81話、日常の様な非日常16
前回や前々回は少し短かったので少し今回は長めですよ。
「ねぇみんな、ここは一旦私とノアールとアリスに任せて先行ってていいよ」
「え?だが...大丈夫なのか?」
「勿論、と、言うよりあまり連携ができないからもっと互いのことを知ってからの方が戦いやすい...」
「そう...分かった、死んだりしたらマジで殺しちゃうから」
タッタッタッ!
「そ、そうか...」
『死んだら殺せないんだよな...』
「それで話しは終わりでいいかしらぁ?」
「あぁ、良いよ」
『えぇい!バレてもいいから取り敢えず撃つ!流石に未来が見えても避けきれないだろう!』
ピュンッ!ピュンッ!
『ここは...このポーズで!』
痴女がしゃがんで顔を地面に擦り付ける様なポーズを取り、スレッスレで避けた。
『ぐ、この程度の攻撃じゃ当たらないか...いや、待てよ?〈精神支配〉、ノアールにメッセージ"ビーム撃つから方向変えて"』
《ビーム撃つから方向変えて》
『なっ、ご主人の声...まさかご主人直接脳内に!』
《オーケー?》
『分かりました...』
「ふふふっ、分かりますよぉ〜」
『撃ったレーザーの向きを変えて無理矢理動かすんですよね?』
「だが、本当に避け切れるかな?今だ!〈複数光線〉!」
ピュピュピュピュンッ!!
ヒガンの周りから15本の赤色のレーザーが同時に発射される。
「わっかりました!〈方向変更〉!《左に避けるよ》90°!...《斜め後ろに避けるよ》45°!」
避ける前に未来を見ていれば...。
痴女から見て正面からきたレーザーを左に避ける。
それと同時に自分の方向に曲がってくる。
『ぐっ、予想外に早い...〈数秒先ヲ視ル〉、これは...敢えて避けない!』
『《ノアール、避けないで相手はそこに止まるよ》了解!〈方向変更〉!135°!30°!』
レーザーがアルファベットのZの様な軌道を描いて戻る。
『こ、これは戻って...くっ、ここは...無理!?』
「ゴバァ!」
ジュゥゥゥ....
「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「...俺のことを忘れてないか?〈過去ノ過チ〉」
しゅわーん、
「痛い!痛い!痛い!いた...くない?」
「ぐ、あちら側にもヒーラーが...」
「と、言うことはそちら側にも居るわけか...そう考えると消去法であの金髪の小娘か」
『どんな風に回復してくるのか分からないが俺の能力ほどでは無いはず...』
「ふふっ、さっきは不覚をとったけど今度こそ...」
「分かった、援護しよう」
「「.......っ!」」
『あー私空気だー』←アリス
「ノアール、一気に行くよ」
『はい、《まず私が近づいてビームを撃つからノアールは避けられた時に方向を変えて》分かりました』
『あくまでもこれは予想なのだが、洗脳してもあの男に直されると思うからパスで...いや、本人にやれば...』
「考え事か?」
「なっ!」
『首を切断してくれる...』
『く、首っ!』
すぐにしゃがんで、
『〈精神支配〉!』
「アナタッ!」
痴女がすぐそこの路地裏に立て掛けてあった木の板を投げてヒガンと無表情男との視線の間に入り込んで精神支配が失敗する。
「チッ、」
「良かった...あいつの能力はなぜか2つあるの...1つは何回も見て居るビームの能力、そして2つ目は、相手の精神に介入する能力よ、あいつに顔を見られると洗脳されるのよ!」
「情報感謝するぞ」
「無理矢理でも撃ってやる!〈巨大光線〉!」
直径30cmぐらいのビームがヒガンの周りから発射される。
ドォォーン!!
「そう言えば、昨日左手に鏡を持ってた時があったな...」
『自分の左手の時間を鏡を持っていた時間まで戻してそしてビームを跳ね返す!』
『え?』
パァッン!
ヒガンが発射した巨大光線が簡単に跳ね返されてヒガンのお腹に穴を開ける、
「ゴハッ!」
後ろに数歩よろめきながら歩き、そのまま後ろに倒れる。
「「ご主人!(様!)」」
「ふふっ、これで」
『10秒後...』
「ぶ、ぶっ殺してやる!」
ダッダッダッ!!
『2...1...0...ハイッ!』
「なっ、やはり...」
痴女は左手を握りしめる。
それにノアールは反応して後ろに避ける体制を整える。
が、
バシンッ!
「ブッ!」
ドンッ!
ノアールが思いっきり殴られて地面に叩きつけられる。
「うぅ...」
ガクッ、
「ノアール......」
もし、この時にアリスを鑑定した人が居たとしたらこう答えるだろう、
能力が、進化したと
「〈因果反転〉」
〜次回予告〜
「 82話、日常の様な非日常17 」
明日の12:00に投稿できるはず。
ヒガンが撃つレーザーは、現代日本人男子中学生の本気パンチと同じ速さなので避けられなくは無い。
え?光はそんなに遅く無いって?
そんなのファンタジーだろファンタジー
〈因果逆転〉
を、
〈因果反転〉
に変更しました。
後、この作品が面白いと思ったら下にある
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