生きているの...」


ここでヒガンは疑問を覚える。


「あれ?見てなかったの?」


「え、えぇ...」


「さーて、再戦を始めようか」


「く、クソ!!よくも私の夫を!!」

『〈数秒先ヲ視ルカウント・ダウン〉!』


「じゃあ、こっちも相手が流石に可哀想だと思うからやってなかったコンボ技をやってみようかな?」


ヒガンがわざとらしく呟く。


「なっ...ど、どうすれば良いのよこれは...」

『こ、これなら...逃げれば!』


「ふふふっ、逃げても無駄だよ?」


「ま、まさか貴方...私と同じ未来予知系の能力者?」

『そ、それなら私の攻撃を尽く避けられたのも頷ける』


「いや?違うよ?」


「じゃあ何よ!私の未来予知を上回る能力って何よ!!」


「ふふっ、心が読めるからだね」


「は?」


「いや〜ね?未来予知するときに少し考えるでしょ?未来の映像が直接脳に入ってくるわけじゃん?」


「え、えぇ...そうね」

『だから何よ!』


「だ〜か〜ら〜まだ分かんないの?簡単にまとめるとあなたが脳に入った瞬間その部分を私の心を読む能力で読み取れると言うことだよ?」


「なっ!」

『そ、そんな...予知したことが筒抜けだったなんて...』


「そ、貴女の思う通りに筒抜けって訳」


「.......」

『そ、そうよ、誰かにこの事を伝えれば倒せそうな能力を持った人が倒してくれるはずよ』


「いやいや〜、逃すと思ってんの?」


「う...ご主人様...今、復帰しました...」


「良し、使わなくて良いぞ、倒れたばかりだしな」


「分かった...」


ガクッ、


「それじゃあ、死んでね?」

『〈通常光線レッド・レイ〉、ここはあえて外す』


『ぐ、〈数秒先ヲ視...』


「使わせないよ」

『〈精神支配マインド・コントロール〉、能力使用禁止』


『ル...あれ?使えない...』


『へぇ〜、こんな事も出来たんだ...これ早めにやっとけばここまで長引かなかったよな...』


コトン、コトン、


ゆっくり痴女に近づく。


「く、来るな!」


コトン、


痴女が一歩、足を後ろに動かす。


コトン、コトン、タッタッタッ、


途中で走り出す。


「来るなァァ!!!」


ダッダッダッ!!


痴女が必死に逃げ出す。


「ふふっ、〈光線加速レイ・ブースト〉」


バビューン!!


ものすごい勢いで痴女の背中に近づいて...


肩甲骨の間にナイフを差し込む。


グサッ!!


「ぁ...」


グランッ、


簡単に痴女は絶命した。


〜次回予告〜


「 83話、また奴隷で仲間を増やしつつ逃げよう!」

鉱山街ウェルホルムの悲劇


明日の昼に投稿出来るかな?

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