43話、さっき食べた焼き鳥の素材の名前を僕は知っている
「えーっと、で、ご主人このコカトリリスはどうするのです?」
「うーん、あ、そう言えばスキルの中にアイテムボックスがあったからその中に入れれば良い!」
「...なるほど、って、アイテムボックス?!」
「う、うんそうだけど?」
「ならなんでこんなところでこんな事をやっているのです?」
「アイテムボックスってとてもレアなスキル?」
「えぇ、そうですよ、勇者様か、勇者様の子孫、それかごく稀に一般人にも、先天的に手に入るスキルの一つですよ!」
「アイテムボックス持ちは、引っ張りだこになる」
「えぇ、えぇ、アリスの言う通りですよ!」
「てへへ///」
『ノアール、優しい』
『なっ!なんだこのフラグは!』
「なので、普通ならここにはいないはずなのですが...」
「そ、そこで色々あったんだよ」
「それにアイテムボックス持ちはいろんな人に狙われますから、気をつけて下さいね」
「わ、わかった!」
ヒガンが煌びやかな目でノアールとアリスを見る。
「「.............」」
『ご主人様、変』
『ご主人...か、可愛い』
『反応がまるで違う!』
「ま、まぁ、取り敢えず行こうか」
その後、マジックバッグならあると聞いたのでそれを持っているふりをして冒険者ギルドに持って行き、見せた。
「な.....」
「マジカヨ...」
「罠だ!これは罠だ!」
「そんな馬鹿な!」
色々な反応をするギルド職員たち。
「じ、じゃあお願いします」
1時間後、
「おい!終わったぞ、」
「ん?あ、はい!」
「それじゃあ、金貨2枚だな、」
「「「!?」」」
「ん?少なかったか?図々しいなじゃあ金貨2と銀貨50枚でどうだ?」
「い、いや、金貨2枚で良いです」
「ハハッ!よくわかってんじゃねぇーかそれじゃあ金貨3枚でだ」
『俺は謙虚なやつが好きなんだ』
『おぉ、それならきっと日本人なら誰でも好きになれるよ』
「は、はは、はははは、」
「ノアール?大丈夫?」
『ご、ご主人様!どうしよう!ノアールが!』
「大丈夫、時間で元に戻るから」
「そ、そうなのかな?」
『ご主人様がそう言うなら安心、』
ホワーン、
「「「!!!!」」」
とても良い匂いが風によって流さてこちらに来る。
「これは...焼き鳥!」
「....肉焼き!」
「ステーキ!」
やはり身分の想像する物には、差が出るらしい
三人でまるでおやつをもらいたい子供のような、(子供です)速度で走って屋台に並ぶ。
そしてヒガンの番になる。
「ん?え?ものすごく安い!」
「ご主人?どう言う、こ、、と?って安!」
「どうしてこんなに安いの?」
アリスが聞く。
「あぁ、それな、どこかの冒険者がコカトリリスを仕留めてきたんだよ」
「「「!!」」」ビクッ!
「その肉をな、買って見た、しかもな!そのコカトリリスなんとお腹に大穴開けて死んでんだよ!凄くね?」
「「「...........」」」
「どうした?餓鬼ども?」
「なんでもない...あ、コカトリリス焼き下さい」
「はいよ!」
その後、三人で仲良くベンチに座って食べた。
〜次回予告〜
「 44話、ダンボールですてるす 」
あしたの12時に多分投稿できるはずさぁ〜