61話、スタイリッシュ魔法訓練
はい、
「今回は長いな」と、思いのそこのあなた!
この長さの3分の1は茶番です。
要するにいつもと物語の長さは変わらないと言うことです。
そこんとこよろです。
「なっ...なっ...えぇ?どゆこと?」
「ね?出来たでしょ?」
「な、なんで基本魔法ができない僕が...」
「まぁまぁ、出来たんだからそれでいいじゃん」
「うんうん、ご主人の言う通り」
「あと結界魔法と幻惑魔法が使えるよ」
「う、うん...【バリア】、」
彼の目の前に横5m、縦5mの正方形の虹色の板が出てくる。
「なるほど...これが結界魔法」
コンコン、
バリアをノックしてみる。
「硬い...ノアール、方向加速パンチして見て」
「え、いやでもそれは流石に...分かりました、〈方向加速〉腕に!」
ガギンッ!!
ノアールがバリアを殴るとまるでそこから波紋の様に衝撃波が広がっていき、ノアールの拳を完全に受け止めてしまった。
「......っ、」
「すごいな...ノアールの方向加速パンチは巨木を粉々に砕くほどの威力があるのに...」
「なっ、そんな危険な技で試したんですか?!」
「うん、そうだけど」
「なんて事するですか!」
『そんなパンチにも耐えられる...』
「あとは...幻惑魔法だね、何か思いつく?」
魔法は、技を使おうとすると頭の中に今自分が使える魔法名が浮かんでくる。
「...【カモフラージュ】...」
ヒュン、
「お、消えた、」
周りを見ても分からなかったが、少しだけ空間に違和感を感じる場所があり、そこを重点的に見ていると、
『あぁ、見つかりましたか...』
ヒュン、
彼が見える様になる。
「ちなみに透明化状態で動けるの?」
「.....動けないみたいです」
「まぁ、でも使えないわけじゃ無いし...」
ルリュリュリュー、
「ぐぬぬ...って、クリュ鳥が鳴いてる...そろそろ帰らないとクソおねいさまにどやされて面倒なので僕、帰りますね」
『あー、最高だ!これでクソおねいさまに復讐ができる!』
『クソおねいさま...敬語なんだか、悪口なんだか、はっきりさせなよ...』
たったったっ...
「よし、尾行しようか」
「即決ですね」
♢♦︎♢♦︎
「それじゃあこれで行こうか」
「えぇご主人」
「本当に...ご主人様なんだよね?」
「うん、」
今は、この身体に乗り移る前の姿、高校生ぐらいの歳のヒガン・スティクスになっている。
「門番さんこんにちは!」
「やあ、中に入るのかい?」
「えぇそうです!」
「元気がいいねぇ〜、それじゃあ身分を確かめられるものを用意してくれ」
「はーい」
この時、冒険者登録した時にもらったギルドカードを渡す。
「ふむふむ...ヒガンちゃんか、冒険者頑張れよ!」
「はーい!」
「ちなみにそこの2人は?」
「なんか、途中荷馬車が倒れていてその中にいた奴隷です」
「そうか...主人が死んだ奴隷は見つけた人のものだからな...よかったじゃないか、意外に強そうで」
「えぇ、そのおかげではかどっていますよ!」
「ちなみに、奴隷に虐待とかしたら捕まっちゃうからな、しないと思うけど気をつけろよ〜」
「はーい!」
たったったっ
門を抜けたあと...
「ご主人、演技うまいですね」
「でしょー?」
「それじゃあこのままさっきの男の子を探しつつ宿を探そうよ、ご主人様」
「そうだねぇ〜」
〜次回予告〜
「 62話、フェルト家の人々 」
明日の十二時に投稿する、かも...。
【料理大会】
ヒガン「60話突破記念!」
ノアール「料理大会!」
アリス「いぇーい!!」
カリントウ「と、言うわけで唐突に始まりました第246860回、料理大会です。実況は私、カリントウと解説は」
知人S「カリントウの友達、知人Sです!」
カリントウ「おーっと!ノアール選手、何かをかき混ぜている、なんだ?何かを取り出したぞ?」
知人S「ま、まさか...あれは!」
カリントウ「知人S!何か知っているのか!」
知人S「あぁ、あれは伝説の料理人、サフチコチヌスが作り出したと言う伝説の調味料...あれを作るのに生涯をかけたと言う!ロムネミシスだぁ!!」
カリントウ「なんだって!?...おっと?ここで、アリス選手が踊り始めたぞ?いや違う、回転することによって、高速で!高速で!野菜を刻んでいるぅぅ!!」
知人S「まさか...そんな、嘘だろ...」
カリントウ「知人S!また何か知っているのか!」
知人S「あぁ、あれはダンシング・クラフティングの母と言われたルフウが生涯に一度だけ見せたと言う幻の調理法!〈ダンシング・クラフティン バージョン 料理 〉だぁぁぁ!!」
カリントウ「ネーミングセンスなさすぎぃぃ!」
ボワァァァ!!
カリントウ「?!なんダァ!ヒガン選手の所から火柱が上がったぞ!!何が起こっている!!ヒガン選手は大丈夫なのか?!」
知人S「何か妙だ...何かが起こる!」
カリントウ「ぶ、無事ダァ!しかも、その火柱で、チャーハンを炒めているぅぅ!!」
知人S「やはり...違和感の正体はこれだったか!!」
カリントウ「ま、また何か知っているのか!正直言っていろんなことを知っている知人Sが怖くなってきたぞ!」
知人S「あぁ、これは、焔の魔術師と昔言われていたマスタが料理をする時に使った技、ファイアーチャーハン!しかしあの技は、火属性魔法のものすごい適正がないと出来ない技!なぜできているんダァ!!」
カリントウ「なんだ?油をものすごい勢いでコンロにかけている?どう言うことだ?」
知人S「まさか....コンロに油をものすごい勢いでかけて、擬似的に〈ファイアー・チャーハン〉の状態を作り出しているのか!!!」
パンッ!
カリントウ「はっ!夢か」
むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない。
ちなみに知人Sには登場許可を取っていない。