65話、厨二病でも案内がしたい!
「ん、ちょうどこの街のルールを教えてあげようと思ってたとこ」
「そうなんだ、ちょうど良かった」
「と、言うより全くもってルールを知らないみたいだからこの街の案内とルールを教えることをしたかったんだ!」
「なるほど、厨二病でも案内がしたいのか?」
「"でも"ってなんだ!厨二病は案内をしちゃいけないのか!」
「いや、そんな事は思ってないけど...」
「そう聞こえるよ?」
「ノアールに同意」
「うっ.......と、とにかく、寝よ!」
『『話逸らした』』
「逸らしてないよ!」
「いや、ねぇ?」
「うんうん、」
そこで厨二病が質問する。
「ん?なぜ話が続く?今何も話していなかったではないのか?」
「ん?あぁ、これはご主人の能りょk...ふがふが」
「ノアール黙って、」
『デジャブを感じる...』
そう思うヒガンなのだった。
そのあと、ノアールがルールを教える前に寝てしまい、そのまま「明日でいいか」と言う事になってみんなで寝た。
次の日、起きた後にルールを教えてもらった。
「っとまぁ、大体こんな感じですね」
「成る程...やはり独特だね」
「まぁ、ここの王様がとても不思議な方なので」
「あはは...」
「それではそろそろここ、ロストウェイントの観光としましょうか」
♠︎♣︎♢♡
宿屋の前にて、
「まずは...こっちに冒険者ギルドがあるので行きましょうか」
「はーい、ってあれ?ノアールは?」
ノアールは宿屋の主人に話しかけられていた。
この距離だと聞こえないが心の声で分かった。
『っ!も、もしかして一緒にいたベッピンさんたちはお前の連れか?!』
『えぇまぁ、』
『って事は一緒の部屋なんだろ?!』
『は、はぁ、』
『お、お前...避妊はしたのか?』
ぶッ!
『あ、ノアールが吹いた...って...私達、ノアールとした事になってる!ノアールに訂正を頼むか...』
『い、いや、そんな...』
『ま、まさか...してないのか?!』
ブッ!!
『もっと強く吹いたな...』
『しかし...あの人数を相手にするのは厳しかろう、これを持ってけ、精力回復剤だ』
『こ、これは?』
『精力回復剤、簡単に言えばアレの回復力が上がる』
『だ、だから!』
『良いんだ、恥ずかしがらなくて、俺だって昔はよくお前と同じ様に女を何人も...』
その時、宿屋の主人の後ろに般若が..
『いま、なんて言ったのかしら?女を何人も?へぇ〜あなたそんな事を昔していたのねぇ〜』
『ど、どうした、の?』
『な、なんでもないぞ、ほら、連れが待ってるみたいだから早く言ってあげな!』
『は、はい、』
テクテク、
ノアールがこちらに歩いてくる。
そして宿屋の主人は奥さんに引きずられていく。
「ご主人、お待たせしました」
「お、おう、」
「それではノアールさんも来た様ですし、案内を始めますよ、まずは...あっちですね」
〜次回予告〜
「 66話、日常の様な非日常1 」
明日の12時に投稿《"予定"》←ここ大事