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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
ヒガン・スティクス
6/165

6話、冒険者ギルドの使い方&盗賊戦


「まず〈クエストボード〉からね」


「クエストボードですか?」


「えぇクエストボードよ?」


「はぁ」

『なんかモンスターをハンターするゲームに同じようなのがあった気が...』


「クエストボードは、その名の通りクエストが貼られているボードよ!そこから〈クエストペーパー〉を剥がして受付まで持って行って依頼を受けるのよ!」


「なるほど...」

『意外に説明がわかりやすいな』


そのままちょっと歩くと、ギルド職員が喋り出す。


「まぁそれは使っていれば慣れると思うわ、そしてここが〈クエスト報告カウンター〉よ」


「ん?クエストを受ける場所と報告する場所が違うんですか?」


「その通り!」


正直言って紛らわしい


「そしてあそこが〈素材買取カウンター〉ね、素材を買い取ってくれるわ」


「なるほど...」


「まぁあと〈訓練場〉や〈酒場〉なんてのもあるけどまだ使わなさそうだしね〜」


「まぁ確かにそうですね」


「じゃあ早速依頼を受けてみてよ!」



♦︎♢♦︎♢



「ふむふむ...お、これなんか良いんじゃないかな?」


そしてクエスト受付カウンターに歩いて行って先ほど取ったクエストペーパーを渡す。


「ん?あぁ〈常時依頼〉のゴブリン10体討伐依頼ね」


そう言うと受付嬢はその紙にスタンプの様なものを押すと、


「あぁもう依頼は受けたことになってますので行って構わないですよ?」


「あ、はい分かりました」



〜30分後〜



ただいまゴブリンの巣らしき物を見つけました。


「よしよしこんな感じで依頼をこなして行って街の人の好感度を...」


そして草陰から飛び出してゴブリンの巣らしき物の中に入って行くと...


「ん?」


「あ、どうも?」


盗賊が居ました。


「おい!お前、冒険者か...盗賊討伐依頼ねぇ....」

『マジ?こんな可愛い子ならボスに報告して奴隷にでも売ってもらうか...いや、売る前にヤる!』


あ、これまずいやつだ。


「死んでもらうぞ」

『殺さずに麻痺させる!麻痺針を首に向かって投げる!3秒後』


「3秒後...3...2...1...今!」


3秒数えたあとに出来る限りに首の位置を移動させると、


「んな!避けられた?!」

『んな!避けられた?!』


「今なら攻撃のことも考えてない...」


そして冒険者登録をした人に無料で配っていた投げナイフを相手の頸動脈に一差し...そして


「ゔ、ぐぁ...」


「一瞬...呆気ない」


そして内心、自分が人を殺すのに躊躇いがほとんど無かったことに疑問を少し覚えるも、直ぐにその疑問を振り払った。


「な、お、お前!よくも!」

『右肩から斜めに腰辺りまで一発で...近づいて直ぐ!』


「右肩...」


そしてしゃがんでその斬撃を避けるとそのまま勢いよく立ち上がり投げナイフを投げずに顎に一撃を入れる。

そのナイフが脳まで届いたのかまたもや一瞬で死んでしまった。


「また、呆気ない終わり方...つまんないなぁ」


そんな作業・・を5分ほど続けていると、ほとんど人の声が聞こえなくなった。


「て事はもうボスだけかな?ボスは強いかな?強く無かったら....ふふふ、どうしちゃおう.....」


その時この盗賊団のボスに寒気が走ったらしい。



そしてそのまま進んで行くと一際大きな扉があった。


そしてその扉を開くと...


「な、なぜここに冒険者が?!」

『な、なぜここに冒険者が?!』


「攻撃のことは考えてない...今がチャンス!」


そしてボスらしき人物に一瞬で距離を縮めるとナイフを脇腹に刺そうとした。



「ぐぁ、」


「な、防がれた?!」


「あぶねぇなぁ嬢ちゃんよぉ〜」

『突っ込んで左肩を削ぎ落とす!4秒後』


「4秒後....4...3...2...1...今!」


そして左肩を今の位置から移動させて攻撃をしようとする。


『チッ!避けられたか、ならこの体勢から腰をひねって左脇腹あたりに斬撃を入れてやる!』


そして左脇腹あたりにナイフを構えて防ごうとする....が、


ガキィン!!



『な、これも防がれるか、しかし武器を落としたな!今だ首に入れてやる!』


まずいまずいまずい!!


そして後ろに倒れる形で首に当たるはずだった剣を避ける。


「な、なんとか避けた...」


が、今の体制は後ろに倒れた状態、なかなか体制を戻すのは難しい....


「死ねぇー!!」

『これで相手は半分だぁ!勝ったぁ!』


カキン!!


剣を弾く音が響く...


「人間は勝利を確信した時が一番隙が多い...」


一瞬で立ち上がり予備のナイフを持ちながら言う...


「な、まさ___ 」


彼がその言葉を言い終わることはなかった。


なぜなら....


「盗賊団のボスだけはあるね、なかなか強かったよ?私には負けたけどね」


言葉を言う口が着いた頭がもう無かったからである。


〜次回予告〜


〈 7話、記憶消去とSA☆TU☆RI☆KU☆ 〉


明日の12時にて投稿します。

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