76話、日常の様な非日常11
『やはりここは逃げた方がいい...いや、気絶させて記憶を消すか?』
『むむむ〜、逃げるルートの未来は光線加速を使う様ですね...と、言うより能力が2つある...どうゆう事です?』
『逃げる時は光線加速は使わない方がいいか?』
『ん?、逃げるルートの未来が変わった?』
『ぐ、そこまで読まれる...』
『む?今度は元に戻った...』
「ゴクリ...な、なにが起こってるんだ...」
アルトヌスが声を出す。
コトンッ、
「.......ッ!」
痴女の方が足を一歩前に出した。
『〈数秒先ヲ視ル〉......右足を先に出した場合、攻撃してきて、左足を先に出した時は記憶を消される!』
『ぐ、これは...えぇい!、数秒先ヲ視ルを詳しく〈鑑定〉』
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数秒先ヲ視ル
この能力を発動すると、3秒間、5秒後の複数の未来が視える。
複数の未来とは、ただの可能性で一番そうなる可能性が高い未来が優先的に視える。
ちなみに、使ってから2秒のクールタイムが必要。
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『これだ!』
『な、未来予想のクールタイムを狙ってくる可能性が...はっ、鑑定スキルか!』
『チッ、それも潰される...いや、待てよ?』
『せ、精神を支配される!避ける方法は...これだっ!』
『構わずに使う!〈精神支配〉、動かないで!』
バサッ!
痴女がつけている一枚だけの布を右手で上に持ち上げ、開いた左手で顔を隠した。
勿論、いろんな漫画に出演していらっしゃる謎の光さんも一緒に登場だ。
『顔を隠すルートだと、洗脳されなかった!』
『は?、そんなデメリットが?〈鑑定〉』
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精神支配、
この能力は、精神操作の強化版で、よほど無理な命令も鹿皮せることができる様になっているが、まだ"死んで"や"自殺して"など、はできない。
相手の身体に関する命令も出すことができる様になり、なにも命令せずに使うと相手に乗り移ることが出来る。
あと、相手の目を見ていないと発動しないが、目をつぶっても意味はない。
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『なっ!見ていなかった!』
「はぁぁぁ!」
タッタッタッ!
走って近づいてくる。
『ここは光線加速を...』
『む...2秒後...』
タッ、
『やはり読まれるか...なら!』
『...1...いや?待てよ?、ま、不味い!』
タッ、キュ、
急に止まる。
そして最初と同じように布で顔を隠すために布に手を伸ばす...も、
スカッ、
『あぁ!』
『〈精神支配〉!動くな!』
痴女は左手で顔を隠していたのだが、少しだけ、隙間から左目が見えていた。
肘を左目の少し上にある骨の部分に当ててしまい、ほんの少しだけ、左目の相手から見て左下の方が見えてしまっていた。
ピタッ、
痴女が動きを止める。
〜次回予告〜
「 77話、日常の様な非日常12 」
明日の12時に投稿《予定》←ここ大事