80話、日常の様な非日常15
「うーん、やっぱりノアールやアリスとかも連れて皆んなで買い物するか」
コトン、コトン、
そのヒガンの後ろでその様子を観察して居るもの達がいた。
「うーん、隙が意外とないですねぇ〜」
「.......」
ガチャッ
「ごめーん、やっぱりみんなで行かない?」
ヒガンがドアを開け、全員を呼ぶ。
「なるほど〜確かにそうしてみますか」
「ご主人、と一緒に買い物は久々」
「ご主人様....」
「ふっ!この僕が右手に封印されて居る黒龍を...しまった!封印が少し解けていて右手が疼いてしまう!」
『うーん!こんなこと言ってる私ってかっこいい!』
「取り敢えず行こうか」
『何故このタイミングに言った』
「「「はーい」」」
テクテクテク、
『無視?!』
「ちょっ、待って!」
タッタッタッ!
「追いかけましょう」
「......そうだな」
コソコソ、コソコソ、
なんだかんだで、
「よし、後ちょっとで東地区だー」
「まぁ、みんなで楽しみましょう」
すると、なぜか剣の先っぽだけが後ろから飛んでくる。
そしてノアール前5mほど先に落ちる。
カランッ、
「なっ......え?」
みんなが何故か後ろをみた途端、ものすごい勢いで剣の先っぽがノアールに向かって動き出した。
「うわぁぁ!〈方向変更〉!90°!」
カクッ、
飛んできていた剣の先っぽが上に吹っ飛ぶ、
「...躱されたか」
ガチンッ!
剣の先っぽが現れた男が持っていた剣の先っぽだけが無い剣にくっ付く。
「お前は...」
『アルトヌス...お前が仕向けたのか?』
「と、父さん!?」
『なんでここに...』
「成る程...そういう事か」
『やはり仲間か』
「全員戦闘態勢になって...」
『ここは...〈固定砲台〉、私の上空15mに4つ...こんな風に事前に準備を...
「私が居ることも忘れないで欲しいわぁ〜」
『〈数秒先ヲ視ル〉...』
「母さん...」
『ん?上から?なっ!』
『くっ...やはり気づかれるか...』
「当たり前...逆にバレないとでも思ったの?」
「うぅ...」
〜次回予告〜
「 81話、日常の様な非日常15 」
明日に投稿できるかな?心配