75話、日常の様な非日常10
「うーん、これ...普通に外からよじ登って行った方が早くないかな?」
ヒガンは、家の外で考えながら言う。
「でも、10分以内に移動しなくては...よし、〈光線加速〉、弱めで、」
バビューン!
ヒガンはそのまま屋上の5m程上まで上がり、屋上に着地した。
しかし、そこは花壇がいっぱいあり、そこに一人人がいた。
「なっ、」
『し、しまった、上に人がいるか確認するのを忘れた!』
「って、ヒガンさん?何やってるんです?ここで?しかも侵入者って...もしかして...」
『と、言うより確実だよね?』
「うん、私がそうだが?」
『文句あるか?みたいな感じで言ってやったぜ!』
「え?いや、でもここフェルト家の...」
「あー、もぅ、話すと長くなるから用件だけ言うね?」
「はい、」
アルトヌスは少しためらった様に返事をした。
少女説明中... Now loading...
「なるほど...僕に出会った時に干渉したのは狙いどうりだったのですか?」
「いや?偶然だし、この仕事を受けたのも君がいるからだね〜報酬多いし」
「要するに僕に出会ったからこの仕事を?」
「あぁ、君の両親の能力を調べるって依頼なんだ何か知ってる?」
ダメ元でアルトヌスに聞いてみる。
すると...
「なるほど...それなら協力できますよ?」
『お父さんの方しか知りませんが」
「と、いうと?」
『父さんの方だけか...』
「お父さんの能力は〈過去執着〉、何かを1日前に戻す能力です」
そう、言った途端...
「アルトヌス...」
『やはりここで能力名を!』
「「!?」」
振り返ると、
痴女がいた。
「なっ...」
『...〈鑑定〉』
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マホシュ・フェルト
女
LV 40 【MAX】
能力:未来予想 【MAX】
・数秒先ヲ視ル
・数月先ヲ視ル
スキル
・痴女
・闇属性魔法
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『良し、分かった!』
「うふふっ、鑑定はうまく見えたかしら?」
「っ!」
「鑑定したならわかると思いますが...私の能力は未来予想、あなたの能力...精神介入...厄介ですわね」
『.......〈数秒先ヲ視ル〉』
『チッ、これほど厄介な敵はいない!本当に!』
「 76話日常の様な非日常11 」