70話、日常の様な非日常5
「能力発動!〈竜巻泡玉〉!」
「【サンダー】!」
バチッ!
相手の黄緑色のシャボン玉を撃ち落とす。
「なっ!」
「今だ!【サンダー・クラップ】!!」
ヒューゥ、
「な、なんだ何も起こらないじゃないか!ビビらせんな!」
『あ、あれ?これで雷が落ちるはずなんだけど?なんで?なんかされたのかな?』
すると決闘をしている所の真上に黒雲が出てくる。
しかしそれに戦っている2人も、それをみているギャラリーも気づかない。
ぴ、ピカッ、ピカッ、
その黒雲の一部が光り始める。
『あれ?そう言えばサンダー・クラップを発動してから何も消費した感じがない...って事はまだ発動していない?』
ピカッ!!
黒雲がとても強く光る。
その発光にほとんどの人が気づくも、もう遅い。
そのまま黒雲から落雷が発生し、決闘をしていた場所に落ちた。
ドォーン!
そして最速タイム約11秒で決着がついた。
♢♦︎♢♦︎
「ぐ、ぐぅ、お前の癖に........無能力だったはず...電気系統の能力が開花した...」
「か、勝った...しかもこんなにあっさり...そうだ!」
『こ、これはお父様に言えば...』
タッタッタッ、
「ぐ、ま、待ちやがれ!」
ダッダッダッ、
「行っちゃいましたね〜」
「「「ね〜」」」
「そろそろ家に戻りますね〜」
「ねぇ、ついて行っていい?」
「なっ、そ、それは...」
「妹がいるから?」
そう言うと、少し俯きボソッと
「分かった...ついてくるといい」
テクテク、
厨二病....いや、ルナはロストウェイント南地区、スラム街の方に向かって歩き始める。
コトン、コトン、
〜2時間後〜
「着きましたー」
「はぁー、はぁー、はぁー」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」
「ぐ、やっと着いたか....」
そこは、スラム街南地区 LV 4スラム式大迷路を抜けた所にあった。
説明しよう!
スラム街は南に行けば行くほど犯罪者、殺人鬼、奴隷、などの比率が高くなり治安も悪くなって行く。
LV 4は場所を表していて、スラム街の一番奥の一個手前の事。
スラム式大迷路とは簡単に言うと LV 3の場所で、一番入り組んでいるから通称としてそう呼ばれている。
コトン、コトン
ガチャ
木造の狭そうな家に入る
「.........」
『予想外に狭い...こんな所に住んでてルナは気にならないのかな?』
「うん、でここなんだけど...ごめんね、近くに暗殺ギルドがあるから...ちょっとだけここの治安は悪いんだ」
「そ、そうなんだ...ところでルナちゃん?」
アリスが質問をする。
「はい、何ですかアリスちゃん」
「妹さんは...どこに?」
「あぁ、それならそろそろくr...「おねぇーちゃん!!」グボァ!」
バタンッ、
「ん?お姉ちゃん?ど、どうしたの!?大丈夫!?」
「...........」
『....〈鑑定〉』
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一様ここでは" ソレイユ "と名乗っているわ
LV どのぐらいだと思う?
女の子♪
能力姉妹同調
・強そうでしょ?
スキル
・残虐非道
・偽造《2》
・色欲 【大罪スキル】
お姉ちゃんを救ってくれたお礼に大罪スキルと能力名を見せてあげるよ?
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「なっ、」
その時ほんの少しだけ妹がニヤリと笑った気がした。
〜次回予告〜
「 71話、日常の様な非日常6 」
明日の12時に投稿予定
あれ?おかしいな...早起きしたからかな?
ルナの妹、こんなのにする予定なかったんだけどなぁ....。