48話、アリスとノアール4
戦闘シーンって書きやすいから良いよねぇ〜
「ふふっ、済まないねぇ〜どうやら私は君たちの連携、強さ、能力の使い方、を見誤っていたようだ...謝罪するよ、その代わり本気で行かせてもらいますね?早く死なないでくださいよ?」
「ん、そう、ならそうすればいい」
「同意、」
「ふふっ、ふふふっ、」
そして第三ラウンドが始まった。
「ふふっ、はあっ!」
ガギンッ!!
ゲメルレが放ってきた剣は、とても先程までとは比べ物にならないほど強く、綺麗で、完璧だった。
アリスはバスターソードを両手で持ち全力で受け止めるが上手くいなしきれず、少しだけ刃が欠ける。
そして、剣での押し合いになる。
「グググ....」
「ふふふっ...」
『やばい、アリスが押されている!どうにかしなければ...はっ!〈方向変更〉180°!』
「ふふ...何!」
ノアールはゲメルレの剣の押される方向を逆にし、そのせいでゲメルレは押し合いに一瞬で負ける。
「今ッ!」
「ま、不味いですね」
すると、いきなりゲメルレの剣が光り始める。
遂には辺り一面を光が照らす。
「う、」
「ま、眩しい...」
「ふふふっ、ふふふふふふっ!」
そして光が収まると、
燃えた剣を持っているゲメルレが居た。
「なっ、魔法剣!?」
「あ、アリスに伝えるの忘れてた!」
「ふふっ、これであなた方も終わり...」
「ふ、そ、その程度で何ができる?」
するとゲメルレは得意げに言う。
「ほう、まだ一度も魔法剣使いと戦ったことがないようですねぇ〜、一度でも戦えば魔法剣の脅威を知るでしょうに...これで知れますよ、良かったですね?....まぁ、多分後20秒ほどだけでしょうが」
「は?」
そう、ノアールが疑問の声を上げると同時にゲメルレはノアールの目の前にいた。
「ふふっ」
「なあっ!!」
『〈方向変更〉180°!!』
グゥン、
後ろに吹っ飛ぶ、だが、
「そのように跳ね返されるのを予測していないとでも?」
ゲメルレは空中で体制を整え壁に両足を着けて、ジャンプし、戻ってくる。
『ぐ、そんなに連続して180°は使えない...』
「〈方向変更〉90°!」
グゥン、
ゲメルレが直角に曲がる。
「ふふっ、はははははっ!予想通り!予想通り行き過ぎて気持ち悪いぐらいだ!!」
ゲメルレから見て左に吹っ飛ばされている身体。
ゲメルレは左足を地面に着けて、蹴る。
すると、左に吹っ飛ばされていた身体が止まる。
そこから右足で地面を蹴りアリスの方へ飛ぶ。
「なっ!」
いきなりの出来事で戸惑っていたのかアリスは対応が少し遅れて後ろに跳ねる。
『あれじゃ、切られてしまう!〈方向加速〉!!』
アリスの後ろに跳ねた体制のまま一気に後ろに下がる。
「っ!!」
アリスは、またもや驚く。
「チッ、はぁ!」
ゲメルレの持っている剣がまた光り、火が伸び大体長さが15mはある特大の魔法剣になる。
「うりゃぁ!!」
ゲメルレが叫んで魔法剣で薙ぎ払う。
現在、ゲメルレとアリスの距離、大体10m、
ゲメルレの魔法剣の現在の射程、大体15m、
『このままだと普通に当たる! そ、そうだ!〈方向変更〉90°』
アリスは上に、90°曲がる。
バァァーン!!!
家に切り込みが入り、飾ってあった絵が落ちる。
「ぐ、ま、まさかこの攻撃を避けるとは...魔力が、やばいな...」
「ふー、ふー、の、能力を使いすぎた...」
「だ、大丈夫?!」
『い、今どう言う状況?!後ろに吹っ飛んだと思ったら天井に背中をぶつける......散々だわ』
「き、君達...チームワーク良すぎ、能力の使い方うますぎ...」
ゲメルレが弱っている。
「....って、今よ!」
グザァ、
ゲメルレのお腹に剣を刺す。
「う、う、、ぁ」
バタン、
そしてゲメルレは動かなくなる。
「ふぅー、助かったわ、動ける?ノアール?」
「う、うん、大丈夫、」
「私に任せて、疲れているは、疲れてない...」
キララァ〜、
「ん、疲れがなくなった、凄いよアリス!」
「ふふふ〜」
「ん?なにそれ?さっきのやつの真似?」
「そう!うまい?」
「うん!上手だよ!」
テクテクテク、
ガチャンッ、
「ふふっ、ふふふっ、どうやら後2回といったのを忘れているのかな?ふふっ、ふふふっ、それに私の能力は復活時間も操れるんだ、さっきまではすぐに復活していたからすぐに復活するものと錯覚しているようだけど、ただ単純に私が早く起きているだけなんだよねぇ〜、さーて、この事をどう報告しようかなぁ〜」
〜次回予告〜
「 49話、アリスとノアール5 」
明日の12時までには投稿しますよ...ふふっ
今思ったんだけど、主人公よりもゲメルレの方が喋り方的に悪役っぽいな...気のせい、だと良いな。